言い換えれば 、成功するかどうかわからないものに 「賭ける度胸」だ。日本の失われた25年とは 、この 「賭ける度胸」を失ったことに尽きる。その結果は現在の状況を冷静に見ると明らかだ。 (高城剛)
「空飛ぶスマートフォン」ドローンについて学ぼうと思い
空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す
(高城剛著)を読み終えました。
本書によって、今後のドローンの可能性を学べるだけではなく
チャイナシリコンバレーのスピード、資金力、経営者の度胸などについて
著者の人脈と現地取材によって、リアルな情報を知ることができます。
なぜ、日本とアメリカのものづくりが衰退したのか?
まぜ、チャイナシリコンバレーが、ドローンの勝ち組になれたのか?
10年先、巨大に成長したドローンマーケットで日本に勝機はあるのか?など
本書から、ドローンやロボット技術の未来予測が可能です。
実際、高城氏のレポートを読むとチャイナシリコンバレーのパワーに圧倒されます。
会ったその場で数億の資金を提供しようとする中国人経営者の度胸とスピード感や
ソフトを開発するように、100%の完成度がなくてもハードを出荷し
どんどんユーザーを囲い込んで行く中国人の積極的な姿勢は勉強になります。
リスクをリスクと感じずに攻める中国人の積極性をモデリングしないと
日本に全く勝ち目はなさそうです。
今の日本人経営者のスピード感、資金力、経営センスでは、到底彼らに太刀打ちできません。
空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す [ 高城剛 ] |
そして、この広東チャイニーズ・シリコンバレーには、ハードウェアを生み出す「ものづくりの風土」と、優れたソフトウェアを開発する「頭脳」、その上に「巨大な投資マネー」が備わり、それを伸ばす人材がいる。これがあるからこそ、現在、中国は世界的に優位に立っているのだ。DJlがドローン市場で7割のシェアを獲得しているのも、こうした状況がもたらしたことだと言えるだろう。
チャイニーズ・シリコンバレーに本当に覇権が移動してしまうのか?
優秀な人材がアメリカから中国に戻り、開発だけでなく
マーケティング部門なども強化され、日本企業の脅威になっています。
人材、資金、開発力、経営陣の統率、スピードなどどれをとっても
日本が勝てなくなっている現状分析を読むと悲しくなりますが
官民挙げて最後の勝負にでるぐらいの気概が欲しいものです。
今こそ、女性や若者の感性をドローンビジネスに取り入れ
新しい発想でマーケットをつくり出すべきだと思った次第です。
インターネットがモノの世界とつながることをイメージできる良書で
ワクワクしながら、本書を読めました。
未来はドローンによって、楽しくなることだけは確かです。
そこに日本企業や日本人がどう関われるかを私も考えてみます。
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photo credit: Drones – 7 via photopin (license)
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