自分を賢くないと思えば、選択と行動の幅が広がる!

人間はそれほど賢くはありません。それは長い歴史を眺めて見ればよくわかります。同じ失敗は二度としないどころか、何度繰り返しても懲りずにまた繰り返す。なかには賢い人もいるのでしょうが、そういう人だって全知全能というわけではない。賢い人も愚かな人も、人間全体でみればその差はたいしたものではない、私はいつもそう思っています。(出口治明)

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出口治明
氏の「思考軸」をつくれ ― あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由
書評ブログを続けます。
私たち人間は愚かな生き物で、いつも完璧な答えを出せるわけではありません。
何度も同じような失敗を繰り返しながら、成長しているのです。
冒頭の出口氏の言葉を読んだおかげで、私は失敗が怖くなくなりました。
逆に失敗してもよいと思えれば、行動を最大化できます。

世の中のすべての事柄に正しい答えを出せるわけではないと考えることで
気持ちを楽にできます。
本書には小田実氏の何でも見てやろう
どこにいっても人間は皆ちょぼちょぼや」という言葉が引用されています。
(30年前の高校時代に読んだ本が紹介されていて、とても嬉しくなりました。)
人間ちょぼちょぼ」だと考えると、気張りがなくなります。
失敗したって関係ない、みんなちょぼちょぼだと思うと
行動する勇気をもらえます。
また、自分の実力を過信することもなくなり、謙虚に動けるようになります。

遠い先にゴールを定め、そこに最短距離でたどりつきたいと思っても、たいていの場合うまくいきません。道の途中にはたくさんの選択肢が用意されていて、そこでどちらを選ぶかによって進む方向がどんどん変わっていくか らです。

昨日の自分だったら「イエス」を選んでいた答えも
今日は違う選択肢が浮かび「ノー」と言ってしまうのが人間なのです。
たった一つの選択が異なっても、未来は全く違うものになります。
出会う人、タイミング、選択の組み合わせが、異なる結果をもたらします。

このまま広告会社で定年を迎えると漠然と考えていた私が、今はベンチャーの経営者です。
海外に行ったり、本の著者になるなど過去の選択が、今の私を形作っています。
お酒をやめて行動を起こすことで、私の人生は様変わりしました。
ワクワクをキーワードに、選択することで、私は後悔しなくなりました。
逆に完璧な選択などはないと考えることで、ワクワクしたモノを選ぶようになりました。
やりたいことをやることで、私はいつも幸せな気分を味わっています。
未来は自分では完璧にコントロールできないから、面白いとも言えます。

よかれと思ってやったことがとんでもない不幸を招いたり、最悪の選択が思いもよらぬ幸運に結びついたりすることが頻繁に起こるのも、人生がゴールの見えないイエス・ノーゲームだからです。そう思っていれば最初の想定と違う方向にいっても、とまどうことなくそのときどきで最良の意思決定ができるようになります。

たとえ、最悪の選択になっても、ワクワクな選択であれば後悔しなくなります。
未来の自分がそこから、新たな糧を得ればよいのです。
最初の想定とは違っていても、行動していれば必ず結果が出ます。
ワクワクを基準に自分の直感を信じて、積極的に動きましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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