あなたが現在やっていることや、未来への原動力の中には、なにかしら過去の「影」が影響しているからです。具体的には、自分の人生を振り返って、転機となった出来事とそれに関連して自分のとった行動を記入します。その結果どんなことが起きたのか、将来はどんなことが起きそうかを書き入れていくことで、あなたがどんな人なのか、なぜそのミッションを持つようになったのかが明らかになるというものです。(池田千恵)
夢は図にするとかなう 「一枚図解」でできる思考の整理術(池田千恵著)は
夢を実現したい人、フレームワークを学びたい人にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
私たちがビジネスで使うフレームワークに
自分のやりたいことを書くことで、自分の夢を明確にできます。
夢は書かなければ、実現しないと多くの著者が指摘していますが
普通の人はなかなか行動に移せません。
そんな時に本書を読むと、自分の夢を簡単に整理できます。
本書のいくつものメソッドを参考にしながら、チャートをコピーして
そこに書き込むだけで、自分の夢がわかります。
あとはアクションを起こして、それを習慣化できれば、必ず夢を実現できるはずです!
夢は図にするとかなう [ 池田千恵 ] |
冒頭の池田氏の言葉はかげみの法則と言われているものですが
自分のダメな過去が気づきになり、未来を変えられることがわかります。
過去という影の部分に未来のヒントが隠されているのです。
その影を見ることで、自分との対話が促進され、やりたいことが見えてきます。
以前の私はアルコール依存症だったのですが、お酒を止めた時に
自分の人生をやり直すことを決め、自分のできることを書き出しました。
その結果、本を出版したいという子供の頃の夢を思い出し
そのためのアクションをスタートしたのです。
本を書きたいという夢を具体的な行動に移すために
私はツイッターで人の役立つ情報の発信を始めました。
USRTREAMで著者のゲスト番組をオンエアーすることで、著者仲間の協力を得ました。
これを繰り返しているうちに、編集者に出会え、出版という夢が叶ったのです。
今思うと、その夢の実現のために池田氏のPPTの法則に近いことをやっていました。
Purpose(目的)を明確にし、Process(過程)を分析し
Teamwork(チームワーク)人に協力してもらうことが、夢の実現には欠かせません。
広告会社やコンサルが活用するフレームワークで、このPPTを図解していけば
自分のやりたいこと、今やるべきことが明確になります。
また、図解で人に説明すれば、伝わりやすくなり
仲間からのサポートを得られます。
夢が叶えばよいと思うだけでは、夢は実現しません。
未来の自分を良くするためには、自分のアクションと人の協力という二つの要素が欠かせません。
自分ひとりの力を過信するのではなく、他者を巻き込むことを意識しましょう。
その際、GARPFSの法則が力を発揮します。
これは私のブログでも何度も紹介していますが、このフレームワークを使うと
相手に自分のやりたいことを伝えられます。
Goal:目的や共通認識を共有(同じゴールに向かおう!)
Analyze:目的達成のための分析(こんな方法で調べました!)
Result:分析から得られた結果(興味深い分析結果が出ました!)
Propose:分析結果を踏まえた提案(ついては、ぜひこの提案を!)
Future:提案が実現した時の未来(これを実行すれば、こんなステキな未来が待っています!)
Schedule:導入までのスケジュール、具体的ステップ(具体的には、こんな手順で実行しましょう!)
この6つのステップで説明する際に気をつけたいのが
自分の夢が世の中をよくできるというビジョンを明確にすることです。
自分のストリーに楽観的なことだけでなく
悲観的なものまで入れるとリアリティが増します。
相手の信頼を得られたり、フィードバックをもらえます。
また、スケジュールを提示することで、相手がすぐに協力してもらえます。
その際、 Budget(予算)の話をすると、協力を得られやすくなります。
私はGARPFSの法則にこの予算のBを加えて
GARPFSBの法則として、自分ごと化しています。
あなたの未来は、あなたの過去の積み重ねです。頑張ってもうまくいかない、と悩む人は、積み重ねてきたあなた自身の過去をないがしろにして、一足飛びに「なにか違う自分」になろうとしているのではないでしょうか。 違う自分を探すより、今の自分を武器に換え、物事に取り組んでみましょう。現状を打破する鍵はあなたの過去に眠っています。自分には何もないと思っても、積み重ねてきた経験はあなただけのものです。
未来を妄想するだけでなく、まずは自分の夢を図解して整理してみましょう。
その際、本書の池田千恵氏のフレームワーク(図解の技術)が役だつはずです。
ストーカー深堀シートやNMPの天秤図など面白いアイデアを本書からもらえました。
これらについては、またの機会に書きたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
池田千恵氏の関連記事はこちらから
私が活用している100の夢リストも参考にしてください。
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: Self Care Plan Weekly Chart with Multi-Colored Pencils via photopin (license)
コメント