ホームレスから大富豪になった人がお金を無限に増やした方法
アンドレス・ピラ, ドクター・ジョー・ヴィターレ
かんき出版
本書の要約
目標を決め、目標を達成した自分を鮮明に思い描けば、人生のチャンスを増やすことにつながります。自分がほしいものと、それを手に入れたときの自分の気持ちを、明確にイメージしておくことで、豊かさを引き寄せることができます。自分のビジョンを視覚化し、現実と結びつける能力を鍛えることで、人生がうまくいくようになります。
目標設定のエクササイズを実践しよう!
そして何度目かのどん底を経験しているときに、本を通して「知識の力」に気づくことになる。たくさんの本を読んで知識を蓄え、それらの知識を学び、検証し、行動に移すことによって、私はその日暮らしの人生を抜け出し、豊かさと可能性に満ちた人生を手に入れることができた。 私の体験は、まさに奇跡としか言いようがない。(アンドレス・ピラ)
著者のアンドレス・ピラは20歳の時にホームレスでした。タイのパタヤビーチで寝泊まりし、自分の人生に対してネガティブな感情を抱いていました。友人から「ザ・シークレット」をもらい、そこに書かれていることが正しくないことを証明しようと考えましたが、教えを実践するうちに人生がうまくいくようになったと言います。今ではアンドレスは19の会社を経営し、200人以上の従業員を抱える、タイ南部で最大の不動産デベロッパーとなり、豊かな人生を送っています。
著者はさまざまな成功哲学を研究してきました。 ジャック・キャンフィールド、ジョー・ヴィターレ、ブライアン・トレーシー、ナポレオン・ヒルといった巨匠たちの本を読んだり、セミナーに参加しました。 自分の目標を言葉にして書くことを実践することで、結果を出せるようになったのです。
私は毎年、その年のうちに達成したい目標を101個書いている。効果は絶大だ。 個人的な目標だけでなく、自分の会社の経営でも同じことをしている。
明確な目標を決め、それに向かって努力することで、豊かさと、無限の可能性を引き寄せることができるのです。私も毎年、100の夢リストを書くことで、自分の人生を変えることができたので、著者のこのアドバイスには共感を覚えました。
この目標設定をビジネスに応用することも可能です。著者がビジネスで成功できたのも、目標設定のエクササイズを通して、夢を見る方法と自分の目標を見つける方法を、従業員たちにも共有したからだと言います。
■目標設定のエクササイズ
1、人生で望まないものをすべて書く。
2、もう何も思い浮かばなくなったら、最後の項目の下に線を引く。
3、新しい紙を用意し、今度は正反対のリストをつくる。
たとえば、望まないもののリストに「貧乏になりたくない」と書いたら、新しいリストには「金持ちになりたい」と書きます。「病気になりたくない」に対しては「健康になりたい」と書きます。
4、正反対のリストができたら、また新しいリストをつくる。
次に「今日、始められることは何だろう?」と考え、思いついたことを書いていきます。このリストをつくることで、人生で望むことに、より具体性を持たせることができます。「自分が楽しめて、お金持ちになれるような行動で、今日始められるものは何だろう?」と考えます。
5、目標達成に向けた現実的な行動計画を立てる。
「今日できること」のリストが完成したら、その中から一番やりたいことを5つ選び、目標達成に向けての現実的な行動計画を立てます。それが終わったら、次にやりたいことを5つ選び、ここでも行動計画を立てます。それを最後までくり返し、すべての項目で目標達成の期限を決めるのです。
6。進捗状況に合わせて内容や期限に修正を加える。
最終リストを見やすい場所に保管して、行動を起こしてから進捗状況に合わせて内容や期限に修正を加えていきます。
7、具体的な行動計画を伴う目標設定を行う。
豊かさの引き寄せの解剖学とは?
頭の中で視覚化することと、行動を起こして現実の世界で実現することの間には、明らかなつながりがある。視覚化という手法には、脳波の強さを変え、「ほしい」と考えるものと、現実の世界でそれを達成する能力を結びつけることができる。私はこのしくみを「豊かさの引き寄せの解剖学」と呼んでいる。
目標を決め、目標を達成した自分を鮮明に思い描けば、人生のチャンスを増やすことにつながります。自分がほしいものと、それを手に入れたときの自分の気持ちを、明確にイメージしておくことで、豊かさを引き寄せることができます。自分のビジョンを視覚化し、現実と結びつける能力を鍛えることで、人生がうまくいくようになるのです。この「豊かさの引き寄せの解剖学」を自分ごと化しましょう。
自分の行動に責任を取ると、大きな力をもらえます。自分が幸せになるためには、この責任能力を高める必要があります。自分の幸せに責任を持つこと=自分の人生で起こることをすべて完全に受け入れることで、失敗を恐れず行動できるようになります。行動を継続し、小さな成功体験を積み重ねるうちに、自信が強まり、逆境を乗り越えられるようになります。自信がある人はリスクを取る能力も高く、成功する確率がアップします
人生を変えることためには、日々のアファメーションを習慣化しましょう。達成したい目標や、経験したいことをすべて頭の中で思い描くのです。実際、私も数年前から毎朝、アファメーションを繰り返し実践していますが、これにより幾つもの願望が叶いました。
著者はアイ・アムの力を活用すると良いと言います。
ビジネスで大きなプロジェクトに取り組んでいる間は、この5つの言葉を100回以上も声に出して言うこともある。バカらしい、時間の無駄だと思う人もいるかもしれないが、自分の精神をコントロールできれば、人生をコントロールできるというのもまた事実だ。
・私は完全だ。
・私は健康だ。
・私は幸せだ。
・私は豊かだ。
・私は人の役に立つ
ハーバード・ビジネス・スクール教授のテレサ・アマビールが、7社238人の従業員が書いた日記を1万2000日分集めて分析を行ったところ、毎日、自分が達成したことを日記に書くと、従業員のモチベーションが向上することがわかりました。アマビールによると、自分の進歩を記録することで小さな勝利に気づき、自信につながるというのです。私も毎朝、感謝日記を書いていますが、この習慣が私に幸せをもたらしてくれました。
本書を読むことで、更なる高みを目指したくなりました。今の小さな成功に満足するのではなく、他者への貢献をもっともっと行うべきだという考えが私の中で芽生えました。新たなビジョンを作り、日々アファメーションを唱え、アクティブに行動することで、それらを実現していきます。
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