ロルフ・ドベリのThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法の書評

何を書くかというアイデアは、「考えているとき」ではなく、「書いている最中」に浮かぶということだ。この法則は、人間が行う、ありとあらゆる領域の活動に当てはまる。(ロルフ・ドベリ)


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思考には飽和点があるのだから、さっさと行動しよう!

ロルフ・ドベリThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法を長期間、積読していたのですが、昨日から読み始めました。これが当たりで、もっと早く読んでおけばよかったと少し後悔しました。

アイデアを作れるようになりたければ、ただ考えるだけではダメなのです。書くことで成功したければ、書くことを始めなければ、結果を出せません。私は毎朝、日記を書くことから1日をスタートしますが、この時間のおかげで、やる気がチャージでき、様々なアイデアが浮かんでくるようになりました。

人の思考にはある特徴があります。いくら悩んでもこれ以上、先に進まないポイントがあるのです。この「思考の飽和点」に達するといくら考えても、もう新たなことは生まれてこないのです。頭の中で検討することは悪いことではないのですが、考えているうちに、すぐに思考の「飽和点」に達してしまいます。

これを避けるために、決断を早くし、さっさと行動しましょう。考える時間は3日もあれば十分で、目標を達成するためのアクションを起こすのです。失敗したら、そこで計画を修正し、行動を続けるのです。

行動を起こさなければ、新たな気づきは得られないのだ。頭の中で熟考しても、懐中電灯で照らす程度の範囲にしか考えはおよばないが、行動を起こせばサーチライトであたりを照らし出したかのように、一気にいろいろなものが見えるようになる。その強い光は、考えただけでは見通せない世界の奥まで行き届く。それに、いったん先を見通せる新しい場所にたどり着いてしまえば、懐中電灯を使った頭の中での熟考もまた力を発揮するようになる。

行動するより、考えるほうがはるかに簡単です。考えているだけなら失敗するリスクはゼロですが、行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなります。多くの人は考えるだけで行動しませんから、行動することで一歩先んじることができます。行動する人は挫折のリスクと無縁ではありませんが、貴重な経験を積むことができるのです。

 

望んでいたものを手に入れられなかった場合でも、経験が得られる。

何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない。(パブロ・ピカソ)

パブロ・ピカソは「新しいことに挑戦する勇気」がいかに大切かを、きちんと理解していました。ピカソが言うように、何かを始めなければ、何をしたいのかがわかりません。人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番なのです。考えているだけではよい人生は手に入らないと考え、アクションを起こすようにしましょう。

心理学には、「自己内観における錯覚」という言葉があるそうです。自分の思考を省みるだけで、自分が実は何に向いているのかや、何にもっとも幸せを感じるのか、また自分の人生の目標や人生の意義までも徹底的に究明できるという「思い込み」を表す言葉ですが、自分の思考を探るだけでは何も生まれません。考えるのは「思考の飽和点」までにすることを法則にして、興味のあることに集中しましょう。

著者は若い時にできるだけ、多くの体験を積むべきだと言います。

大人になってからの最初の数年間で重要なのは、お金を稼ぐことでもキャリアを積むことでもない。「人生の全体図を把握すること」だ。常にオープンな姿勢を崩さず、偶然が与えてくれたものはすべて試すようにしよう。本もたくさん読んだほうがいい。小説を読めばすばらしい人生を疑似体験できる。ものごととの向き合い方を変えるのは、年をとってからでいい。そうして年をとったら、かかわることをぐっと絞り込もう。その頃にはあなたはもう、自分の好みをしっかりと把握できているはずだから。

早いうちに知識と体験を重ねることで、本当にやりたいことが見えてきます。選択肢を広げることで、自分の人生の可能性を広げられます。考えるだけでは、面白いことは起こりません。思考の飽和点を抜け出し、体験を積み重ねることを意識するようにしましょう。

まとめ

人にはいくら悩んでもこれ以上、先に進まないポイントである思考の飽和点があります。考えるうちにこのポイントにすぐに到達しますから、無用に悩むのをやめ、すぐに行動を起こすべきです。自分のやりたいことを見つけるために、若いうちからチャレンジを続けることで、貴重な体験を手に入れられます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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