アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉の書評 援助のための 心理学とは何か? #小倉広

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
心理学の巨匠のアルフレッド・アドラーの考えを「超訳」し
経営コンサルタントの小倉広氏が名言集として再構築した読みやすい一冊。

アドラーは日本ではあまり有名ではありませんが
「利他の考え」を基本にした彼の心理学には私はとても共感しています。
別名「援助のための心理学」とも言われています。
心理学へのハードルがこのキーワードで一気に下がりますね。

日本アドラー心理学会のサイトから引用しますが、彼の思想的な特徴としては
■他者を支配しないで生きる決心をすること 
■他者に関心を持って相手を援助しようとすること 
が書かれています。
日本アドラー心理学会の田中禎氏が紹介するこの言葉で
アドラー心理学のモットーが理解できると思います。

あなたの人生はあなたが生きていいのですよ。あなたの課題はあなたが解いていいのですよ。あなたの課題を他人に解かせようとしたり、他人の課題を無断で解こうとしたりしてはいませんか?協力を考える時に、相手に協力させようとするのではなく、あなたが協力できることについて考えてみませんか?

 
さて、それではアルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉を読んで
私が得たものを紹介していきたいと思います。

アドラーの言葉は利他の精神と自立にあふれ
ソーシャルメディアで人生を変えた私にはとても刺さるものが多いのです。
100の言葉から今日は7つの言葉をピックアップしました。

人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。

自分の人生を決めているのはいつも自分なのです。
人生の今は過去の選択の結果ですから、いつでも決意すれば
自分の人生を困難にしているモノやめればいいということです。
私もいろいろなことを止めてきました。
特に7年前の断酒をキッカケに断捨離をスタートし
TVを見ないなど、人生をできるだけシンプルにするようにしています。
それでも、悩みは多いのですが、アドラー心理学のおかげで
シンプルに人生を捉えることができるようになりました。

人間は自分の人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのもあなた。

現在の人生を決めているのは「運命」や「過去」のトラウマではなく
自分自身の考え方であると思い、未来から今を見ることを習慣にするだけでよいのです。
自分で決断する、悩みを捨て去り、良い未来を絶えず意識すること
それを脳に刷り込みたいと思います。
病気やケガをはじめとして、自分自身の力ではいかんともしがたい事柄はあるでしょう。
しかし、それ自体を変えることはできなくても、それをどのような気持ちで受け取り
どのような意味づけをするか、は常に私たちの選択に委ねられています。
自分の力を強くすることで、いくらでも人生は変えらるのです。

人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならないだろう。

素晴らしい未来を描いて、そこから今を規定することで人間は変われます。
過去の原因をいくら突き詰めても、アクションがなければ
ただの解説にしかならず、自分を評論家にするだけなのです。
自分の人生を評論しているのはもったいないことなので
この未来から今を見つめる視点を鍛えれば、行動のモチベーションにつなげます。
実際、私もこのアドラーの考え方を見習い、断酒に成功しました。

健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。

数年前まで、他人を変えることに汲々としていましたが
アドラーの自分を変えることという考えに触れてから、気分がすっきりしました。
相手を変える労力を自分の成長に向ければよいのです。
これに気付くだけでも、時間が有意義に使えますし
ストレスを感じなくなります。

「やる気がなくなった」のではない。 「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。 「変われない」のではない。 「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。

叱られた時にそれをどのように「認知」し「意味づける」かは、人それぞれです。
腹が立つ、という人もいれば、悲しみ落ち込む、という人もいるでしょう。
しかし、一方で「なにくそ!」と発憤する人もいれば、
叱ってもらってありがたいと感謝する人もいるでしょう。
なかなかこの意識改革は難しいことですが
アドラーのこの言葉を繰り返し、脳に刷り込もうと思います。

できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。

以前の私は自分が嫌いでしょうがありませんでした。
しかし、アウトプットを通じて、人とコミュニケーションすることで
自分の価値を多くの方から教えていただきました。
ブログやセミナーなどソーシャリアルでの社会とのコンタクトポイントを増やすことで
私は小さな自信を日々得ることができるようになりました。
酒を飲んでいた時代よりも、今では遥かに強い人間になれました。

自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。

人生を変えるためには、自分プラス仲間の利益を大切にすることだとアドラーは説きます。
人を通じて、私たちは多くの情報を得て、そこから日々決断をして
未来を作り出しているのです。
アドラーの言うように、他者への貢献を第一義に考え、
アウトプット、行動することで多くの方に出会えたり
良い情報がパスされるようになりました。

ソーシャルメディアに出会ってから
幸せは友達の友達が運んでくると思うようになりました。
良い関係から運ばれてくる情報によって、良い決断すれば、成功の確率は上がります。
未来をデザインし、ソーシャリアルでより良い情報を得られる仲間を作り
的確な決断を自分の意志で下すことを続けたいと思います。

結局、幸せというのは自分の「心」が決めることで
アドラーの言うように自分の気持ちの持ちようでつかめるものなのです。

ソーシャルメディアを武器にするための10カ条も多くの仲間の応援で出版できました。
アウトプットを決め、継続した結果がこの一冊に凝縮されています。
ぜひ、ご一読ください。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

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