完壁な1日を設計しても、それを実践しなければ意味がない。(ブラッド・スタルバーグ、スティーブ・マグネス)
photo credit: classroomcamera IMG_4620 via photopin (license)
何に挑戦するにせよ、重要なのは仕事をすることだ。簡単な仕事をすることではない。格好をつけるために仕事をすることでもない。意欲がわいたときに仕事をすることでもない。とにかく仕事をすることだ。(ジェイムズ・クリア)
実践こそが成長の鍵
ブラッド・スタルバーグとスティーブ・マグネスは、PEAK PERFORMANCE 最強の成長術の中で、計画だけでは成長できないと指摘します。目標達成のためのプランを作成したら、必ず実践するようにするのです。能力を発揮する人は、朝から仕事に取り掛かります。自分のルーティンを大切にして、自分のやるべきタスクを優先します。
村上春樹も、小説を書くときは、毎日正確に同じ生活パターンを繰り返します。彼は、文章を書くことよりも机に向かうことを意識します。村上氏は、机に向かうことは簡単ではないと考え、それこそが重要だと考えています。
世界でも名だたる人たちの成功の秘訣は、彼らが作った日々のルーティンではなく、それをやり続ける姿勢にあったのだ。彼らは気分が乗らない日でもとりあえず意識を集中して仕事を始める。
著者の二人は多くの成功者を調査し、やり続ける姿勢がよい結果をもたらすと述べています。文章で成功したければ、毎日書き続けなければなりません。目次というプランを作ったら、それに沿って書き続ける必要があるのです。私も日々書評を書きながら、次の本の準備をしています。年内に出版するために書くことを習慣化しているのです。
PEAK PERFORMANCE 最強の成長術 [ ブラッド・スタルバーグ ] |
自分の能力が高まる時間を意識する!
ピークの時間帯には意識が優勢になり、集中力と注意力が格段に増す。だがオフピークの時間帯には、くたびれていて集中力が途切れがちになり、創造力が活性化しやすくなる。となれば当然、朝型の人は夜に創造的な仕事をやるほうがはかどるし、夜型の人は午前中のほうがおもしろい発想が生まれやすくなる。
自分のピークタイムがいつかを把握しましょう。朝の時間帯がもっとも能力が高まるので、私はこの時間を有効活用しています。朝時間は書くことに意識を集中し、夕方はミーティングや読者、散歩などに時間を使うようにしています。夜はなるべく早く寝るようにして、翌朝に影響を及ぼさないようにすることを私はいつも意識しています。二次会に行かないなど夜の時間のルールも決めています。
付き合う人を選ぶことも重要です。人のエネルギーや態度はあなたの意識に影響を及ぼします。元気で目標のために行動する人と一緒にいるとよいことが起こります。
幸せそうな人(笑顔の人など、脳内でこれらの感情に関わるニューラルネットワークが活性化する。痛みもそうだ。痛そうにしている人を見るだけで、自分も痛みを感じたかのように反応する。悲しい映画を見ると泣き、楽しい友だちと一緒にいると元気が出て、痛がる人を見ただけで、つい身をすくめてしまうのはそのためだ。
スタンフォード大学の心理学者、エマ・セッパラは「人間は感情移入しやすい」と指摘します。恐ろしいことに世の中には、伝染しやすい感情があり、伝染した人は、つい同じような行動や振る舞いをしたくなってしまうのです。太った友人が1人いると、あなたまで太ってしまう可能性が57%も高くなるという研究結果もあります。1人の友人が煙草をやめると、あなたが喫煙する可能性は36%減少します。友人の友人や、そのまた友人といった間接的な関係でも影響力は意外に大きいものなのです。仮にあなたの友人の友人が肥満だった場合、あなたも肥満になる可能性は20%高くなる、顔を知っている程度の知人が煙草を吸い始めただけでも、あなたも煙草を吸い始める可能性が11%高くなることがわかっています。
要するに、どんな人と付き合うかで、あなたの行動は大きく影響されるということだ。何をいつやるかだけでなく、誰とやるかも重要なのである。
誰と付き合うかは本当に大事です。私は以前は飲み友達に囲まれていて、毎晩酒ばかり飲んでいました。意志も弱く、何かをやり続けることができませんでした。11年前に断酒して、目標を達成する人と付き合うようになってから、私の思考と行動は変わり、目標を達成できるようになりました。自分の行動を変えたければ、実践し続ける人と付き合うのが最良の方法なのです。
まとめ
計画するだけでなく、実践し、それを習慣化しなければ、ゴールには到達できません。自分のピークタイムを把握し、そこでやるべきことに意識を集中しましょう。同じ目標を持っている人や応援してくれる人と付き合うことで目標達成のスピードが加速します。
コメント