仕事での小さな失敗を「俺はやっぱり仕事ができない人間だ」と大げさにとらえるのが拡大視。自分の成功やファインプレーを評価しないのが、過小評価である。その一方で、他者に対してはいい点を大きく、悪い点を小さく考える。他者を認めて自分は謙虚に振る舞う、とてもいい人に思えるのだが、これが行き過ぎる 、 「自分はみんなより劣っている」と劣等感ばかりが育っていってしまうのだ。 (鈴木敏昭)
思い込みが強すぎると、人生がつまらなくなります。
自分を否定し始める泥沼に陥ると、そこから抜け出せなくなるのです。
そんな思い込み人生に悩んでいる方に、おすすめなのが
人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学(鈴木敏昭著)です。
心理学者の鈴木氏は、人は知らないうちに自分で書いた脚本(人生脚本)
どおりに生きているために、失敗を犯すのだと言います。
20年間に渡って思い込みを研究しただけあって、内容は面白く
モデリングしたい思考法が多々ありました。
人間は失敗した時に大きく落ち込んで、自分を否定しがちです。
本来であれば、その失敗は自分だけのせいではないのにも関わらず
自分の価値を否定したり、存在にダメ出しをしてしまうのです。
また、人は他者の存在を立派に捉え、自分を卑下してしまう傾向があります。
私たち、目標や課題を達成できなかった場合にオールorナッシングで考えてしまいがちです。
完璧主義者は、少しの失敗も認められません。
このタイプの人は何かをキッカケにして心がポッキリと折れてしまうと
立ち直るまでに時間がっかり、なかなか復活できなくなります。
拡大視や過小評価などで、自分をひどい状態に追い込まないためには
成功や失敗を数値化してみるとよいと鈴木氏はアドバイスしてくれます。
0%から100%までで、成功と失敗を数値化することで
自分の行動を客観視できるようになり、漠然とした不快感や不安を消せるようになります。
物事は白か黒かの二択ではありません。
グレーゾーンの存在や広さを認められれば、失敗や過ちなどが滅多にないことがわかります。
自分のミスがどんなものなのか?あるいは自分の成功がどの程度のものなのか?を
冷静に評価するようになると、この思い込みは克服できるようになるのです。
他人の視点が気にならなくなれば、自分らしい生き方ができます。
自分をもっと認めるために、自分の成果を数値化しましょう。
こうすることで、いろいろな視点で物事を見れるようにもなります。
本書人生の99%は思い込みには自分の「人生脚本」を書き換えるヒントが満載です。
「自分はみんなより劣っている」という劣等感を育てるのはもうやめませんか?
本書から、思い込みをやめるメソッドを学んで、人生を変えてみませんか!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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