潜在意識をとことん使いこなす(C・ジェームス ジェンセン著)の書評を続けます。
今日は本ブログの最大のテーマの習慣化についてです。
私たちの習慣はすべて生まれてから身についたもので、たいていの場合、いったん身についた習慣は、そのときどきの状況や環境や感情をきっかけとして条件反射的に実施される。しかし、ここで言っておきたいのは、その習慣を守りつづけるかどうかは私たちの選択次第だということだ。私たちを支え、私たちのためになる習慣については、そのことに気づいて意識して実践していくことが重要だ。けれどももっと重要なのは、すでに役に立たなくなったり、利益を生まなくなったあらゆる習慣を変える力が、私たちにはある、ということだ。
良い習慣は続けるべきなのですが、一方の悪い習慣はすぐに見直すべきなのです。
私たちには役に立たない古い習慣を変える力があるのですから
マインドセットを変えて、悪い習慣を捨て去りましょう。
著者のC・ジェームス ジェンセンは、その行動が
「意識しなくてもできるようになったら習慣になったということだ」と
習慣について定義しています。
入力された情報が練習を重ねて、潜在意識に定着することが習慣なのです。
これは良いことばかりだけでなく、悪い習慣にも適用されます。
私たちはTVを見る、甘いものを食べるなどが繰り返されれば
悪い習慣として、定着してしまうのです。
私たちは、一度定着してしまった悪い習慣を選び出し
どう良い習慣に置き換えるかを考えればよいのです。
悪い習慣とはまさに「悪い習慣」で、長年にわたって培われてきたものであり、本人がやめたいと思ってもなかなかやめられないものだ。
本書によると、悪い習慣で最もやっかいなのが
6歳までに親から教え込まれた強迫的な思い込みだそうです。
人は恐れの3要素によって、親から否定的な習慣を植えつけられてしまうのです。
それは、以下の3つの恐怖に分けられます。
■時間恐怖(時間を守らなければ、悪いことが起こる)
■秩序恐怖(整理整頓をしないと、親から叱られる)
■活動恐怖(活動的に忙しくしていないとダメな人生)
人は一旦自分がこういう人間だと決めつけることで、悪い習慣から逃れられなくなります。
ですから、私たちがこれらの強迫観念に気づくことは
とても重要で価値のあることなのです。
では、どうすれば、悪い習慣を形成するこの強迫観念を捨てられるのでしょうか?
著者のC・ジェームス ジェンセンはその解決策を以下のように教えてくれています。
自分にはどんな考えが刷り込まれているかを知り、それらについて客観的に考え、これからも機械的にそれを信じつづけるかどうかについて、大人の決断をすることだ。『私は本当に、これが自分だと信じたいの?』と問いかけよう。たとえこれまでずっと信じてきたことであっても、あなたという人間についてのさまざまな人の意見に惑わされてはいけない。あなたの本来の姿や、あなたが自分自身の目で見てわかることを見失わないように。前にも述べたように、現実は思考によってつくられるものであると考えれば、『私は何者でもない』。つまり私はそこに存在するものではなく、あらゆる形に変化しうる過程だということだ。
現実は思考によって変えられることを私たちは本書で学んできました。
私たちは過去のトラウマに囚われることをやめればよいのです。
過去に刷り込まれた考えを客観的に捉え直し
自分に必要のないものだとわかれば、それを捨て去ればよいのです。
数年前に、私は自分への良い質問を繰り返することで
自分の悪い習慣を捨て去ることができました。
思い込みという悪い思考を変えることで、結果を変えられます。
強迫観念を捨てるのも、結局は自分の決断次第なのです。
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