キャロライン・ウェッブの最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術の書評

そもそも、わたしたちは自分が生産的であることを実感したり、自分の労力が価値あるものとして扱われたりすると、喜びを感じるらしい。加えて最高の日だと感じるのは、自分が良い仕事をした、周りから必要な助けをもらえたと思えるかどうかに関係する。良い1日の終わりには、疲れよりも、より多くのエネルギーを感じる。頭や身体を使わないという意味ではない。消費されるエネルギーを補って余りある喜びと動機づけを与えられるということだ。(キャロライン・ウェッブ)

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キャロライン・ウェッブ
最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術を読むと
最新の心理学、行動経済学、脳神経科学の知識を理解し、実践することで
私たちは簡単に幸せになれることに気づけます。
本書には、そのエッセンスが詰まっていますから
幸せになりたければ、本書を読むのが手っ取り早いと思います。

誰もが自分では変えられない事態に遭遇する。だが行動科学はわたしたちが何かを体験する際に、周囲に大きな影響を与えているという、驚くような事実を見せてくれる。この事実を受け入れれば、変化を起こすことができるだろう。人生をよりコントロールできるようになり、より多くの”しっかり準備された幸運”を楽しめるようになる。その結果として、より多くの良き日々を過ごすことができるようになるのだ。

キャロライン・ウェッブは、最高の自分を引き出す7つの要素
身につければ よいと本書で説明しています。

■脳を支える2大システム(熟考vs自動)を活用して
1、優先順位をつけて1日の方向性を設定する
2、生産性を高めて時間をもっと有効に使う
■すべての仕事において……無意識を支える2大モード(防衛vs発見)を自覚して
3、あらゆる人間関係を最大限に活用する
4、聡明で、知的で、創造的な自分になる思考力を
5、言葉や行動の影響力を最大化する
■1日を通して……心と身体のループを改善して
6、レジリエンスを高めて問題に賢く対処する
7、熱意と楽しみを高めるエネルギーを

今日は、1の優先順位についての記事を書くことにします。

私たちの脳は、オートパイロット状態で運転されていることに気づくと
自分の行動を変えられます。
注意に値するもの以外を見ないという脳の特性(非注意性盲目状態)に気づけば
優先順位の重要性がわかるはずです。
そして、自分を変えるために最も簡単な方法は
朝のスタートの仕方を変えることなのです。
やるべきことの優先順位を決めれれば、1日が良くなります。
自分の脳のフィルターを変えるだけで、現実が変化し始めるのです。
1日をなんとなく過ごすことをやめれば、チャンスが見つかるようになります。

わたしたちの世界の見方は、良きにつけ悪しきにつけ、1日の始め方に大きく左右される。脳の自動システムが意識的な優先事項、一番気になること、気分に一致することだけを見たり聞いたりするよう、わたしたちを仕向けているからだ。一方、それ以外のことは無視される。

朝一に1日の方向性を設定する習慣をつくりましょう。
優先順位、心配事、気分などに意識的に注意を向けるのです。
そして、その際以下の3Aの視点で考えると、良い行動につながると
キャロライン・ウェッブは書いています。

■Aim 今日一番大切なことは何かを考える。誰と会い、何をするのか。成功には何が必要か。
■Attitude 自分の考えや気分を支配している心配事に気づき、認める時間を作る。そうした心配事は、あなたの狙いを達成する助けになるだろうか。助けにならないのであれば、しばらく忘れることはできるだろうか。
■Attention 何が本当に大切かを考えた場合、どこに自分の意識を集中させたいだろうか。自分が見たいものを知り、それを意識的に探す。

私は朝起きた時に、今日のタスクの優先順位を考えます。
スケジュールを見ながら、会う人の顔を思い出し
ミーティングのイメージを良くすることで
気持ちをワクワクさせることができます。
アンソニー・ロビンズの朝のパワークエスチョンを数年前に取り入れたのですが
この習慣が朝の気分をポジティブにしてくれたのです。
これで、行動が楽しくなり、良い結果が引き寄せられるようになりました。

キャロライン・ウェッブも、ポジティブな目的を設定することを勧めています。
ネガティブなことを考え始めると、脳はつまらないことを優先する癖があります。
自分が望むような1日を作るためには、思い込みをなくして
本来の目的のために、何をすべきかを考えるようにするのです。

そのために、ネガティブな思い込みをチェックして、自分の脳のフィルターを疑いましょう。
この作業を繰り返すことで、自分の意識を向けるべきことが見えてくるはずです。
ポジティブな目的を考え、優先順位を変えることで
良い情報が入手できたり、今会うべき人が浮かんできます。
目的を明確にすることで、タスクの優先順位が決まるのです。
これで、今何をすべきかがわかるようになり、自分の行動を変えられます。

次に、行動目標を設定し、やるべきことをリストに書き出します。
その際、仕事以外の散歩などの行動をリスト化しておくと
その行動を意識することができ、実行の確率がアップします。
本書を読み、書かれていることを実践することで
確実に自分のパフォーマンスを高められます。
ちなみに本書は、HOW TO HAVE A GOOD DAYとして出版されていますが
私にはこちらの英文のタイトルの方がフィットしました。
本書を自分のものにできれば、良い日を過ごせるようになると思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。

   
     

photo credit: Ocean City 2013 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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