ドーパミンの影響を最小限にするには、その対象から距離を置くことが基本です。タバコやお酒がどうしてもやめられない人は、タバコやお酒を遠ざけるしかありません。同様に、ストレスが溜まるとつい買い物に走りがちな人は、快楽を得るためのショッピングから距離を置きましょう。(菅原道仁)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
今日は買いすぎないための、脳のメカニズムについてです。
菅原道仁氏のそのお金のムダづかい、やめられますの書評を書きながら
依存症にならないための方法を考えてみたいと思います。
ストレス解消のために、買い物をしたくなることがありますよね?
私も忙しくなると、ついつい買い物に依存したくなります。
しかし、これはとても危険な行動で、注意が必要です。
脳はストレスが溜まると、買い物をして快感を味わおうとします。
脳のドーパミンが分泌されることによってもたらされる一時期の興奮によって
ストレスが解消されるのですが、これは長続きしません。
ドーパミンは買い物が終わるとすぐに放出がとまり、興奮が冷めてしまうのです。
買い物をしてしばらくすると
私たちは「なんでショッピングをしてしまったのだろうか?」と後悔します。
そして、この繰り返が、買い物依存症を引き起こしてしまうのです。
脳の報酬系が生み出した快楽を追い続け、ドーパミン頼りの生活を送るようになるのです。
アルコールやタバコだけでなく、買い物も依存症の元凶になります。
買い物でスッキリしたいと考えるようになったら
買い物依存症の入り口に立っていると考え、自分の行動を変えるようにしましょう。
そのお金のムダづかい、やめられます [ 菅原道仁 ] |
これを避けるためには、一時の高揚感や快感に惑わされなければよいのですから
ストレスを感じた時には、買い物から遠ざかればよいのです。
特に、オークションやフリマなど、報酬系を刺激しやすい買い物はやめましょう。
他人と競い合い勝利するという優越感と安く買えたというお得感によって
ドーパミンの分泌が促されからです。
著者の菅原氏は、依存症にならないための3つの処方箋を紹介しています。
■ネットオークション、ネットフリマはしない
■「欲しいもの」を目の前にしたときの「脳の高揚感」に気づく
■「脳の高揚感」にとらわれていると感じたら、最低でも15分時間を置く
脳は少しでもエネルギーのムダを省くために、「反射的に」物事を判断しようとします。
そんな時は、買い物で快楽を得るのではなく、別の方法を考えてみましょう。
人と会ったり、本を読むなど他の満足できるものを探すのです。
買い物や甘いもの、アルコールなどで「脳の高揚感」にとらわれているなら
とにかく時間を置きましょう。
また、いつもそういうもので脳の報酬系を得ているのなら
それらと距離を置くことを考えてみるのです。
私も10年前にアルコール依存症から脱出したのですが
飲み仲間との付き合いを一切やめることからスタートしました。
アルコールから距離を置くことで、私は本当にしたいことが見つかり
それ以来人生を楽しめるようになったのです。
また、買わせようという企業の罠に陥らないために、脳の特性を理解しましょう。
本書には、人と同じことをしたいというバンドワゴン効果や
ランキング一位などの広告(ハロー効果)によって、脳が騙されていると書かれています。
人気という言葉に反応したら、本当に自分に必要か?を自問してみるのです。
本当の贅沢というのは 、心から欲する 「モノ 」や 「体験 」を自分で選び 、大切なものに囲まれて暮らす中にあると私は考えています。
菅原氏が言うように、買い物に依存するのではなく、本来自分のやりたいことに投資するることが
一番良いお金の使い方かもしれません。
よい体験のためにお金を使うことを習慣にして、衝動買いを避けるようにしたいものです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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