アンドリー・セドニエフのIDEA FACTORY 頭をアイデア工場にする20のステップの書評


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IDEA FACTORY 頭をアイデア工場にする20のステップ
著者:アンドリー・セドニエフ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書の要約

アイデアを生み出す際に、空想家、現実主義者、批評家の3ステップで思考します。最初のステップでは右脳を使い、アイデアの幅を広げます。次のステップでは左脳を使い、そのアイデアの可能性を試します。よい質問が生まれなければ、課題を小さく切り刻み、適切な質問を自分に投げかけましょう。

アイデアを生み出すための3つのステップ

自分が生みだすアイデアの量と質を何倍も向上させることができれば、どんな人生が開けるか想像してみよう。世界を変えるような事業を始めることができるかもしれないし、大勢の人の生活を変えて歴史に名を残すことになるかもしれない。きっとワクワクする楽しい日々を送ることができるだろう。(アンドリー・セドニエフ)

著者のアンドリー・セドニエフは10年間に渡り、世界屈指の科学者、起業家、経営者、発明家が使っているアイデアを生みだす方法を調査し、その量と質を改善する知恵を集めて綿密に分析したそうです。その結果、彼は秀逸なアイデアを次々と生み出せるようになりました。著者が紹介する20のステップを実践すれば、アイデアづくりに苦労しないですみます。

ウォルト・ディズニーは思考のフレームワークを使っていたと言います。ウォルトは新しいアイデアを生みだすプロセスで、自分の思考を以下の3段階に分けました。
1、空想家
2、現実主義者
3、批評家

1、「空想家」として独創的なアイデアを生みだす。
最初のステップでの目標は、「空想家」となり、様々なことをイメージし、できるだけ多くのアイデアを書きとめることです。その際、分析的な左脳のスイッチを切ることがポイントです。左脳は創造的な右脳を阻害することがわかっていますし、左脳でアイデアを判定し、検証する機会はあとのステップでもできるのがその理由です。

2、「現実主義者」として「このアイデアを現実にするにはどうすればいいか?」という質問に答える。
この段階では、アイデアをそのまま採用するかマーケットに合わせるために修正するかを決めます。たとえあとでそのアイデアを捨てることになっても、まずそれを現実的にするために、どうすれば他のアイデアと組み合わせられるかを熟考します。判定する前に、一つひとつのアイデアにチャンスを与え、その可能性を考えます。

3、「批評家」として自分のアイデアに潜んでいる欠陥を見極める。
このアイデアを実行すると、本当にうまくいくのか?どんな問題や困難が発生する可能性があるか?を考えます。

最も大切なのは、「空想家」と「現実主義者」になったあとで、初めて自分のアイデアを判定し検証することである。大多数の人が「空想家」の段階で自分のアイデアを判定するので、アイデアを生みだすプロセスを阻害するだけでなく、そのアイデアをあまりにも早くつぶしてしまっているのが実情だ。たいていの場合、アイデアは最初のうちは奇抜に見えるかもしれないが、少し修正したり他のアイデアと組み合わせたりするとビジネスを成功に導く可能性がある。

よいアイデアを生み出したければ、夢想家であることをやめてはいけません。一見奇抜に見えるアイデアでも質問を重ね、修正するうちによいアイデアになることがあります。アイデアは要素と要素の掛け合わせですから、様々な要素を組み合わせるようにしましょう。

また、アイデアについて考えるとき、「空想すること」と「判定すること」をつねに区別すべきだと著者は言います。右脳と左脳の役割は異なりますから、この作業を分け、アイデアの可能性を広げましょう。空想と批評を繰り返すことで、よりよいアイデアが生まれるようになります。

アイデアづくりのために課題を細切れにしよう

アイデアは課題を解決するためにありますから、課題を小さく切り刻み、的確な質問を自分にすることで、具体的なアイデアをつくれるようになります。

どんな事業に携わりたいかがわかれば、画期的なアイデアを生みだすプロセスが始まる。事業の各要素に関する質問に答える小さなアイデアをたくさん生みだす必要がある。たとえば、昇進、採用、アウトソーシング、マーケティング、販売だ。

大きな課題を小さな課題に分割すると、どんな問題に対してもすぐれた解決策を生みだすことができるようになります。ビジネスの課題は大きくなりがちで、どこから手をつけてよいかがわからなくなります。そんな時は、肉を小さく切り刻み、食べやすくするように、課題を細切れにして、そこから考えるようにしましょう。

課題に対する解決策を見つけることができない時には、自分の質問が間違っていると考えるべきです。フォード・モーターの元CEOのドナルド・ピーターセンは、新車開発の複雑なルールをシンプルなものに変更しました。彼は「自宅のガレージに誇らしい気持ちで停めておける新車のデザインを考案する」と言う質問で、社員からよいアイデアを引出しました。質問の変化が技術者たちの脳に刺激を与え、トーラスの大ヒットにつながったのです。

トヨタの経営陣が従業員に「当社の生産性を高めるにはどうすればいいか?」と聞いたところ、すぐれたアイデアはほとんど出ませんでしたが、「自分の仕事をやりやすくするにはどうすればいいか?」と質問を変えると、すぐれたアイデアがたくさん出たそうです。このように質問を適切に変えることで、よい結果が得られるようになります。

問題を明確にすることは、その解決策よりもたいてい重要である。解決策は単に数学的か経験的なスキルの問題にすぎない。新しい質問を自分に投げかけることは、独創的な想像力をかき立て、ほんとうの進歩を可能にする。(アルベルト・アインシュタイン)

アイデアを生み出す時の質問は抽象的である場合が多いので、抽象度を上げたり、下げるようにしましょう。この作業を繰り返すうちに、答えを引き出すよい質問に出会えます。

答えが見えなければ、課題の設定が間違っている可能性が高いので、自分への質問を変えましょう。抽象度を変え、大きな問題を細分化すれば、新たな切り口が必ず見つかります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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