岩村水樹氏のワーク・スマートの書評

一方で日本の場合、テクノロジーが課題解決に貢献できる分野とはいったい何でしょうか。それは、これまでのように「ハードに働く」のが評価されていた状況から、テクノロジーを活用して効率をアップし、クリエイティブに「スマートに働く」のが評価される社会へと転換させること、つまりワーク・スマートに変えることだと思います。(岩村水樹)


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クリエイティブにスマートに働こう!

電通の過労死事件やヤマト運輸の未払い残業問題などが話題になり
今、日本人の働き方が問われています。
私も広告会社に勤めている頃は、無謀な働き方で
自分の心と体をいじめていましたが
独立してからは、時間が資産だと気づけ
今はできるだけ残業しないように
自分のスケジュールをコントロールしています。

世の中や自分が働き方改革を考える中で手に取ったのが
今日ご紹介する岩村水樹氏のワーク・スマートです。
著者はGoogleでテクノロジーとチームの力を活用しながら
新しい働き方を実践してきました。

若年層の人口減少が現実になる中、今後は女性の社会進出が不可欠になります。
しかし、出産、子育てによる仕事の中断が、彼女たちの行く手を遮ります。
また、男性の育休の消化率が3%という数字を知ることで
早急に、企業や男性の意識改革を行わなう必要を実感しました。

誰もが自分らしく生きること、働くことで
日本の社会の問題点が解決できるはずです。
高齢者の増加で、今後は子育てだけでなく
介護によって、会社をやめざるを得ない人が増加します。
彼らを救うためにも、新しい働き方を普及させなければなりません。

また、仕事をしながら社会貢献活動や副業に携わりたい人
起業を目指して準備をしたい人、もっと自由に働きたい人など
多様な働き方が今後は当たり前になっていくはずです。
そういう意識を持つ人々が途中で諦めずに成功できるように
「チーム」の力を活用すべきです。

テクノロジーとチーム力によって
日本の経済や社会はもっと大きく発展するはずだと著者は指摘します。
一人一人が自分の働き方を変えて
自分の人生を自分でコントロールすると決めれば
時間の使い方や働き方が一気に変わるはずです。

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ダイバーシティがイノベーションを起こす!

これまでの「みんな同じでなければならない」という同質性や、短期的な効率性を重視する職場文化、企業風土から、ダイバーシティを受容し、活かすことができる組織へ。その移行ができたなら、そこから日本のイノベーションは飛躍的に加速するはずです。

介護や子育てなど一人一人の時間に限りがある中で
私たちはチームで働くことをルールにすべきです。
週3勤務や夕方までの勤務など個々のメンバーを上手に組み合わせたり
在宅勤務を制度化することで、多くの課題を解決できるはずです。
会社や家族など関係者全員をチームにすることで
同じゴールに向かって動けるようになります。
これからは、男性だけの単一な組織ではなく
女性や外国人、高齢者などダイバーシティの力によって
世の中をよりよくするイノベーションが生まれていくはずです。

リーダーはメンバーの力を引き出す人だと言われていますが
今後はメンバー全員がリーダーになるべきです。
長時間労働を解消したり、メンバーが夢を叶えるためには
置かれた状況をメンバー全員で共有し、みんなで助け合えばよいのです。

誰もが時にはリーダーとなり、時にチームのメンバーとして支える側にもなる、フレキシブルで、ダイナミックなチームであることが重要なのではないでしょうか。テクノロジーとチーム、その両方がそろったとき、きっとみなさんの「できる」は一つ、また一つと増えていき、いつしか一人では乗り越えられなかった壁を軽々と乗り越えていけるようになるはずです。

私も独立してから、様々なメンバーとプロジェクトチームを組んでいますが
ITやソーシャルメディアの情報共有によって
時間と場所を気にせず、いつでも働けるようになりました。
そのおかげで、自分の夢を叶える時間を作り出せ
クリエイティブな人生を送れるようになったのです。
テクノロジーとチームが、私に幸せを運んできてくれたのです。

女性や高齢者がインターネットにアクセスでき
テクノロジーを使いこなせるようにサポートすることで
多くの人たちが社会に進出できます。
このダイバーシティから、新たなイノベーション生まれ
暮らしやすい社会が作れるはずです。

まとめ

残業で自分を酷使するのをやめ、ITやタイムマネージメントで生産性をあげましょう。
また、ビジネスをプロジェクトベース(チーム)で行えば
スキルの高い人たちの力を借りられます。
この結果、より短期間に成果をあげられるようになります。
クラウドサービスやソーシャルメディアなどのテクノロジーを使いこなすことで
自分のやりたいことにチャレンジできる時間が生まれます。
また、自分に足りない人たちのサポートを受けることで
自分の目標達成のためのパワフルなチームを作れます。
無駄な残業をやめ、自分の人生のCEOになり
やりたいことを実現し、世の中に貢献しましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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