慌ただしい日常を引きずったまま横になっても、頭の中が切り替わっていないため、寝つけないのは当然なのです。目を閉じると日頃の気がかりや心配ごとが浮かんできて、体は疲れているのに心は忙しく考えごとを始めてしまいます。また、夜の闇はネガティブな思いを増幅させてしまいますから、もんもん次から次へと悪いほうへ考えがいき、いつまでも悶々とした時間だけが過ぎていくことになりかねません。(枡野俊明)
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頭を切り替えることを眠る前の習慣にする!
人は夜になるとどうしてもネガティブなことを考えてしまいます。
心配事によって頭を支配されると睡眠が阻害され
翌日のコンディションにも悪影響を及ぼします。
ですから、眠る前に悪いことを考えるのは、今日で終わりにしましょう。
夜は「ネガティブ脳」になるものだと自分に言い聞かせ
別のアプローチを試みるのです。
そのために禅僧の枡野俊明氏は、自分の頭を切り替えてみるとよいと指摘します。
寝る前の時間の過ごし方によって、睡眠の質がまったく変わります。
先日のブログでも書きましたが、就寝前には
スマホやパソコンのブルーライトを遠ざけましょう。
脳を刺激する電子機器を寝室では使わないようにするのです。
睡眠の質を高めるためにはリラックスし
脳や体を休ませることが必要です。
私たち人間はロボットではないので、休息が欠かせません。
音楽を聞いたり、読書をしたり、入浴するなど
自分をリフレッシュするための時間をしっかりと確保しましょう。
その日一日、思い通りにいかなかったこともあるかもしれません。しかし一日を無事終え、自分のための時間を過ごしている。その幸せに気づけると、自然に「ありがたいなあ」という思いが浮かんでくるはずです。感謝の思いとともに安らかな気持ちで眠りにつけば、きっと気持ちのいい朝が待っているでしよう。
私は眠る前に今日あった出来事を振り返るようにしています。
出会った人との会話を思い出し
心の中でその人たちに感謝の言葉を伝えます。
悪い出来事やトラブルがあっても感謝の気持ちを持つことで
ネガティブな感情をコントロールできます。
この感謝を習慣化することによって
私は不安な気持ちを減らせ、よく眠れるようになりました。
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自分を過度に追い詰めないようにする!
成功したいという意識が強くなると私たちは無理をしがちです。
ハードに働きすぎると心身のバランスを崩してしまいます。
睡眠を削って働いても長続きしません。
睡眠不足で必死に働いても、結果を残せないことがわかっています。
一生懸命に働けば目標をより早く達成できると考えがちですが
休息がなければ、やがては燃え尽きてしまいます。
何日かすればパフォーマンスが落ち、成功が遠ざかります。
リラックスする習慣のない人は、精神的にも肉体的にも異常をきたしかねない。心身が疲れているとミスを犯しやすくなり、ともするとそれが深刻な問題を引き起こす。仕事やプライベートでの人間関係がうまくいかなくなはたんり、場合によっては破綻することすらある。(ジェリー・ミンチントン)
できるだけリラックスする時間を持ちましょう。
1分でも目を閉じることで、心が落ち着きます。
時には昼寝をすることで、自分の能力を取り戻せます。
(短い仮眠によって)脳が高レベルで機能するようにリセットされ、いいアイデアが浮かぶようになり、問題の解決法やパターンの発見が速くなり、情報をより正確に思い出せるようになる(デビッド・ランドール)
自分を休ませない限り、脳も体も良い仕事をしてくれません。
畑を二、三年休ませておくと豊作に繋がるように
自分を休ませることを意識しましょう。
まとめ
睡眠の質を高めたり、休息を取ることが人間には必要です。
短期間なら無理を重ねられますが
ハードに働くことを習慣化すると、心と体の健康を害します。
仕事で無理をしても、睡眠を削っていては幸せにはなれません。
長い人生を楽しむためには、無理は禁物です。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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