人生の何もかもが暗くて、雲に覆われ、希望が見えないときでも、雲のすき間に虹を見つけると最高に救われた気分になる。(マヤ・アンジェロウ)
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暗闇の中に虹を見て、挑戦する勇気を養う!
アメリカの詩人、歌手、女優として活躍したマヤ・アンジェロウの言葉に「雲の中の虹」というものがあります。 彼女はマーティン・ルーサー・キング・ジュニアとともに公民権運動に参加し、1993年には、ビル・クリントンのアメリカ合衆国大統領就任式にて自作の詩を朗読しました。彼女が言うように、どんなに辛い時でも、雲のすき間に虹を見ることができたら、気持ちをポジティブに変えられます。
サードドア: 精神的資産のふやし方の著者のアレックス・バナヤンは、そのマヤ・アンジェロウに4つの試練というテーマでインタビューします。バナヤンの最初の問いかけ、暗闇にどう対処するかという質問に、アンジェロウは振り返ることが重要だと述べています。どんな偉人も自分と同じ人間で、彼らを同じ人間だと認めることで、他者の努力に気づけます。
家族とか、知人とか、本で読んだ人を思い返すのが好きなの。架空の人物のときもあるわ。『二都物語』の登場人物とかね。ずっと前に亡くなった詩人とか、政治家とか、アスリートってこともあるわ。振り返って、こう気づくの。みんな人間だって。アフリカ人でもいいし、フランス人、中国人、ユダヤ人、イスラム教の人でもいい。そしてこう考えるの。『私は人間。彼女も同じ人間。彼女はあらゆる困難を克服してきた。彼女は今もがんばっている。すごいわ』って。
今の現状が厳しいものであっても、そこで諦めてはいけません。自分の前を行く人たちをベンチマークにし、できるだけ多くを吸収するのです。その人たちが、それが雲の中にある虹だと捉え、彼らから多くのことを学ぶようにします。どんなにひどい嵐に遭遇しても、雨はいつか止むと考えましょう。人生の先が見えない時でも、未来は必ず変わると信じ、努力を重ねるのです。やりたいことを続けるうちに、やがてそれが自分の天職になります。
2つ目の質問は不安にどう対処するかです。アンジェロウは次のように答えます。
私がしているのは簡単なことじゃないって、
いつも自分に言い聞かせているわ。そしてこう信じてる。 自分のやりたいことを始めた人は、 いつかそれを使命と感じるようになるって。 ただの仕事じゃなくて、本当の天職だと思うようになるのよ。
自分の仕事にミッションが生まれることで、挑戦が怖く無くなります。挑戦する勇気を持てるように自分を励ますうちに、不安な気持ちを撃退できるようになるのです。ミッションを持つことで、他者のために行動できるようになり、諦めない心を養えます。
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批判に向き合うためにすべきこと
読みやすい本を書くには苦労がいる。(ナサニエル・ホーソン)
3つ目の質問は批判に向き合うために、どうすればよいかです。批判を気にしないためには、努力を続ける必要があります。どんな仕事でも、自分自身に敬意を払い、以前に成し遂げた人たちにも敬意を払って取り組むとよいとマヤ・アンジェロウは言います。
彼女は詩を作るときに、1人で部屋に入って、ドアを閉め、自分が書いたものを読むそうです。声に出して読めば、言葉の中にメロディが聞こえてきます。言葉のリズムに耳を澄まして、しっかり聞くといつの間にか『うーん、そんなに悪くない!結構いいかも』と思えてきます。自分の仕事をやり続けることで、周りの人からほめられるようになります。私も毎朝、このブログを書いていますが、投稿するたびに自分に自信を持てるようになりました。読者の方のフィードバックが私のモチベーションを高めてくれます。他者の批判を気にしないために、自分の仕事に集中し、自分を褒めるようにすればよいのです。
仕事のどの募集要項にも「経験者優遇」と書いてありますが、初心者はどう対処すればよいのでしょうか?アンジェロウは『アラブ・オブザーバー』誌の共同編集者として雇われたときに、自分のスキルや経験値を大きく見せて、実際は雇われた後になって仕事を必死に覚えたそうです。
でも私ならできると思ったの。そう思ってみんなもがんばってほしい。自分には力がある、人から学ぶことだってできる、だからやればできるんだって。自分ならもっといい仕事をこなせるし、もっと高いポジションを目指せると思えばいい。あなたが自信を見せれば、周りの人はそれを見て安心するわ。
自分にはできると信じて、大きな仕事にチャレンジするうちに、色々なことを学べるようになるのです。行動するうちに自信が生まれ、クライアントやパートナーに安心感を与えられます。
世の中に飛び出たばかりの若者に、彼女は次のようにアドバイスします。
小さな箱から出なさいと言いたいわ。たとえば中国の宗教に道教というのがあるけど、これは中国の人だけじゃなく、あなたにも役立つかもしれない。できるだけたくさんの知恵に出会うことね。 孔子、アリストテレス、マーティン・ルーサー・キング、セザール・チャベス(公民権活動家)の本を読むといい。『彼らも自分と同じ人間なんだ。よし、全部はともかく、この部分は使えるかも』というところがきっとあるわ。
自分の人生を狭めるのをやめて、たくさんの知識や体験を得るようにしましょう。幾つになっても人生を楽しめるのですから、可能性を閉ざすのはやめるべきです。人生には限りがあるのですから、狭い部屋に籠るのをやめ、新しいことにチャレンジするのです。
自分の可能性を広げる本を読み、人に出会い、旅を重ねるうちに、自分の能力をどんどん高められるようになります。試練に向き合ったときに、様々な体験をしていれば、それを乗り越える方法を見つけられます。試練という難問があなたをより大きくしてくれると考え、試練を楽しむようにするのです。
まとめ
マヤ・アンジェロウは自分を信じ、挑戦を続けることで、人生の試練を乗り越えられると言います。好きなことを天職にし、自分の価値を高めるために努力を続けるのです。幾つになっても諦めずに行動を続けることで、人生をエンジョイできます。
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