僕は、努力の根底には、遊び的なものがないといけないと思うんです。今の努力は、学校や会社に強制されたり、義務づけられたりしたものが大半です。だから努力しても楽しくない、嫌々やっている感じになる。むしろ、遊びに近いもの、快感や快楽に近いもの、そのこと自体が目的になるような生き方をすれば、他力を借りることができるはずです。(横尾忠則)
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ワクワクしながら続けていれば、他力を借られる
50歳過ぎのおじさんにとって、日本を代表する芸術家と言えば
岡本太郎氏とこの横尾忠則氏の2人になります。
岡本太郎氏の言葉はこのブログでも何回かご紹介してきましたが
今日は横尾忠則氏の新刊に死なないつもりから生きることについて
考えてみたいと思います。
横尾氏は努力は大事だが、遊び的要素が必要だと言います。
確かに何かを継続するためには、ワクワク感がなければ続きません。
人からやらせるたタスクだと私たちはなかなか継続できません。
逆に、本当にやりたいことならば、集中もできますし
長続きもしますから、結果を残せるようになります。
今の学校教育は、子供の好きなことや好奇心を否定して
嫌なことを強制していると言います。
先生からの一方的な押し付けや暗記ばかりだと
自分で解決策を考えなくなります。
答えがない状態に陥ると、そしてすぐにダメだと諦めてしまいます。
強制的にさせられる努力は、意外に脆いものです。
しかし、世の中は複雑で、現実はそんなに簡単ではありません。
好奇心を持たせて、子供を行動できるようにしておかないと
すぐに壁にぶつかってしまいます。
人生を楽しみ、変化を求めながら、行動を続けていれば
良いことが不思議に起こると横尾氏は指摘します。
変化を求める、とはいえ、僕はそれをずっと受け身的に行ってきました。自分から何かをしようというよりは、周囲からの力を受け入れて変化する、そんな受け身人生です。
80歳を超えて尚創作を続ける横尾氏の言葉には説得力があります。
私たちは行動を続けるうちに、悩み苦しみますが
チャレンジし、努力を続けるうちに光が見えてきます。
自分の本当にやりたいことをやっているうちに
いろいろな人のサポートを受けられるようになります。
確かに、私も諦めないことを決めたおかげで、運がよくなりました。
偶然の出会いや古い仲間と突然の再会によって
何度も助けてもらえるようになったのです。
目標に向かって、ワクワク感を持って、続けることで
周囲の力を借りられるようになり、突然、チャンスが舞い込んできます。
(108)死なないつもり (ポプラ新書) [ 横尾忠則 ] |
「因縁果」によって未来は変わる!
仏教用語に因縁果というのがあります。因とは、その結果をもたらした原因。縁はその原因をサポートする、いわば間接的な要因。果というのは、因と縁によって引き起こされた結果。原因と結果がただあるだけでなくて、その二つの間に、縁が入ります。
私たちは人の「縁」によって、結果を変えられます。
諦めずに行動したり、変化を求めアクションを起こせば
新たな人との出会いや仲間の他力を借りられます。
原因と結果の間には人が関係し、良い結果をもたらしてくれます。
横尾氏は「サードマン」という存在が、
どうにもならない状態から私たちを救ってくれると書いています。
絶体絶命のピンチに、誰か正体のわからない人が
突然現れて助けてくれたという話がアメリカにもたくさんあり
サードマン: 奇跡の生還へ導く人という本にまとめられています。
洋の東西を問わず、ご縁の力で未来が変わっていくのです。
天使のように何かに遣わされてやってきた人かもしれません。しかし窮地に立たないとやってきません。やってこない間はまだ自力でやらなきゃいけない。いよいよという時に、他力の助力があります。
このサードマンは、本当のピンチにならないと現れないそうです。
諦めずに頑張った人がピンチに陥った時だけに
不思議な力が働くようです。
自力の力を信じた人だけに、他力が授けられます。
まとめ
80歳を超えた横尾忠則氏の書籍死なないつもりには
よりよく生きるためのヒントが満載です。
ワクワクしながら、努力を重ねたり
常に変化を求めることで、私たちは良いご縁に恵まれ
結果が出せるようになります。
私もピンチの際に、サードマンが現れるような生き方を
心がけていきたいと思います。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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