ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?の書評

書評

横山信治さんの新刊のペースが早すぎます!(笑)
すごいペースで新刊が出てくるので
最近、私のブログ記事も横山さんにジャックされています。
今回はいつもと趣を変えてテーマは落語!(元落語家の横山さんらしい)
ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?というタイトルで
落語とビジネスの相関性やコミュニケーションスキルについて教えてくれています

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相方は元落語家で放送作家として活躍される石田章浩さん。
この2人の共著なので、面白くないはずはありません!
アマゾンから到着後、一気に読ませていただきました。

本書には、落語がなぜビジネスに効くのかが、わかりやすく書かれています。
プレジデント社の調査によると年収1000万円以上の
ビジネスパーソンの約半数が「落語が好き」と答えたそうです。
なぜ、落語がビジネスに良い効果を与えるのでしょうか?
実は、落語はコミュニケーションスキルを上達させる最善の方法だったのです。
「まくら」があって「オチ」があるというストーリー性
リズム感、ユーモアなど落語には聞くための技が凝縮されているのです。

例えば、演説で定評のある政治家の小泉進次郎氏も
演説を落語で勉強したと自身のブログで次のように書いています。

落語は演説の勉強にもなります。『まくら』から始まって『オチ』で終わる。演説で言えば『つかみ』と『締め』でしょうか。この最初と最後がビシッと決まってないと演説している側も落ち着きが悪いんです。だからか、落語家の皆さんの『まくら』と『オチ』には特に集中して聞いてしまう癖があります。勉強になりますよ。

落語は寄席に行って、聞くだけですからお金もそんなにかかりません。
一流の噺家の技術を笑いながら吸収できるわけですから
コミュニケーションの教材として、これほど割の良いものはないのです。

話術を上達させる一番の方法は、寄席を見に来て下さることです。(中略)なぜなら日本語で話をすることの難しさを、寄席の芸人ほど分かっている連中はいないからです。そこには、数百年かけて磨かれてきた日本の話芸の伝統と、その日その時ごとにお客様方と真剣勝負をしている、芸人たちの創意工夫があります。そこから学び取っていただけることが必ずあると思います。(一龍斎貞水著)

また、落語はロジカルシンキングを学ぶ上でも、
効果があります。 落語は短い噺の中で、論理的に構成されているため
聞くだけで、いつのまにか論理的な話が身につくのです。

落語には、「起承転結」や「序破急」、「序論・本論・結論」といった文章構成の基本とされる型に当てはまるものが数多くあります。またビジネスの世界では「結論を先に述べるべき」とよくいわれますが、落語の中には最初にオチをいってから始まる、「結論先行」型もあります。落語を聴いているとそうした型が身につくため、自然と論理的な構成力が養われます。そして、それが読みやすく説得力のある文章を書く力になっているのかもしれません。

そして、落語からは「生きる知恵」も学べます。
今時の学校では教えてもらえない世渡り術や人間関係のテクニックなど
落語を聞くことで学べるとあの岡野雅行社長も次のように言っています。

落語を聞き込んで、そこに込められている発想や知恵を身につけてみなよ。商売観や仕事観が間違いなく変わるね。俺自身が落語からいっぱいヒントをもらつている。落語は俺の知恵袋なんだよ。(岡野雅行)

落語には世渡りしていくためのノウハウが隠されているのです。
遊びや上下関係など最近ではなかなか人から教えてもらえない知恵を学べますから
人としての幅が広がり、魅力も高められるのです。
世渡り力を鍛えたいなら、落語を聞け!という感じでしょうか!!

人間らしい登場人物によって、自己承認を得られるという話も刺さりました。
落語から、人間なんて所詮はそんなもんだと笑い飛ばす力をもらえれば
人との関係で、ギスギスしなくなるかもしれません。

第2章の「悩み編」もとても勉強になります。
落語を学べば、人間関係の悩みも減らせると書く横山さんの話は
修行時代の実話に基づいているので、とても共感できます。
(小学校6年で弟子入りしたという横山さん思考法には正直、驚きました!)
師匠のパワハラ、理不尽な扱いをくぐりぬける彼の話を読むことで
私たちはいつの間にか、良い人間関係について学べるのです。
横山氏の「上司に可愛がられるのが成功の秘訣」という一言は素晴らしですね。
上下関係や人間関係で悩んでいる方には、本書はおすすめです。

魅力とは、人柄、部下を思う気持ち、努力している姿勢のこと(横山信治)

理不尽だと思っていた師匠が弟子のために頭を下げるなど
良い上司は部下のために尽力するのです。
上司の本当の姿を見つけられれば、人間関係の悩みのなくなるかもしれません。

共著にも関わらず、横山氏、石田氏の異なる体験談が
上手に編集されているため、とてもわかりやすくなっています。
また、第6章の仕事に効く落語ガイドも参考になります。
本書を読んでいて、久々に寄席でリアルな落語を観たくなりました。
次回、横山さんとお会いした時には、修行時代のお話を伺いたいと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

  

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