MacFan12 月号に、書評を書かせていただいています。
最近は脳の可塑性について、このブログで書くことが多いのですが
今月のMacFanでは、脳科学は人格を変えられるか?(エレーヌ・フォックス著)を取り上げ
どうすれば、幸せになれるかについて考えてみました。
いつまでも若々しいということは、20歳のままでいるということではありません。やりがいのある目標を持ち、その実現へ向けて爽快でくよくよせず、楽観的であるということなのです。 (アナ・アスラン)
年を重ねても、元気な人の共通点は、脳と体が若々しいことです。
いつでも楽観的に考え、行動しているので笑顔がたえません。
やりがいのある目標を持って、ポジティブに考え
ワクワクな行動をしているので、老けこまないのです。
人はポジティブな脳(サニーブレイン)とネガティブな脳(レイニーブレイン)を
両方持っていますが、脳のマインドをポジティブにセットすることで
幸せになれることがわかっています。
楽観脳タイプの人(サニーブレインがアクティブな人)は
何が起きてもへこたれず、行動を続け、幸せになっていくと言います。
一方悲観脳タイプの人(レイニーブレイン)は
いつも不安を抱きながら生きており、不幸な人生を歩みがちなのです。
この二つのタイプの人は起きた出来事に対して
認識のスタイルが根本的に異なっていることがわかっています。
そして、これは脳の奥にある神経ネットワークによるもので
物の見方を変えれば、脳の構造を変えることもできるというのです。
ストレスや憂鬱な出来事が長期間続けば、あるいは幸福感や喜びが長期間続けば、脳の特定の部分に構造的な変化が起きてくる。ものの見方(心の癖や偏り)がわずかでも変化すれば、脳の構造は再形成される。そして、それは、人を楽観的にもすれば、悲観的にもする。(エレーヌ・フォックス)
また、幸せになるためには、サニーブレインだけではダメだそうです。
良いことばかりではなく、辛いこともなければ、幸せにはなれません。
実際には、ポジティブ3にネガティブ1という比率が
幸せになるための黄金比だということもわかってきたとのことです。
人が生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、脳は絶えず何かに反応して変化する。(エレーヌ・フォックス)
また、ポジティブに考えるだけでなく、行動が伴わなければ
真の楽観主義者にはなれないとエレーヌ・フォックスは言っています。
脳を変化させるためには、当たり前ですが
考えるだけでなく、行動することも必要なのです。
また、ポジティブな人は自分の運命は、自分でコントロールできると考えていて
感情のコントロールも得意な人が多いといいます。
本書を読むことで、私は何歳になっても
自分の脳をポジティブに変えられることを学びました。
あとは、どんな状況に陥っても
ポジティブに考え、肯定的な経験を重ねていけば良いだけです。
自分の脳の可能性を信じて、人生をより良く変えていきましょう!
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