書評 ジェイク・ナップとジョン・ゼラツキーの時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

変化を起こすために鉄のような自制心はいらない。必要なのはデフォルトを設定し直し、バリアを設け、時間の使い方をデザインすることだ。メイクタイムの手法を実践し始めると、こういう小さな変化がよい結果を生むから、ますますやりたくなる。試せば試すほど、自分のことをよりよく理解し、システムを改善することができる。(ジョン・ゼラツキー)

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自分の生産性を高めるための4つのステップ

ジェイク・ナップとジョン・ゼラツキー時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」を読了しました。本書は自分の生産性を上げたい方にオススメの一冊です。まずは、本書のエッセンスである、生産性を上げるための4つのステップを紹介します。

ステップ1
その日に優先する「ハイライト」を1つ決める。
ステップ2
特別な戦術を使ってハイライトに「レーザー光線のように集中」し続ける。つねにつながり続けているこの世界で、気を散らすものに打ち勝つ秘訣を紹介しよう。
ステップ3
時間と注意力を1日中コントロールするために「エネルギー」を蓄える。
ステップ4
1日を振り返って簡単な「メモ」をとる。

まずは、長期目標とタスクの中間ぐらいのちょうどよい目標のハイライトを決めましょう。これを決めると、毎日にハリが出て、人生を楽しめるようになります。毎朝、自分の人生をよくしてくれる最重要事項を決め、それにフォーカスするのです。これ以外のものを排除し、集中するのです。少し疲れたら、休息をとったり、音楽を聞くなど自分の好きなことをやって、エネルギーを蓄えます。やることとやらないことを明確にして、やりたいことをやるとワクワクしながら、結果を出せるようになります。

ある研究によると、人が1日をどう感じるかは、自分の身に起こる「できごと」によって決まるのではないことがわかりました。人は「何に注意を向けるか」によって、みずからの現実をつくりあげているのですから、自分のやりたいことにフォーカスして、そこに時間を使うようにしましょう!

本書は4つのステップの「ハイライト」(重要事項の確定とそのための時間確保)、「レーザー」(集中法)、「チャージ」(エネルギー補充)、「チューニング」(振り返りと改善)の戦術が書かれています。これを全てやろうとする疲れてしまいます。自分のための時間を生み出すメイクタイムでは、完壁をめざすのはやめましょう。柔軟な発想で、自分の時間をコントロールするのです。

今日は4つのステップの中のハイライトを取り上げます。ハイライトではやりたいこと、満足感、喜びを意識しながら、重要事項を決めるようにしましょう。ここにフォーカスし、行動することで、ワクワクな気持ちになれます。意識的に時間を使うこと、やりたいことを実際の行動に移すことで、時間の無駄がなくなります。

メイクタイムを実践することで、大事なことをやる余裕が生まれる。いったんやり始めると、どんどんやりたくなる。手始めに、何かを少しだけ変えてみよう。ポジティブな結果が積み上がるうちに、次第にもっと大きな目標に取り組めるようになっていく。もうすでに効率をきわめている人でも、メイクタイムを使えば、さらに集中でき、充実感を得られるはずだ。

私は最も重要なタスクすなわち「MlT(Most Important Thing)」を意識して、行動するようにしています。ケビン・クルーズ「1440分の使い方」を読んでから、この習慣を取り入れました。MITに集中することで、結果が出せるようになり、自分に自信を持てるようになりました。本書の考え方もMITを深掘りしたものなので、とても共感を覚えました。

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ハイライトにフォーカスする方法

いまさら言うまでもないが、計画を書き出すことには、魔法のような力がある。書いたことは実現する可能性が高い。ハイライトのための時間をつくりたいなら、まずは書いてみるのがいい。ハイライトを書くことを簡単な日課にしよう。

書くことで、目標が明確になり、行動できるようになります。私は毎朝、昨日の行動履歴と今日やるべきタスクを書き出すようにしています。前日の振り返りを習慣にし、感謝の気持ちを込めて日記を書くことで、自分の気持ちを整理できます。次に今日1日のMITにフォーカスすることで、本当にやるべきことが見えてきます。

ハイライトが決まったら、それを確実に実行するために、時間配分を決めましょう。実際に行動するための儀式がこの時間配分なのです。

1、ハイライトに「どれくらいの時間」をかけたいかを考える。
2、ハイライトを「いつやるか」を決める。
3、ハイライトを「予定表」に書き込む。

何かの予定を立てるとき、あなたは自分に誓いを立て、「これをやるぞ」という小さなメッセージを自分に送るのです。これで自分の1日の時間配分が決まったので、あとはプランを行動に移すだけです。

当日、ハイライトを邪魔する予定があれば、それを調整することを著者たちは厭いません。優先度の低いミーティングはリスケしたり、出席を見送るなど自分のMITを徹底的に重視し、時間を作り出します。また、最初から不要なミーティングを受けないというルールを作ることで、自分の時間をコントロールしています。

私はこのブログを書くことで、人脈や知見を広げてきました。実は、このブログが私のビジネスの起点になっていることに気づきました。多くの人には信じられないかもしれませんが、この書評ブログが私にとってのMITだったのです。それ以来、私は、毎朝早起きをして、読書と執筆の時間を確保しています。朝の時間のブログを習慣化したことで、私の人生はうまくいくようになったのです。

まとめ

時間術大全の「ハイライト」(重要事項の確定とそのための時間確保)、「レーザー」(集中法)、「チャージ」(エネルギー補充)、「チューニング」(振り返りと改善)の戦術を取り入れると、生産性を高めることができます。毎朝、MITを決めて、行動を続けるうちに結果を出せるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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