デボラ・ザックのSINGLE TASK 一点集中術の書評

インターネットはあなたの能力を低下させることを望んでいます。どうしますか?


photo credit: Ecuador Megadiverso Red Snouted Treefrog, Scinax ruber via photopin (license)

ネットが常に欲求を生み続け、集中の邪魔をする!

インターネットが私たちの生産性を下げています。
いくつものサイトを開きながら仕事をするのが当たり前になり
絶えず情報をチェックすることで元々の業務が中断し
生産性を下げてしまっているのです。

最近では「マルチタスク」が非効率であることが明らかになっています。
以前はいくつものデバイスを使いこなし
複数のタスクを行うことがクールだと思われていましたが
実はこのマルチタスクによって、脳が疲弊することがわかっています。
目の前の一点に集中するシングルタスクの方が効果があるのですから
無理して、色々なタスクに手を出すのはやめましょう。

デボラ・ザックSINGLE TASK 一点集中術
何かに集中したければ、ネットやスマホに距離を置くべきだと言います。
ネットを見ることで際限なき欲求が生まれ、他のことが気になり始めます。
また、スマホのメールがあなたの心を乱し、今ここに集中できなくなるのです。

私たちの脳は新たな情報によって、脱線したり、横道にそれてしまうので
集中したい時には余計な情報をインプットしてはダメなのです。
一番最悪なのはスマホを寝室で使うことです。
ブルーライトがあなたの睡眠の質を下げるだけでなく
必要のないメールを見ることで、昼間やり残したことを思い出し
熟睡できなくなってしまいます。
意味のない睡眠不足が、明日の自分のパフォーマンスを下げ
心と体をますます疲れさせてしまうのです。

著者は似たようなタスクはひとまとめにするとよいと言います。
メールや資料整理、電話などのタスクは時間を決めて
雑用タイムを設定し、そこで一気にやるようにするのです。
雑用は「類似タスク」ごとにグループ分けし
1日の同じ時間帯にまとめて片づけるようにしましょう。
似たタイプのタスクに思考の流れを遮断されることがなくなり
大切なことを優先できるようになります。

 

シングルタスクを心がけることで、生産性が高まる!

ハーバードビシネスレビューが能率の高い社員を調査したところ
シングルタスクを実践したことがわかりました。
彼らは時間配分がうまく、働く時はよく働き
休む時にはよく休んでいたのです。

生産性の高い社員は、出社後すぐに仕事に取りかかり
1日のあいだに何度か休憩をしっかりととっていました。
日々のスケジュールにリフレッシュする時間を組み込むことで
脳の疲れを減らし、パフォーマンスを高めていたのです。
彼らはランチタイムにも食事を楽しむという共通点がありました。
このように目の前のタスクに集中することで
私たちは成果を上げられるようになります。

生産性の高い人は朝時間を大切にし、今日やることを明確にしています。

たとえば、毎朝、仕事を始める前にほんの3~5分でかまわないから、今日しなければならない仕事の予定を立てよう。そうすれば、仕事に追われて1日を受け身の対応ですごすのではなく、先を見越して行動を起こし、積極的に1日の仕事を進められるようになる。

常に何かに追い立てられるのではなく
タスクを自分でコントロールすることを決めるのです。
私も朝一で今日の優先順位を決めることを習慣にすることで
タスクの見極めができるようになり
自分の時間を取り戻すことができました。

また、次の著者のアドバイスがとても刺さると同時に
ブライアン・トレーシーカエルを食べてしまえを思い出しました。

どうしても取り組まなければならないのだが、そう考えるだけでうんざりし、なかなか着手する気になれない用事は、朝イチで片づけてしまおう。

嫌な仕事(カエル)に脳を占領されるとパフォーマンスが落ちますから
カエルを最初に食べてしまえばよいのです。
一番大事なカエルを後回しにせずに、最初に片付けてしまえば
残りの時間を明るい気持ちで過ごせるようになります。

ブライアン・トレーシーのカエルを食べてしまえの記事はこちらから

まとめ

生産性をあげたければ、今すぐマルチタスクをやめ
自分のもっとも大切なタスクを優先すべきです。
朝一にその日のプランを立てて、重要なタスクから手をつけるのです。
嫌なカエルを一番最初に食べてしまえば
脳が楽になり、残りの時間をワクワクな気分で過ごせます。
また、似たようなタスクは時間を決めて
午後や夕方など脳が疲れている時間帯に行います。
休息やランチをしっかりととることで
心と体がリラックスしますから
仕事を無駄に詰め込み、自分を忙しくすることはやめましょう。

参考書籍 デボラ・ザック SINGLE TASK 一点集中術 
      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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