「すぐにやる脳」を作るための重要な一歩は、線条体のしくみに即して、「しようとしていること」「やるべき行動」「望ましい行動」と「快感」をむすびつけることです。仕事をしようと立ち上がったら「よく立ち上がった」「その一歩がえらい」。勉強を始めたら、「よし、よく始めた」「いい感じ」「楽しい」。無理やりにでも行動と快感をむすびつけておくのです。そしてそれを繰り返すのです。
篠原菊紀氏の「すぐにやる脳」に変わる37の習慣を読むと、すぐに自分の行動を変えられます。
本書に書かれている脳の線条体の仕組みを活用すれば
短時間でやる気のスイッチをオンにできそうです。
著者の篠原氏は諏訪東京理科大学教授なので、情報にも信頼が置けます。
最新の脳科学と臨床心理学の見地から、脳を活性化する方法を学べます。
やる気が起きないと悩んでいる方にはオススメの一冊で
これを自分ごと化できれば、怠け癖を解消できるはずです。
特に、Practice1の線条体の活用法は絶対に覚えておきたいノウハウです。
やる気の中核である「線条体」は、行動と快感を結びつけることで
私たちの「やる気」を引き出してくれるのです。
自分の行動や努力をただほめるだけで「やる気」を育めるのです。
自分をほめることを繰り返し、自分の習慣にすることで、線条体を発火できます。
このバカみたいな繰り返しが大事なのです。この繰り返しで「望ましい行動」と「快感」が線条体でむすびつき、「やろうかな」と思っただけで線条体が前倒しで発火するようになるのです。線条体が発火すれば、1秒で集中できます。これが「すぐにやる脳」を作る最大のコツです。
「すぐにやる脳」に変わる37の習慣 [ 篠原 菊紀 ] |
私もブログを書きたくない時に、このメソッドを活用しています。
やる気が起きない朝、ブログに集中できない朝に
毎日3本の記事を書いている自分はえらいと、私は自分の努力をほめるようにしています。
このほめるという行為によって、私はブログを書こうという気持ちになれるのです。
パソコンを開いた自分を「いい感じ」だと認めてあげることで
行動と快感が線条体で結びつき、私は記事を書けるようになるのです。
細かな行動をほめるという何気ない習慣が
やる気のない脳を「すぐにやる脳」に変えてくれるのです。
スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック氏のパズルを使った研究によると
賢さをほめられた子供よりも努力をほめた子供の方が
難しい課題(パズル)にチャレンジするそうです。
(ドゥエック氏のマインドセット「やればできる! 」の研究の書評もお読みください。)
努力をほめられた子供は、さらに努力を認められようと難問にチャレンジしますが
賢さを認められた子供は、自分を賢く見せるために間違うことを恐れるそうです。
このようにほめる対象を「努力」に置かないと、子供や自分の成長を止めてしまいます。
自分のチャレンジ精神を育てて、「すぐにやる脳」にしたければ
具体的な努力や行動をほめるとよいでしょう!
また、努力を拠り所にすると自分より上の人間との比較を意識し
ますます、努力を重ねるようになることもわかっています。
上を見ようとする心構えを養うことで、脳を活性化できるのです。
逆に、賢さをほめられた子供は、成績が下がったというショッキングな結果を読むと
ほめ方を間違えると大変なことになると実感できました。
脳の仕組みをしっかりと理解して、上手に自分をほめられれば
やる気のスイッチをオンにできるのです。
「スゴイ!一生懸命やったね!」などと、努力をほめることで
私たちの脳は難しい課題にチャレンジするようになります。
自分の望ましい行動や努力をほめることが、「すぐにやる脳」を作る王道なのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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