「月曜の朝」問題とはつまるところ、人は一貫してその人であり続けることはできないという事実から生じている。行動学の研究者らが結論づけているように、ある意味で人はみな軽度の多重人格障害に悩まされているのだ。時と場合によって、そして目的や欲望に応じ、人はさまざまな人格を帯びる。 (パディ・ミラーとトーマス・ウェデル=ウェデルスボルグ)
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イノベーションを起こすために、リーダーが最初にやるべきこと
新たな行動を始めた時に私たちは継続の壁にぶつかり
三日坊主で終わることが多いのです。
イノベーションも例外ではなく
新たなアイデアを実現するのは、とても難しいことです。
パディ・ミラーとトーマス・ウェデル=ウェデルスボルグは
イノベーションは日々の仕事のなかにで
それを「月曜の朝」問題とネーミングし
イノベーションを起こすための解決策を紹介しています。
多くの人は「意志の力」で目標を達成しようとしますが
この力は時々弱くなり、継続を邪魔してしまうのです。
例えば、ダイエットをしている人は健康的に痩せて
スーツの似合う体になりたいと考えている一方で
ケーキを食べたいという欲求を我慢しています。
ケーキ屋のショーケースの前に立つことで
ケーキが大好きな自分が大きくなり、ダイエットを諦めてしまうのです。
会社のリーダーはイノベーションを起こすことを求められています。
競争の激しい現代ではイノベーションがなければ、生き残れなくなっています。
世の中に貢献する企業になることが、現代のリーダーの大切な役割になっています。
もしも、あなたがイノベーションを起こしたいなら
自分の意志の力を頼ってはいけません。
社会をよりよくするために、まず私たちは何をすべきでしょうか?
著者たちはイノベーションの設計者になるための第一歩は
自分の置かれた状況を確認することだと言います。
イノベーションにフォーカスするのを妨げる個人的な要因を見つけ
何をすればよいかを考えるのです。
ルーチンが忙しい、メンバーの意志の疎通が難しいなど
様々な障壁があるはずです。
これらの「月曜の朝」問題から逃れるには
イノベーション・プロセスに仲間を1人引き入れることがポイントになります。
著者たちの研究成果によると、特に成功を収めたイノベーションの設計者は
日常のイノベーションの旅を始める時に、仲間を引き入れていたのです。
頭に浮かんだアイデアを腐らせる前に、まずは一人の仲間を見つけましょう!
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イノベーションを起こすために今すぐすべき3つのこと
著者たちはイノベーションを起こすために
以下の3つを意識すべきだと言います。
1.シンプルなプランを今すぐ立てる。
2.パートナーを決める。
3.すぐに最初のミーティングを設定する。
大きなビジョン、世の中をよくするためのアイデアが浮かんだら
すぐに行動を起こしましょう。
難しいプランではなく、最初の一歩を踏み出すために
できるだけ、シンプルなプランを今すぐ立てるのです。
ルーチンに戻る前に、5~10分でよいので最初のプロセスを決めましょう。
日時や次に何をするかを具体的にするなど、明確なプランを立てるのです。
次に誰とそれをするのかを決めます。
もっともその課題に適したパートナーを見つけるのです。
大切なのは、日常的に接している人物を選ぶことです。
そうすれば非公式のミーティングをいつでも行えますし
互いに行動を促し合えます。
自分の意志の力に頼るのではなく、共に成長を目指すのです。
注意すべきは人数を増やさないことです。
人が増えると調整に手間取り、スタートダッシュができなくなるからです。
そして、すぐにそのパートナーとの最初のミーティングを設定します。
これから20分以内にその人物に連絡を取り
ミーティングやランチのアポを入れ、計画を前進させるのです。
この小さな3つのアクションによって、継続の仕組みが生まれます。
まとめ
イノベーションを起こしたければ、意志の力に頼るのはやめましょう。
世の中を変えるアイデアが浮かんだら、すぐに行動をスタートするのです。
その際、ポイントになるのが仲間です。
一人の仲間を引き入れ、プロジェクトを始めるのです。
気心のしれた仲間とともに、アイデアを具現化する仕組みを作りましょう。
人は増やさず、シンプルにスタートすることで
スムーズにプロジェクトを動かせるようになります。
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