アイデアを生み出すための「考えて休む」というテクニック

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IDEA FACTORY 頭をアイデア工場にする20のステップ
著者:アンドリー・セドニエフ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書の要約

真剣にアイデアを考えた後は、いったんその思考をやめ、日常生活に戻るとよいことがわかっています。私たちの脳は休んでいる間に、潜在意識を活用し、新たなアイデアを生み出しています。「考えて休む」というテクニックを活用することで、よりよいアイデアが生まれるようになります。

アイデアを生み出すための「考えて休む」というテクニック

たとえば、かなり難解なテーマについて書かなければならないとき、そのための最もいい方法は、数時間か数日間それについて一生懸命に考え、そのあとで作業を意識下で継続するよう潜在意識に命令をくだすことだ。 数カ月後、そのテーマに意識的に戻ったとき、私はその作業が完了していることに気づく。(バートランド・ラッセル)

アイデアを生み出す方法を知りたければ、巨人の肩の上に乗るべきです。先人たちはアイデアを生み出す方法をいくつも紹介していますが、ノーベル文学賞を受賞したバートランド・ラッセルは、真剣にアイデアを考えた後は、いったんその思考をやめ、日常生活に戻るとよいことがわかっています。私たちの脳は休んでいる間に、潜在意識を活用し、新たなアイデアを生み出しています。

古代ギリシャの科学者・アルキメデスは風呂に浸かった時に王冠の体積を測る方法発見し、「ユーレカ」と叫んだことは有名です。このように必死に考えた後で、ボーッとする時間を持つことがアイデアづくりでは効果的です。

アイデアのつくりかたの中でジェームス・W・ヤングはアイデア発想を5段階のプロセスに分けています。
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1.情報を集める
2.情報の咀嚼-徹底的に考える
3.手放す-考えるのを止める
4.ユーレカ! アイデアが思いつく
5.アイデアを具体化していく

アンドリー・セドニエフIDEA FACTORY 頭をアイデア工場にする20のステップの中で、このメソッドをより深掘りした「考えて休む」というテクニックを紹介しています。

■「考えて休む」の4つのステップ
1、解決したい問題について30分か60分、あるいは数時間、できるだけ一生懸命に考えて、どんなにばかげた内容でもいいから、浮かんだアイデアをすべて書きとめます。この最初の思考の段階で、アイデアを生みだすだけでなく、どんなアイデアを必要としているかを潜在意識に知らせることができます。

2、最初の数時間以内に適切な解決策が見つからない場合は、その問題についてはすっかり忘れて日常生活にります。

3、あなたが問題について意識的に考えるのをやめても、潜在意識はそれについて不眠不休で考え続けます。

あなたの超高速の創造的な右脳は無数の思考を処理し、散歩や入浴や睡眠のさなかにアイデアを思いつく。潜在意識は非常に独創的で成功するアイデアを生みだすことができる。(アンドリー・セドニエフ)

いったん潜在意識があなたに代わってアイデアを生みだすようになったら、いつ何時どこにいようと、それを書きとめるようにします。

4、自分の課題についてときおり2分から5分くらい考えます。そのあいだに新しいアイデアを生みだすだけでなく、創造的な右脳を再び活性化し、自分がその問題について意識的に考えていないときでも活発に考えさせることができるようになります。

意識的に考えない時間を持とう!

「考えて休む」テクニックは、ビジネスを成功に導くすぐれたアイデアを生みだすのに役立つ。このテクニックを使ったあとですぐれたアイデアが浮かばないなら、十分な時間が経過していないか、アイデアを生みだすだけの十分な原材料を持ち合わせていないためにさらに探求する必要があるか、どちらかである。

意識的に考えない時間を持つことが、私たちに大きな効果をもたらします。 一生懸命に考えることは重要ですが、あまり根を詰めても意味はありません。思考にある程度の時間を使ったなら、一旦、その問題を忘れて別の活動に移りましょう。

実は、分析的な左脳は創造的な右脳に代わってプログラムを設定し、それが脳のなかで一時も休まずにその問題について考え続けています。その問題に意識的にフォーカスしていないとき、創造的な右脳は脳のなかにある無数の思考のつながりをつくり、もしそのひとつがおもしろそうなら、「これは大発見だ!突破口を開く画期的なアイデアが浮かんだ」と考えます。

潜在意識が問題について長いあいだ考えれば考えるほど、より多くのつながりをつくり出し、 すぐれたアイデアが生みだされる可能性が高まります。多くの科学者は「問題について意識的に考えていないときにすぐれたアイデアが生まれる」と主張しています。

徹底的に思考した後には日常生活に戻り、時々その問題について考えることで、創造的な右脳が活発に動いてくれます。偉大なイノベーターがすぐれたアイデアを生みだしつづけるのは、他の人たちより一生懸命に働いているからではなく、効果的な思考のプロセスを活用しているからなのです。より良いアイデアを生み出すために、「考えて休む」というテクニックを身につけましょう!

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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