目標達成のためにメンタル・コントラスティングを活用しよう!

僕は葛藤を糧にするんだ。波風も立てず、言い争ったり、意見をぶつけ合ったりすることもない関係だったら成長できなかったと思うね。何も変化しないよ。(ジャック・ドーシー)


photo credit: Alan O’Rourke Twitter-birds-social-media-leader-crowd via photopin (license)

目標達成のためにメンタル・コントラスティングを活用しよう!

ツイッターやスクエアで成功したジャック・ドーシーは過去の失敗から立ち直る際に、葛藤することで成功のタネを見つけます。自分の会社の業績が悪化した時の恐怖心が、彼の気持ちに火をつけたのです。仲間との対話や自らの行動によって、次の事業のアイデアを見つけ、それに粘りつよく取り組むことで、ツイッターやスクエアを生み出したのです。

ニューヨーク大学のモチベーション研究室長を務めるガブリエレ・エッティンゲン教授もジャック・ドーシーと同意見です。モチベーションはポジティブ思考とネガティブ思考のバランスを取ることから生まれてくることを彼は見つけました。ポジティブ思考だけだとモチベーションは続きません。誰かを見返したいとか、仲間に愚痴を言って心を楽にするなどネガティブなことによって、人は立ち直っていくのです。ポジティブ思考ばかりだと疲れてしまい、行動が続かなかったり、チャンスを見つけられません。失敗したことを認めて、一歩後ろに下がり、全体を俯瞰することで新たなアイデアが浮かんできます。行動するエネルギーを作るためには、葛藤する時間も時には必要だということを覚えておきましょう。

夢を見るだけでなく、さらに夢の実現をさまたげる壁や邪魔ものを思い描くように指導する。夢と現実を直接くらべたら、向上心を一押しつぶすのではないか、結局やる気をなくし、無気力になり、行き詰まることになるのではないか、と不安を感じるかもしれない。しかしそうはならない。メンタル・コントラスティングを行なうと、行動を起こすエネルギーを得られる。しかも、障害が生じたらどう対処するかをはっきりさせると、さらにエネルギーがわいてくる。(ガブリエレ・エッティンゲン)

エッティンゲン教授は「メンタル・コントラスティング」と呼ばれメソッドを生み出しまする。ダイエットや依存症の克服、学業成績の向上を目指す場合など、相当な粘り強さが求められる状況において最も効果的な方法であることが証明されているのです。

メンタル・コントラスティングに関してはこちらのブログをご参照ください。

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望んだ結果に到達するための3つのアプローチ

エッティンゲンは、望んだ結果に到達する方法を編み出すためのアプローチを、以下の3つに分けています。

1、空想にふける
目標を達成した未来を鮮明にイメージします。空想し、考えることでアクションプランが頭に浮かびます。しかし、多くの人はここで作業を止めてしまいます。空想しただけで、ある程度達成した気分になるので、行動する意欲が低下してしまうのです。

2、想像を巡らす
失敗しそうなことを、リアルかつ完壁にイメージします。行動しても無駄なことを確認することで本当にやるべきことが見えてきます。障害が見つかれば、それを乗り越える方法を考えればよいのです。

3、「空想にふけること」と「想像を巡らすこと」を能動的に対比する
両者を行ったり来たりして、将来の夢と現在の制約や脅威の両方を認知することで、変化のキッカケをつかめます。矛盾するものを同時に抱えた心理状態が、あなたの背中を後押ししてくれます。人は葛藤を抱えたまま生きていたくないので、それを解消するために必要な行動を起こしたくなります。詳細かつ具体的なアクションプランを立てて、それを実行することによって葛藤を解消できるようになあります。成功するには、「空想にふけること」と「想像を巡らすこと」の両方のバランスを取る必要があります。プランだけではなく、行動することで初めて人は目標を達成できます。真剣に葛藤することがエネルギーを生み出し、未来を明るくしてくれるのです。

まとめ

ポジティブ思考だけでは目標は達成できません。モチベーションを長く保つためには、ポジティブ思考だけでなく、ネガティブ思考も欠かせません。ワクワクな結果をイメージしながら、ストーリーを組み立て、障害物を除くプランを作ります。失敗した時には人を見返したい、名誉を得たいという思考も必要になります。仲間との葛藤からチャンスが見つかることもあります。仲間と激論したり、粘り強く行動を続けることが、目標を達成するための秘訣なのです。

参考書籍 アダム・モーガン&マーク・バーデン逆転の生み出し方

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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