子どもは親の思いどおり育たない。(橘玲)
Technology photo created by freepik – www.freepik.com
親は子育てに影響を及ぼせるのか?
子育てには終わりはなく、子供がいくつになっても新たに課題が登場します。子供が親の言うことを聞くことは稀で、別人格として接しないとお互いが不幸になります。私も日々子育てに悩んでいますが、橘玲氏の事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由があるの中のジュディス・リッチ・
ハリスはアメリカの在野の研究者で、子育ての大誤解の著者です。彼女は就学前の移民の子どもたちが母語を忘れ、
家庭のルールが友だち集団の掟と対立した場合、
子どもが親のいうことをきくことはぜったいにない。
子供が大人になった時どのような性格になるかを決める主要因は「親の教育」ではなく、子供の生物学的要素=遺伝的要因と子供時代の子供集団の中で彼らがどのように生きるかによって決まるのです。行動遺伝学の知見によれば、子供の人格は遺伝と友達関係でほとんど決まり、親はあまり子供に影響を及ぼせません。
私たちの祖先は子だくさんで、離乳期が過ぎれば母親は次の子どもを産むのが当たり前で、子育てを年上の兄弟や従兄弟に託しました。彼らは子供の中で生きていくほかはなく、周りの仲間から影響を受けました。そう考えれば、移民の子供が
|
親が子供にすべきこととは?
友だち集団の掟と対立しない家庭のルールには、
子どもを従わせることができる。
親は子供集団のルールと対立しないことなら、子供に影響を及ぼすことができます。子供は家庭の味、おふくろの味に影響を受けますが、
宗教は文化的なもので、
脳のOSができあがったあとに農耕社会のなかで影響力を持つよう になったのです。子どもたちは、 親の宗教によって友だち集団を選ぶことはありません。
親がファッションやソーシャルメディアの使い方に文句を言っても、子供は友達とのルールを優先しますから、親の言うことを聞くわけがありません。ここに子育ての難しさがあります。親は子供に口出しをするのではなく、環境を整えることに力を注ぐべきです。
わが子を一般的な「良い子」にしたければ、良い仲間ができそうな環境に子供を送り込むぐらいしか、親にできることはないのかもしれません。様々な出会いや新たな体験を子供に与えるようにし、子供の可能性を広げることが親の重要な仕事だと考えましょう。
まとめ
多くの親は、親が愛情をかければ良い子が育ち、育て方を間違えれば子どもは道を踏み外すと考えますが、ジュディス・リッチ・
参考図書 橘玲氏の事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
コメント