私たちはたいてい他人とのかかわりを通じて成功を収める。幸福をどう定義しようと、それは他人とどんな関係を築くかに大きく左右される。(レス・ギブリン)
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人望が集まる人の考え方で著者のレス・ギブリンは
「お互いの自尊心を満たすようなやり方で相手とかかわること」が
成功の秘訣だと指摘しています。
カーネギー工科大学の調査によると成功の15%は仕事のスキルによるもので
残りの85%は性格的な要因、他人とうまく関わる能力であることがわかっています。
失業の原因も仕事のスキルによるものは全体の1割でしかなく
9割は他人との人間関係がうまくいかなったからだという研究結果もあるそうです。
もっとも成功して幸福にあふれている人たちの共通点は
人間関係の技術に長けていることなのです。
この事実を知れば、他人とうまく関わることが何よりも大事だと考えられるようになります。
しかし、私たちは失敗を犯しがちです。
何気ない一言で相手の自尊心を傷つけ、人間関係を修復できないものにしてしまうのです。
人間関係において、相手の自尊心を傷つけることだけは絶対にやってはいけません。
人の自尊心は、とてもデリケートでこれを踏みにじることはご法度なのです。
全ての人は自分の自尊心を大切にしてほしいと願い、それを傷つける人を敵とみなすのです。
相手を服従させるのでも、相手にへつらうのでもなく
相手の自尊心を満たすコミュニケーションが重要です。
自尊心が満たされれば、相手はあなたのために行動してくれるようになるのです。
人間関係を良くするとは、相手を大切にすることなのです。
人望が集まる人の考え方 [ レス・ギブリン ] |
すべての人を大切に扱えば、必ず良い人間関係を築くことができる。(ヘンリー・カイザー)
そして、レス・ギブリンは人間関係の「4つのルール」を肝に命じておけと言います。
これは家族でも友人でも会社の上司、取引先すべてに当てはまる原則なので
絶対に忘れないようにしましょう。
自分がしてもらいたいことを相手にもすることで、人間関係は劇的に改善できます。
1、すべての人は程度の差こそあれ、自分本位である。
2、すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。
3、すべての人は自分が重要だと感じたがっている。
4、すべての人は他人に認められたいと思っている。
自尊心が満たされた段階で、人はようやく他者のことを考えられるのです。
自分に意識を向けてもらいたければ、相手に満足してもらわなければなりません。
自尊心が満たされていない人は、人とトラブルを起こしやすいとも言います。
まずは、相手の自尊心を高めることを意識しましょう!
相手が自分自身を好きになる材料を与えたり
長所を見つけ、ほめることで相手の自尊心を満たしてあげるのです。
そのために毎日5つのほめ言葉を周りの人にかけることを習慣にするとよいと
レス・ギブリンは言います。
正論で戦うのをやめて、ほめ言葉を活用して、相手に味方になってもらうのです。
相手の長所にフォーカスし、コミュニケーションを相手本位に変えることで
私たちは成功に近づけるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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