大杉潤氏の定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業の書評


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定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業
著者:大杉潤
出版社:自由国民者

本書の要約

「好きなこと」「得意なこと」「世の中の役に立つこと」「収入が得られること」の4つが重なる「究極の生きがい」が、「定年ひとり起業」によってもたらされます。60代、70代の人生後半戦を楽しく働くことで、お金の不安をなくすだけでなく、脳と体の健康も維持できます。

定年ひとり起業とは何か?

定年ひとり起業とは
・従業員を雇わず、自宅をオフィスにして、人件費も、家賃もかけずにローリスクで立ち上げる
・自分の楽しいこと、得意なことを考え、ストレスなく働き、健康、幸福を手に入れる
・さらに妻と一緒に立ち上げ「合同会社」を作ることで、会社として安定して仕事を受けることもできる。
上記の方法で月収5万円稼げば、老後資金2000万円問題に代表される、お金の問題は解消します。(大杉潤)

少子高齢化が進み、国の財政が悪化する中、年金の改悪が行われています。今後、年金の受給年齢が70歳以降になると予測される中、年金に依存する生活はリスクになります。昨年、金融庁から老後2000万円が必要だと突然言われ、多くの国民が落胆しましたが、この数字は平均値でしかなく、持ち家や住んでいるエリアの物価にも左右されます。国の発表を鵜呑みにするのをやめ、私たち一人一人が自分のための老後プランを作る必要があるのです。

では、老後の悩みを解消するために、私たちは何をすればよいのでしょうか?著者の大杉氏は定年前後に会社を立ち上げる「ひとり起業」によって、生きがい、お金、健康の問題を解決できると言います。その際、好きなこと、得意なことを仕事にするとよいと大杉氏は述べています。

ポイントは、好きなこと、得意なことを仕事にしながら、社会に求められているニーズをしっかり掴んで、価値ある専門的な情報を発信し続けることです。継続することで認知度が高まり、あなたのファンが増えていくことになるでしょう。ファンがある程度の人数になれば、そこに収入を生み出すビジネスモデルの構築ができます。

定年後の仕事は「好きなこと」「得意なこと」を選ぶべきです。当初、結果がでなくとも、好きなこと、得意なことなら、あきらめずに情報発信が続けられ、ここからファンが生まれます。やがて、その仕事が「世の中の役に立つこと」になり、「収入が得られること」になります。

「好きなこと」「得意なこと」「世の中の役に立つこと」「収入が得られること」の4つが重なることで、「究極の生きがい」が生まれ、60代、70代を幸せに過ごせるようになります。元気に楽しく働くことで、脳と体の健康も維持できます。

「定年ひとり起業」の5つの特徴

70歳まで会社の定年が延長されたとしても、それは楽しいことなのでしょうか?定年後の給与は徐々に下げられ、勤務条件は会社から提示され、自分の裁量は制限されます。人生ラストの仕事が楽しくないのは、私には問題があるように思えます。それなら、50代、60代で小さく起業して、自由に働くことを選んでもよいのではないでしょうか?

「定年ひとり起業」は、通常の起業とは異なります。著者は以下の5つの特徴を挙げています。
1.会社員(または公務員)として働いた経験を長く持った上で50代または60代というタイミングで独立起業する
2.個人事業主として開業するか、ファミリーカンパニーを設立して独立し、原則として自分ひとりで事業を行う
3.自宅を事務所にするなど初期投資を最小限に抑え、多額の仕入や在庫保有を行わず、借金もしない、家族以外の従業員を雇わないという低リスクの事業形態とする
4.厚生年金を確保した上で、年金プラスアルファの収入(月5から10万円程度)を目指す規模の事業からスターし、好きなことを仕事にしてストレスなく働く
5.会社員時代の経験・知識・スキル・人脈をフル活用し、足りないリソースは外部に業務委託する形で、規模を拡大せずに「長く働くこと」を最優先に運営する。 

「起業」は失敗する人も多くハードルが高いというイメージがあるかも知れませんが、初期投資の少ない「定年ひとり起業」となるとそのリスクは大幅に下がります。定年を気にせず、自分のペースで働くことで、サラリーマン時代のストレスをなくせます。

私も51歳の時にひとりで起業し、社外取締役やアドバイザリー業務で生計を立てていますが、当初思っていたよりもはるかに楽しく働いています。好きな人と好きな仕事だけをやると決めることで、ストレスもなくなり、人生の後半戦をエンジョイしています。

現在、私は58歳になりますが、60歳での定年を気にすることがなくなりました。50前から独立を準備したおかげで、スムーズにひとり起業ができました。今もこの書評ブログや雑誌の連載などで、情報発信を継続しています。ネットワークを大事にすることで、仲間からの仕事の紹介も増えています。自分の価値を発信し、提供することで、「定年ひとり起業」はうまくいきます。あきらめずに仕事を続けることが、「定年ひとり起業」の成功の秘訣なのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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