手を動かして「描く」ことで、今までにない発想が生まれる。(井上滋樹)
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デザイン思考でアイデアをつくる!
博報堂出身のアートディレクターの井上滋樹氏は
いい考えがやってくる!の中で、以下の5つの発想法を紹介しています。
■デザイン発想法
■異世界発想法
■他者発想法
■共創発想法
■予言発想法
井上氏はデザイン思考を発想に取り入れることで
文字だけで発想するよりも
より良いアイデアを作れるようになると言います。
アイデアを生みだすためには、知識と体験が欠かせません。
そのためには、脳の中にある多様な情報をつなぐ必要があるのです。
この情報という点と点をつなぐためには
ノート型の思考よりもスケッチブック型の思考の方がフィットします。
課題をビジュアルに描くことで
私たちは良いアイデアを生み出せるようになるのです。
課題を解決する方法をビジュアルにして
世の中のために貢献するという視点を取り入れると
アイデアの幅が広がります。
ビジュアルにしてアイデアを俯瞰することで
そのクオリティを確認できます。
描くことで創造力が高まるだけでなく
情報を整理したり、洞察力を深めることができるのです。
異世界発想法とは何か?
私たちの祖先が新たな世界に飛び込んでいくことで
様々な知恵を得てきました。
私たちが進化できた理由の一つが、異なる世界を旅することだったのです。
異世界発想法とは、人間が新天地という「異世界」に「飛びこみ」繁栄してきたことに着目する。いまあなたがいる「同世界」から「異世界」に行くことで、見るもの聞くものの新しさから刺激を受け、それまでの自分の発想を制約していた枠を超えた「いい考え」を生み出す発想法だ。
異世界に飛びこみ、困難に直面すると
どうやってそれを乗り越えられるかを考えざるを得ません。
異なる景色に触れながら思考すると
脳が五感を活用し、面白いアイデアを引き出してくれます。
いい考えがやってくる! [ 井上 滋樹 ] |
現地に飛び込み、三方良しのアイデアを作る!
井上氏はせっかく旅するのなら、現地の人たちと触れ合うべきだと言います。
パッケージ旅行では、その土地の一部のことしか体験できません。
表層的な部分だけでなく、深い部分を知れば知るほど
新しい発見ができるのです。
自分の魂に訴えかけるようなところを旅して、現地の人と直に交流してほしい。 アイデアを生み出すためには、異世界に飛びこんだあとに、重要なことがある。異世界に暮らす人たちの夢や希望、リアルな生活やニーズを知ることだ。その世界に暮らす人との共通の体験を通して、その人たちの気持ちを自分のそれであるかのように、感じることだ。
ヒンドゥスタン・ユニリーバは、インドの貧しい農村部で
1個約1・5円という非常に低価格の石けんを販売しました。
インドの農村地帯にある村では、近所づきあいをとても大切にしています。
ユニリーバはその習慣をビジネスに取り入れることで成功したのです!
その土地に住む貧困層の女性たちで構成される販売ネットワークを構築し
彼女たちが近所の人に商品を販売するシステムをつくりました。
普通の主婦たちのネットワークが、1億人を超える人々に石けんを売ることで
会社だけでなく、主婦たちも潤いました。
農村部の衛生環境が大きく改善したことで
ヒンドゥスタン・ユニリーバは社会的な評価を得たのです。
現地の習慣を深く観察し、それらをビジネスに応用することで成果をあげました。
まさに三方良しの素晴らしいアイデアが
現地に飛び込むことで生まれたのです。
まとめ
夢とロマンを持って、新たな世界に飛び込むことで
私たちは今までとは違うアイデアを生み出せます。
できるだけ多くの場所を旅し、現地の人と交流しましょう。
彼らの生活や習慣を観察し、それをビジネスに活用すると
成功を手に入れられるようになります。
また、日常生活の中でも、いつもとは異なる選択をすることで
異世界の体験を楽しめます。
日頃の行動が同じパターンに陥っているのなら
新しい場所に出かけたり、時間帯を変えて、行動してみましょう!
自分の興味のない勉強会に参加したり
普段は読まないカテゴリーの本を読むのも効果があります。
1日に何回か脳を切り替え、異世界を意識することで
多様な視点が身につき、アイデアの幅が広がります。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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