奥村歩氏の「脳の老化を99%遅らせる方法」の書評

習慣化

もの忘れが頻繁にある状態をいつまでも放っておくと、いずれ脳のパフォーマンスがガクンと落ちてしまいます。またそれだけではなく、脳の老化が早まって、うつ病や認知症などのリスクも高くなってしまいます。(奥村歩)

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photo credit: Drriss & Marrionn Sandy Bay – Palm Leaf via photopin (license)

「認知症は30代から始まっている!」 と
脳神経外科医の奥村歩氏は警鐘をならしています。
恐ろしいことに、忙しい人、よく考える人ほど脳回路が衰える可能性が高いのです。
奥村氏は脳の老化を99%遅らせる方法 疲れを脳にため込まない37の新習慣の中で
脳の老化のメカニズムを解説しています。
ぼんやりしている時に活発になる脳回路のデフォルトモード・ネットワークが
しっかりと機能しないと脳の働きが低下し、多くのトラブルに見舞われます。

デフォルトモード・ネットワークの機能低下が及ぼす影響は、たいへん多岐にわたります。たとえば、仕事中の集中力が低下したり、つまらないミスや失敗が多くなったり、スランプや不調に陥りやすくなったりします。さらには、うつ病になりやすくなったり、将来的に認知症になるリスクが高まったりもするのです。みなさんの中にも心当たりのある方がいらっしゃるかもしれませんね。

忙しい人が危険なのは、ボーッとする時間が少なくなることが原因です。
ぼんやりしないことでデフォルトモード・ネットワークが機能せず
脳の中のつながりが劣化していくのです。
やらなくてはならないタスクが多すぎると
私たちの脳の処理能力が追いつかず、時間も足りなくなり
心身ともに疲れがピークに達します。
疲労が蓄積して脳が過労状態に陥れば、脳のパフォーマンスが落ち
注意力や集中力が低下して、よりいっそうもの忘れがひどくなるのです。

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デフォルトモード・ネットワークは、ごく簡単に言えば「ぼんやりすることによって自分のことをモニタリングする役目」を果たしています。言わば、自分の置かれている状況をぼんやりと振り返って、自分の行動や進路に間違いがないかどうかを確認するシステムです。ところが、来る日も来る日もぼんやりする暇すらないような忙しい生活を送っていると、この”自分モニタリング機能”が錆びついてきてしまうのです。そして、この”自分モニタリング機能”が錆びつくと、人はどんどん本来の自分を見失ってしまうようになります。

私たち現代人は、ぼんやりすることを放棄しているのかもしれません。
暇な時間もスマホやソーシャルメディアをチェックすることで
ボーッとする時間を犠牲にすることで、逆に生産性を低めています。

私たちはぼんやりすることで、自分のことを振り返る時間を持てるようになります。
未来の選択について考えるためにも、ボーッとする時間を作り出し
デフォルトモードネットワークを機能させなければならないのです。

中年以降の認知症のリスクを下げるためには、脳のつながりを作ることが重要です。
脳のつながりを強化することで老化を防げるようになります。

認知症を発症するかしないかの分かれ目は、アミロイドβの量ではなく、”脳のつながりがどれだけ強いか”にかかっているのだということ。もっと言えば、脳の老化や衰えを防ぐカギは、すべて”脳のつながり”にあると言ってもいいのです。

そして、そのつながりを強くするためには、ぼんやりすることが鍵になります。
集中した状態からボーッとした状態に脳を切り替え、つなげることで
脳の中の知識や体験が結びつき、新たなアイデアが生まれます。

集中した状態からポーッとした状態へ脳が切り替わると、いままで見えていなかった広い世界が見えてきます。すると、それまで狭い視野でしか捉えられていなかった自分や自分の考えを、ぐっと広い視野で捉えることができるようになり、これにより、「そうか、こうすればよかったのか」というひらめきやアイデアが浮かびやすくなるのです。こうしたひらめきやアイデアは、脳の中でまったく関係がない別々の回路がガッシャンと結びついたときに生まれるもの。「そうか、こうすれば!」というひらめきが浮かんだなら、それは、回路と回路が結びついて”新しいつながり”ができたということを示しています。つまり、ぼんやりすることによって、脳のつながりがよくなったのだということ。

デフォルトモード・ネットワークは”集中”と”ぼんやり”を切り替えることで
わたしたちの脳回路をつながりやすくしているのです。
無理に忙しくするのではなく、ぼんやりする時間を持つことで
老化を防げる理由がここにあります。
日々の中で脳回路のつながりをよくするような使い方をしていけば
若い頃よりも脳を強化でき、私たちは若返ることができるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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