成功するためにカレイドスコープ思考を身につけよう!

研究者たちは、人生には多様な尺度が必要なことに気がついた。たとえば、家族と良い関係を築くには、ともに時間を過ごす必要がある。つまり一緒に過ごす時間数は、家族との絆を測る一つの尺度になる。だが、もし罵りあってその時間を過ごしていたら意味がない。そこで、ともに過ごす時間の量と質の双方を測らなければならない。(エリック・バーガー)


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成功し、幸せになるための4つの要素

お金があっても、家族や友人との関係がよくなければ、その人は自分を幸せだと思わないはずです。成功し、本当の幸せをつかむためには、様々な要素が組み合わさり、自分を満足させる必要があるのです。ローラ・ナッシュとハワード・スティーブンソンは幸福の測定基準として、次の4つの要素が必須であることを見つけました。彼らの研究はカレイドスコープ思考と言われていますが、4つのうちの1つだけできてもダメで、バランスを取ることが大切なのです。色褪せない成功を得て、幸せになるためにはこの「ビッグ・フォー」(幸福の四要素)を全て意識し、自らの行動を変えなければなりません。

1 幸福感=人生から喜びと満足感を得ていること
2 達成感=何らかの業績でほかに抜きんでていること
3 存在意義=身近な人びとに、ポジティブな影響を及ぼしていること
4 育成=自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること

ナッシュとスティーブンソンは、これらビッグ・フォーにつながる行動を提示しています。幸福感を得るためには、人生を楽しまなければなりません。自分の人生に喜びを見出し、満足すべきです。今の自分を評価し、長所を探すことで自信を得られます。良いことにフォーカスし、それを感謝することで幸せな気分を味わえます。無い物ねだりをやめて自分が置かれている状況を感謝するのです。他者との比較ばかりでは疲れてしまいますから、自分に優しく接しましょう。

人生に目標をもち、それを達成することも重要です。私は人生の大きな目標を書き出し、それを日々の小さな目標に細分化するようになってから人生を楽しめるようになりました。大きな目標を達成するのは大変ですが、目標を小さく切り刻んで、日々の目標に置き換えると達成しやすくなります。夜、眠るときに今日何を達成したかを思い出し、自分を褒めることで、幸せな気持ちになれるのです。

自分の価値を提供し、他者の役に立つことで、自分の存在を認められるようになります。身近な人に貢献することで感謝されるようになります。良好な人間関係と「ありがとう」という言葉があなたに幸せを運んできてくれます。

当然、自分より若い世代の成功のために、教えることも大事です。誰かのメンターになって、周りの人を成功させることで満足感を得られます。私もコーチングを何人かの方に行なっていますが、クライアントが成功するたびに喜びを感じています。

定期的に自分の状態を見直そう!

自分が満足した出来事を「自分」「家族」「仕事」「エリア」の4つの項目に分けてリストアップすると、足りないものが見えてきます。それぞれの項目で「幸福感」「達成感」「存在意義」「育成」の4つの要素で考えれば、何をすれば良いかが見えてきます。私は逆算手帳のライフビジョンのページを見直すことで、自分に不足していることを日々意識できるようになりました。仕事ばかりしていては、家族との時間が無くなりますし、自分のやりたいことができなくなります。これではいくら仕事がうまくいっても、幸せな時間を過ごしたとは言えません。

4つの要素で重視するものがあるのは当たり前ですが、これは時間とともに変わってきます。若い時と40代、50代では優先事項が変わってきますから、その時々で上手にバランスを取るようにしましょう。

成功したと感じるためには、それぞれの測定基準でどのぐらい必要だろうか?この4つをどんなバランスで達成したら、あなたの人生に必要なものが得られるかを、今すぐ決めるのは難しい。そこまで一足飛びに行かなくても大丈夫。10歳のあなたが満たされる状況が、20歳のあなた、ましてや80歳のあなたに当てはまるわけではない。

4つに要素の1つでも軽視すれば、崩壊戦略を採用して、人生をエンジョイできなくなります。人生を1つの尺度で測るやり方はうまくきません。どれかを長期間ないがしろにすれば、幸せとは程遠い生活になります。

まとめ

成功し、幸せになるためには一つの目標を達成しても意味がありません。お金や名誉以外の要素も必要です。多様な視点を持って、人生を楽しむというカレイドスコープ思考を身に付けることで、幸せな成功を手に入れられるはずです。特に「幸福感」「達成感」「存在意義」「育成」の4つの要素を上手に組み合わせることで、幸せになれることがわかっています。幸福感を味わいたければ、この4つ要素のバランスを上手に取るようにしましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考図書 エリック・バーカー残酷すぎる成功法則

      

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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