昨日のブログに引き続き2月10日に開催された公益社団法人助けあいジャパンの
復興meetup! vol.7(きっかけバス× JAL)&月例懇親について書きます。
今日はJALのSKY BATON(東北の未来を築くチャリティプロジェクト)を
中心にレポートしたいと思います。
震災から3年、復興の状況が被災地のエリアによって異なる中で
被災地での空気感にも温度差が出始めています。
いわゆる被災地の勝ち組、負け組問題なのですが
メディアでの報道が少なくなる中、実は支援の先細りが心配されています。
3年という時間が経過したため、被災地はもう大丈夫だというイメージが定着し
震災が風化する可能性が高まっているのです。
実際、被災地の方々は、置き去りにされるような不安を感じているそうです。
今回の復興meetup!はそんな中、助けあいジャパンのきっかけバスに
スポンサードしたJAL(日本航空株式会社)の社員の方々が参加し
今回の東北被災地での支援活動について報告くださいました。
まずは、総務部CSRグループ長の大髙由惠さんから
東北とJALの関わり方についてのお話を伺いました
2010年1月に会社更生法を適用し一度破綻したJALですが
その特にに多くの支援者からサポートを受けたことが
今回のJAL東北応援プロジェクトの「行こう!東北へ」を立ち上げた理由です。
被災地の方々の「東北を忘れないで欲しい」という願いを強く感じていたJALでは
「航空会社のJALらしいことをやろう」 と決め、再上場後の2013年6月1日に
JAL東北応援プロジェクト「行こう!東北へ」がスタートし
その後、若者を東北へ送り出すプロジェクトのきっかけバスを
昨年12月から応援することにしたのです。
今回、地元振興と被災者支援を航空事業に紐づけた復興プロジェクトの
「行こう!東北へ」(JAL東北応援プロジェクト)として
JALグループでは以下の4つのテーマで事業を行っています。
◎より多くの人を東北へという復興支援プロジェクト
■台湾から山形への海外発のチャーター便を実施(海外から東北被災地へ)
■社員自らが女川町の宿泊施設に泊まったり、ショッッピングで東北に貢献
■東北コットンアイテムの綿製品をマイレージでの交換(東北コットンプロジェクト)
■JALのラウンジなどで東北のお酒やお菓子を配布
◎情報発信プロジェクト
■JAPAN PROJECT東北版 機内誌や機内食を通じての東北キャンペーン
■Facebookキャンペーン 東北バージョンの特別塗装機が運行
(Facebookユーザーのアイコンを使った機体デザインで認知アップを図る。)
■毎月25日は日航の日で有楽町JALプラザ前でイベント実施
◎笑顔の贈り物プロジェクト(マッチングギフト)
被災された家族に笑顔を取り戻すプロジェクト
JALグループの有志の寄付とJALからの同額の拠出で家族に旅行をプレゼントすることで
被災者のストレスを軽減し、笑顔を取り戻していただいています。
これまで20家族、 52名の方々をこのツアーに招待しています。
出発地から目的地までのツアー日程の全てで飛行機のみならず
ホテル、ショップなどのJALの様々なグループ社員が関わり
被災者の方々に喜んでいただいています。
この贈り物プロジェクトは本当に素晴らしいですね!
◎被災者支援プロジェクト
SKY BATONの第一弾はマイレージからの寄付事業で
東北に若者を送り込むきっかけバスが選ばれました。
マイルをきっかけバスの寄付に使えるようになり
去年の12月24日から190万円弱が寄付されました。
12月にきっかけバスの存在を知ったJALの担当者の関口和生さんは
助けあいジャパンの理事長の野田さんの携帯に直接電話をして
支援事業の話を一気に進めていきます。
わずかひと月でJALという大きな組織を動かし、支援話をまとめ
SKY BATONのプロジェクトをスタートしたそうです。
デッドラインを12月24日と決め、多くの社員を巻き込んでいったそうです。
通常のJALでは考えられないスピードだったそうですが
支援プロジェクトのストーリーに多くの社員の共感が生まれ
スピーディにプロジェクトが動いたそうです。
関口さんからイベント終了後ダイレクトにお話を伺いましたが
お話を聞いているうちにとても清々しい気持ちになれ
一気にJALのファンになっていました。
こういう秘話はなかなか企業の担当者からは聞けませんが
企業と東北のサポーターがこういうイベントで出会い、交流することで
お互いの理解が深まり、新たな支援活動が広がっていきそうな予感がしました。
今回の寄付を成功させるために、関口さんはJALのマイレージ会員に
メールで案内したり、HPでバナーを貼るなど告知も積極的に行っているそうです。
ぜひ、多くの人に知ってもらって募金額を増やしていければ
より多くの学生が東北を体感することができるのです。
JALの関口さんは30年後の東北を担う大人を
今回のきっかけバス作り出したいと熱く語ってくださいました。
今の大学生を応援することで、30年後の東北の未来を作り出せるのです。
ぜひ、JALときっかけバスのコラボを成功させたいですね。
コメント