アルコールの好きな人は、気をつけないと次第にその量が増えてきて、心身に良くない影響が出ることがある。いつの間にか、アルコールに飲まれるようになってしまうのだ。(大野裕)
photo credit: Filip Chudoba Performance. The feeling when you stop the feeling… via photopin (license)
私は長年アルコール依存症に苦しんだので、飲酒で悩む方のお役に立ちたいと思い
このブログの中で、私の経験を時々紹介しています。
若い頃に水代わりにビールを飲むことがカッコよいことだと思い
私は食事の時にビールを飲むことを習慣にしてしまいました。
30年ぐらい前の20代はじめ頃に、ビールを飲むことが私の中で当たり前になったのです。
当時流行っていた片岡義男の小説の主人公がおしゃれにビールを飲む様を真似して
シュリッツやハイネケンなど当時は珍しかった輸入ビールをよく飲んだものです。
これが悪い習慣の始まりで、その後、私の人生はアルコールに支配されるようになったのです。
大野氏が指摘するように、私はお酒に飲まれるようになり
自分をコントロールできなくなったのです。
アルコールを飲むことで現実の問題から目をそらしたしいという心理が働きやすいからだ。だからといって、飲む量を減らそうとか、飲むのをやめようかと考えてもなかなかできない。
これではダメだと考え、何度も禁酒の努力を重ねましたが
決断が甘く、すぐにアル中に逆戻りしていました。
三週間我慢できるともう習慣飲酒は治っただろうと考え
再びアルコールに口をつけてしまい、元のアルコール依存症に戻ってしまうのです。
「折れない心」をつくる40のルール [ 大野裕(精神科医) ] |
私たちは何かをやめようと思うと、かえってそれが気になってしたくなる傾向がある。だから、ある行動を減らすためには、それを減らそうとするのではなく、したくなったときに別の行動を取るとよいとされている。
私は10年前に自分の人生を取り戻すために、断酒を決意しました。
もうに度と飲まないと覚悟を決めたのです。
その時に試したのがお酒を他のものに置き換えるという方法です。
アルコールを飲みたくなったら、炭酸水やコーヒーにすぐに口をつけ、喉の渇きを抑えたのです。
お酒がある場所には絶対に近づかず、カフェで時間を過ごすようにしました。
食事もアルコールのない場所に限定し、飲み友達との付き合いもやめました。
当然、お酒を飲まない時間が増えますから、他の楽しみを見つけることも重要です。
私はiPhoneやソーシャルメディア、読書会などの朝活に活路を見出したたのです。
お酒を飲まない人との交流によって、私は多くの刺激を受けることができ
アルコールのない生活を楽しめるようになりました。
大野氏も人と交流、特に同じような悩みを抱えた人と励ましあうとよいと指摘しています。
他の人の支えはとても大事で、断酒や節酒、そして禁煙などで、同じような悩みをかかえた人同士の支えあいが役に立つことがわかっている。
海外で生まれたアルコールのトラブルを解決するAAが日本でも活動しています。
AAはアルコホーリクス・アノニマスの略で経験と力と希望を分かち合って
アルコールの問題を解決するコミュニティです。
こういった会に参加することで、健康的な生活を維持できるようになります。
NYのアル中探偵マット・スカダー(ローレンス・ブロックの小説に主人公)は
酒をやめるためにこのAAに通い、メンターの力を借りながら禁酒を続けました。
彼はいつもペリエを飲み続け、AAに参加し、アルコールを我慢したのです。
私がビールをやめられたのも、実はこの手法を真似したからです。
私はAAに通わずにアルコールをやめましたが
こういう活動に参加することも断酒のためには大切だと思います。
お酒を本当にやめたければ、お酒以外の楽しみを見つけること
AAなどの参加し、メンバー同士で励ましあうことが効果的だと思います。
あなたが本気であるならば、この2つの方法を今すぐ試すべきだと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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