私達はマウスをクリックするばかりの世界に圧倒されてしまってい
ます。成功への扉を開く鍵はインターネットではありません。 それはあなた自身にあるのです。(デレク・シヴァーズ)
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今ここに集中しないことで人生のリスクが高まる??
精神科医のポール・ハマーネスとコーチのマーガレット・ムーアの
ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力を読むと
情報過多により、私たちがたくさんのリスクを抱えていることがわかります。
仕事の重要な締め切りを守れなかったり
時間管理が下手で自制心が足りないために、健康を害しているのです。
アメリカ人の48%がこの5年間でストレスが増加し
仕事と家庭の両方で苦労しているというのです。
アメリカ運輸省によるとスマホのながら運転で
2008年には年間6000人が死亡し、50万人以上が負傷したそうです。
マルチタスクで今ここに集中しないことで、多くの人が命を落としているのです
しかし、世の中には雑音を締め出し、集中できる人たちが存在します。
彼らは先天的、後天的に身につけたスキルを使って
脳の力を引き出し、仕事でも家庭でも並外れた生産性をあげ、成功しています。
そう言った人は優先順位をつけながら、タスクを上手に切り替えているのです。
何に集中するかを明確に決め、頭を素早く切り替えています。
マルチタスクを避け、目の前の仕事(シングルタスク)に集中してます。
驚くことに成功者たちは、仕事に打ち込むだけでなく
プライベートも充実しているという共通点があるのです。
本書にはそんな成功者になるための秘訣が書かれています。
そのためには自分の脳を信頼することです。
ポール・ハマーネスは整理整頓が苦手でも
あなたの脳は違うと以下のように述べています。
確かにこれは朗報だ。あなたは整理整頓が苦手でも、
あなたの脳は違う。脳は元々、 様々な部位が調和的に機能するかけがえのない組織であり機構なの だ。そして嬉しいことに、 脳に生まれながらに備わったこの自己調節機能を呼び覚まし、 デキる人間になるために活用することができる。 やり方さえ分かればいいのだ。
本書にはそのための「思考を整理する6つの法則」が紹介されています。
この法則を身につけることで自分の脳を整理できるようになり
仕事もプライベートも上手くいくようになるのです。
思考を整理する6つの法則
以下6つの法則を見ていきましょう!
1、動揺を抑える
まずは冷静になり、苛立ち、怒り、失望を抑えます。
自分を落ち着かせ、自分の認知能力を活用する準備を整えます。
2、集中力を持続する
周囲の様々な刺激を無視し、集中力を保ちます。
あらゆるノイズを適切に処理し、手元の重要な作業を中断せずに
それらの情報を評価し、優先順位をつけます。
3、ブレーキをかける
脳が整理されていると、行動や思考を確実に抑制し、ブレーキをかけられます。
余計な行動に手をつけないためのカウンセラーを自分の脳の中に雇うのです。
4、情報を再現する
効率的でできる人は情報やアイデアを蓄えて、操作する能力を保持しています。
脳は情報を取り込み、一歩離れた所からそれを検討し
新たな視点や多面的な角度でものごとをとらえます。
刺激が消えた後で、その情報を再検討するようにしましょう。
5、スイッチを切り替える
頭がしっかりと整理されていれば
土壇場での計画変更などにいつでも対応できます。
相対的な重要性を判断し、
別の作業(思考)
6、スキルを総動員する
上記の1から5のスキルを総動員しましょう。
脳内の様々な部位の力を借りて、感情を抑え
論理的な道筋に従えば、何を優先すべきかを明確にできます。
自分に変化を起こせるのは、自分しかいないと
コーチのマーガレット・ムーアはいいます。
そのためには古い習慣を捨てて、新しい習慣を身につけなければなりません。
本書の優れた点は精神科医のポールが脳の構造を教えてくれると同時に
コーチのマーガレットが私たちの頭を整理してくれることです。
「やる気は変化のための推進力」だとマーガレットは指摘していますが
変化する理由を書きだし、自分がそれを達成できると思えば
人生をよりよくできます。
そのために自分の強みや才能を数え上げ、自信を取り戻しましょう。
脳の力を信じて、6つの法則を身につけ、自分を変えてしまうのです。
私もコーチングによって、自信を手に入れることができたので
本書のアドバイスにはとても共感を覚えました。
まとめ
情報過多の時代を生きる現代人には多くのリスクが存在します。
マルチタスクをやめ、シングルタスクを心がけ、今ここに集中すべきです。
そのためには、思考を整理する6つの法則を身につけましょう。
感情をコントロールし、脳の力を借りることで
私たちは失敗を減らせ、成功を手に入れられます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
本書は文響社さんから献本ただきました。
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