所属することはパワーである。所属することは大きな意味を持つ。人間は誰でも仲間を切望している。(アレン・ブルー)
「メンバーシップが機能するのは敬意と利益が相互に存在する場合のみなのだ。」と
LinkedInの共同設立者のアレン・ブルーは
シリコンバレー発会員制ビジネス起業術(ロビー・ケルマン・バクスター著)の冒頭で語っています。
自分の顧客から、毎月収入を得られれば、確かにビジネスの成功確率は高まります。
著者のロビーは、会員制ビジネスを始めることで
毎月の売上を確実に上げられると言いますが
そこには、必ず顧客に価値を与えることが必要になります。
企業が顧客を会員と捉えることで新たな関係を構築できて
はじめて、そこから定期収入を得られるようになるのです。
製品や取引に軸を置くのではなく、顧客を中心に据えたビジネスモデルを生み出すことが
メンバーシップエコノミーでの成功の鍵だと理解しましょう。
著者のロビー・ケルマン・バクスターは
会員制コンテンツ配信会社を成功させたNetflix(ネットフリックス)のコンサルで
メンバーシップエコノミー(会員制ビジネス)の第一人者です。
ネットフリックスは一回のDVDレンタルモデルではなく
永続的な取引を顧客との間に結ぶことを目指し、成功しました。
ロビーは今後メンバーシップエコノミーが世の中を動かすと主張しています。
未来を会員制ビジネスが変えようとしているのです。
一回ごとの取引を基盤としたビジネスモデルは絶滅に向かいつつあり、メンバーシップエコノミーがそれに取って代わろうとしている。(ロビー・ケルマン・バクスター)
従来のコミュニティが機能しなくなった今、人は疎外感を感じています。
本来、私たちはどこかに属したいのです。
この顧客の渇望を理解できた企業がこれからの勝ち組になれるのです。
ITの力(オンラインによるユビキタス化)がメンバーシップエコノミーを加速しています。
いつでも、どこでも私たちはコンテンツにアクセスできるのです。
もはや、私はappleやAmazonのサービスなしに生活できません。
音楽や映画はもはや購入(所有)することなく
会費を払うことでいつでもどこでも楽しめるようになっています。
また、そこにはつながりが生まれています。
人には誰かの役に立ちたい、認められたいという欲求もあります。
どこかに属したい。誰かとつながりたい、賞賛されたいという人間の欲求を主軸に置いている組織や、製品でなく、顧客との関係を中心に据えた組織が、現在の経済界で勝利を手にしている。
絶えず、イノベーションを行うことで、メンバーはAmazonのファンになっていきます。
会員へのオファーを常に改善することで、相互の関係がよくなります。
Amazonはプライム会員を惹きつけるサービスを絶えず生み出しています。
スーパーユーザーを生み出せば、彼らがエバンジェリストになってくれ
他のメンバーにいろいろなことを教えてくれるようになります。
スーパーユーザーの利他的な行動が、組織を強くするのです。
スーパーユーザーは新規加入会員と関与し
新しい会員を惹きつけ、積極的に勧誘してくれます。
私がAmazonプライムの記事を定期的に書いているのも
Amazonのプライムサービス好きで、価値を感じているからなのです。
メンバーシップが低料金であり、価値を感じられれば
スーパーユーザーがメンバーシップエコノミーを支えてくれるようになるのです。
彼らを惹きつけるサービスやイノベーションがあれば
メンバーシップエコノミーで成功できる確率を高めてくれます。
また、価格設定もポイントになります。
フリーミアムも大事ですが、価格に見合ったサービスがあれば
私たちは喜んでお金を払い続けます。
Amazonプライムはどんどんユーザーのためにサービスを改善しているので
初期に比べて、はるかに価値が高まっています。
配送料無料だけでなく、映画や音楽サービスを利用すれば
すぐに元がとれてしまうのです。
あくまでフリーミアムは有料サービスにアップグレードしてくれる人たちを
見つけるためのマーケティング手法だと位置付けるべきなのです。
シリコンバレー発会員制ビジネス起業術を読むだけで
会員制ビジネスの可能性を一瞬で理解できます。
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