現状維持が危険な理由

未来の予測がつかないために、私たちは自分の未来について過度に楽観的なシナリオを描くか、過度に悲観的なシナリオを描くかになりがちだ。悲観的な考え方をしすぎると、人は適切な選択をすることに及び腰になる。また、ほとんどの人は、未来の自分のためになにが必要かを考えるとき、愚かな選択をしてしまう場合が多い。私たちは、誰もが現状維持を好む。既知のものを選ぶ傾向がきわめて強い。人はたいてい、経験したことのない生き方を想像することが難しいのだ。(リンダ・グラットン)

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-09-8-46-09

リンダ・グラットンの新刊LIFE SHIFT(ライフ・シフト)書評ブログを続けます。
未来に対して、私たちは両極端になりがちです。
変な自信によって楽観的になるか、準備不足から悲観的になってしまうのです。
あるいは未来を考えることを最初から諦め、自分の可能性を閉ざしているのです。
誰もが現状維持を好むとリンダは指摘していますが
現状維持を目指しても、世の中の変化においてけぼりを喰らいます。
あれほど強かった日本の大手家電が負け組になっている現状を見れば
私たちの未来に現状維持という選択肢はないと思えるはずです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) [ リンダ・グラットン ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2016/10/28時点)

あなたがみずからの未来のために描くシナリオは、あなた自身のニーズや希望や願望を軸に描かれるべきだ。あなたのシナリオは、あなたでなければ描けない。

今の延長線上に未来があると考えることは、とても危険なことです。
そこには大きな落とし穴があるように思えます。
これだけ変化が激しい現代においては
自分のスキルや経験が永遠に価値があると考えるのはやめた方がよさそうです。
自分にお金や時間を投資をしない限り、未来は暗くなります。

当然、お金と時間の投資配分を見直さないと、人生100年時代は生き残れません。
自分が何をすればよいかを人生の早いタイミングで決める必要があります。
退職間近にそれを考えていると間に合いません。
スキルや新しい知識がないと、時代に取り残されてしまいます。
やりたいことに投資することで、自分の価値を高められるのです。

自分のやりたいこと(選択肢)をいくつも書き出して
自分の未来をデザインする時間を持ちましょう。
その際、仕事だけでなく、人生全体について考えてみるのです。
仕事一辺倒では、長い人生を楽しめません。
失敗した時にも人の絆があなたをサポートしてくれます。
人生は山あり谷ありだと捉えられれば、ネットワークの重要性に気づけるはずです。
友人や家族との時間を大事にすることで、私たちは幸せを味わえます。
家庭と仕事のバランスを考えることが、今後の生き方を左右します。

また、健康を意識して、自分の価値を高めることを考えましょう。
世の中のために貢献するという自分らしいビジョンを作れれば
行動できるようになり、人生をエンジョイできます。
同時に心と体の病気に気をつけて、充実した時間を過ごすと決めれば
自分をコントロールできるようになります。
以前の私は酒におぼれ、仕事も健康も二の次でしたが
ビジョンや夢を作ることで断酒し、健康を取り戻しました。
今ではベンチャーや起業家を元気にするという目標のおかげで
私は毎日ワクワクしながら、行動できるようになったのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

リンダ・グラットンのLIFE SHIFT(ライフ・シフト)書評ブログはこちらから

私の好きな本と私の著書を以下にピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
      

    スクリーンショット 2016-04-29 22.16.13

photo credit: Ken Whytock Quotation: “The future starts today not tomorrow” via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
起業家・経営者のためのビジネス書評ブログ!
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました