感情をコントロールするためにも、瞑想のメソッドは有効です。「人は1日に約6万回、思考をしている」と言われています。そして、その思考の約8割がネガティブなものであり、約9割が昨日と同じ思考だとも言われています。怒り、不安、後悔、嫉妬などネガティブ感情が渦巻いていれば、心が休まりません。過剰なストレスや感情はかなりのエネルギーを浪費します。(吉田昌生)
吉田昌生氏の1分間瞑想法の書評ブログを続けます。
私たちは日々思考にとらわれることで、多くの雑念に支配されています。
人は1日に6万回の思考をしていると言われていますが
その大部分が無駄な雑念になっていたなら、とても残念なことです。
余計なことばかり考え、今に集中できないとしたら
それはとてももったいないことですから、なんとかしたいものです。
私たちが思考したとき、意識は「過去」や「未来」に向かいます。「過去」も「未来」もただの思考で、頭の中にしかない「妄想」です。ですが、その 「妄想」によって、不快な感覚や感情が生まれます。
例えば、就寝前に上司に嫌味を言われたことを思い出し
「今日は最悪だった」「明日もまた嫌味を言われるんじゃないか」と
無駄な妄想を続けるのは、ただの時間の無駄でしかありません。
これがパターン化され、無限ループになると人生が真っ暗になります。
上司に怒られたことは、すでに終わった「過去」のことであり、妄想なのです。
現実には起こっていない嫌な記憶を再生させることで、脳は暴走します。
まるで今、体験している現実のように怒りや不安、恐れを感じてしまうのです。
なんどもなんども無意識のうちに過去のイヤな記憶を思い出していると
元気がなくなり、最後には心の病気になってしまいます。
自分の妄想でうつになってしまうのは悲劇的ですらあります。
「過去」と 「未来」に振り回されないためには、「過去」と「未来」に意識が向かっていることに気づくこと。そして、「今、ここ」にあることが大切です。
1分間瞑想法 [ 吉田昌生 ] |
ではどうすれば、「今、ここ」に集中することができるのでしょう?
著者の吉田氏はそんな時には呼吸をするとよいと
本書1分間瞑想法の中で書いています。
呼吸は船のイカリのような役割をします。呼吸の感覚に意識を向けることで「今、ここ」とつながることができるのです。今度、日常生活で、すでに終わったことをクヨクヨ考えたり、未来のことを妄想したりして不安になっていることに気づいたら、お腹のふくらみと縮みを10呼吸ほど観察してみてください。今、この瞬間の「呼吸」の感覚を意識することで、「マインドレスネス」から「マインドフルネス」に切り替わります。頭の中のバ ーチャルな世界から、「今、ここ」の現実に意識を引き戻すことができるようになります。この繰り返しで「反芻」する思考ぐせは激減していくはずです。
また、ポジティブな言葉を使うと、脳がポジティブなことにフォーカスし始めます。
これを繰り返すと意識せずともポジティブな性格になれると吉田氏は言います。
私はお酒を飲んでいる頃は愚痴だらけで、ネガティブ思考なことを自ら引き寄せていました。
断酒した時に、成功している人はポジティブな言葉を使っていることに気づき
自分の言葉を変えてみることにしました。
すると不思議なことに、嫌な思考とサヨナラできたのです。
自分が使っている言葉が、今の自分を作り出しているのです。
自分の口から出た言葉が耳から再生され、脳に刷り込まれていきます。
良い言葉を習慣にしないとたいへんなことになってしまうのです。
私も言葉を変えることで、良いことが引き寄せられるようになりました。
言葉によって付き合う人も変わります。
元気な言葉を使う人との交流が、あなたにツキを運んできてくれるのです。
このように呼吸と前向きな言葉を使うことで、自分の人生を豊かにできます!
この2つのルールを覚えて、さっさと自分を変えられれば、運がよくなるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
吉田昌生氏の1分間瞑想法の書評ブログ
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photo credit: Chiara Abbate Lotus flowers via photopin (license)
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