インドネシアがばける理由を考えてみた!マーケット感覚を身につけよう(ちきりん著)の書評

将来、ビジネスや観光で訪日するインドネシア人が増えると考えれば、彼ら向けの旅行会社や、留学や就職のサポート、イスラム教の人向けの食事や生活支援といったビジネスには、大きな可能性が出てきます(インドネシアの人口の88%がイスラム教徒です)。今の日本で、インドネシアの人向けのサービスがどの程度、供給されているかと考えれば、インドネシア語ができることは、英語ができることよりも安定した職業につながるかもしれないのです。(ちきりん)

今、私が注目しているマーケットはドバイインドネシアなのですが
マーケット感覚を身につけようちきりん著)でこの両国が紹介されていて
とても嬉しくなりました。
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世界はもはや日本の常識では動いていません。
ネット(Googleとソーシャルメディア)とiPhone、LLCが国境を壊し
世界規模での熾烈な競争が行われています。
国境という概念がなくなり、マーケットは巨大化して
日本一ではなく、世界一を目指せる時代が到来しています。
逆に言えば、発展途上国の人間でもこのゲームに参加でき
日本人のライバルが増えたとも言えるのです。
もはや、日本に生まれたからといってうかうかできなる状態ではなくなったのです。

そんな活況下なので、ちきりん氏はどの語学を学ぶかも
今後は考えたほうがよいと言います。
英語一辺倒の選択肢だとまずいという意見はとても新鮮です。
英語が話せるという技術はもはやコモディティ化していて
その分野でのライバルはフィリンピン人やインド人になっているのです。
英語にプラスして自分のマーケットバリューを磨かない限り
日本人はやがて外資系企業で稼げなくなるのかもしれません。

これからのマーケットを考えた場合
一例として、ちきりん氏はインドネシアが面白いと
以下のように書いています。

たとえば、インドネシアは2億5千万人という日本の倍の人口を抱え、経済発展の途上にあるため、多くの日本企業がその市場に注目しています。天然資源も豊富で、エネルギー輸入の面でも日本とのつながりが深くなります。将来、ビジネスや観光で訪日するインドネシア人が増えると考えれば、彼ら向けの旅行会社や、留学や就職のサポート、イスラム教の人向けの食事や生活支援といったビジネスには、大きな可能性が出てきます(インドネシアの人口の88%がイスラム教徒です)。今の日本で、インドネシアの人向けのサービスがどの程度、供給されているかと考えれば、インドネシア語ができることは、英語ができることよりも安定した職業につながるかもしれないのです。(ちきりん)

勉強するのならインドネシア語が良いという理由には納得です。
日本人の多くはインドネシアの成長性をまだまだ理解していませんが
この国は東南アジアで化ける可能性のある筆頭株だと思います。

実際、私も昨年インドネシアを訪問して現地の若者と話したのですが
彼らの目はギラギラしていて
成長への思いがとても強かったことが印象に残っています。
(彼らのパワーに接して、日本は負けそうだなとはっきりと思いました。)

以下インドネシアが成長する理由を列挙します。
■人口が多い。(特に若年人口が爆発する)
■成長が期待できる。(若者が成長への期待を持っている)
■中間層、富裕層の増加
■イスラム経済圏の有力国
■親日国家
■日本語熱が高い。

私は20年前にアメリカに留学しましたが、もしも今20代であれば、留学先はおそらくインドネシアにするでしょう。数年で言語がマスターできるとは思いませんが、同級生の中から現地のビジネスパートナーを見つけることで、日本人の強みを活かしたビジネスが立ち上げられると思うからです。特に、日本ではハラール食やお祈りの習慣など、イスラム教徒の生活や嗜好を理解している人が極めて少ないので(=供給が少ないので)、皆に先駆けて知見を身につければ、その分野の第一人者になるのは、英語分野で同じことを実現するより相当に簡単そうです。(ちきりん)

今、インドネシアでハラルの食文化やイスラム教の習慣を学べば
先行者利益を得られるのです。
これは、マーケット感覚という意味ではとても価値があります。
今後イスラム経済圏が伸びていく中で
イスラムの人脈を築いておくのも魅力的ですね。

留学は無理でもインドネシアの学生や若者とのパイプを作っておくことは
未来への貴重な投資になるはずです。
昨年、出展したジャカルタのイベント後
日本で働いている優秀なインドネシア人とのパイプもできましたが
彼らのネットワークはとても素晴らしく
日本の成長に欠かせないものだと私は考えています。
ドバイと同じように私はインドネシアに可能性を感じています。

21世紀はイスラムの時代と言われていく中で
ドバイ(UAE)とインドネシアは間違いなく押さえておきたいエリアです。
ここでのビジネスを今後も仕掛けていきたいと思います。

本日そのドバイに関するセミナーを開催します。
3月12日(木)19時から 三越前にて
テーマ:日本の食ビジネスをDubaiへ ~注目する出前ビジネス~
詳細はセミナータイトルをクリックください。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

  

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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