人の「尖った部分」は「個性」。個性をそのまま生かし、さまざまな形を組み合わせるからこそ、組織は強くなる。攻めが得意な人は攻めを、守りが得意な人は守りを極めればいい。上司は部下に「向いている仕事」を任せたほうが成果は望める。(出口治明)
組織は、大きなビジョンの共有と個人のスキルを
組み合わせることでより強くなります。
適材適所の組織が最も強いとよく言われますが
個々のスキルを見抜く力も、リーダーには必要です。
「私は才能をバックアップする」とスティーブ・ジョブズは言ったのですが
彼は強力なビジョンとリーダーシップで最適な人たちを集め、彼らの能力を引き出します。
強い組織にはリーダーとスキルを持った社員が集まるのです。
集まった社員の一人一人の能力を見極めながら
リーダーは、個々の強みを引き出さなければなりません。
その時に同じような社員ばかりでは、面白いサービスは生み出せません。
似たタイプの人間ばかり集めるのではなく、多様な人材を集める必要があります。
一芸に秀でた人間や、個性的な人間も、組織には必要なのです。
いろいろな価値観を持ったメンバーが、チームを進化させるのです。
多様性は活力であり進歩の源である。企業は社会や消費者に「それまでに存在しなかった価値」を提案できなくなったら、組織として機能しなくなる。(ルチアーノ・ベネトン)
開発や技術者ばかりの組織では、売れるものは作れません。
デザインやサービスがよくなければ 、消費者から見向きもされません。
プロフェッショナルを集めて、プロジェクトチームを作らなければ
変化に対応できない時代になってきました。
しかし、日本企業においては、プロフェッショナルのやる気を削ぐ人事が横行しています。
定期異動という昔の体質が組織を弱くしています。
価値を持った人たちが他の組織に逃げないようにすることも
今のリーダーは、意識しなければなりません。
人手不足が深刻化している現状では、組織の維持もたいへんです。
大企業には経験やノウハウを持った優秀な社員がたくさんいますが
出世に乗り遅れた人たちが、会社から干されて、無為な時間を過ごしています。
逆に、中小企業や、ベンチャー企業の多くは、慢性的な人手不足に悩んでいます。
マーケティングや組織づくりに、40代、50代のビジネスマンの力を使えたら
彼らはもっと成長できるはずです。
今年から、数社のベンチャー企業の取締役や顧問として、働き始めていますが
私の過去の経験、ノウハウ、アイデアが経営に役立っているようです。
多くのプロフェッショナルとベンチャー企業のマッチングができれば
日本の中小、ベンチャー企業をもっともっと面白くできると思っています。
ミドル世代の男性だけでなく、子育て主婦やシルバー層も活用できるはずです。
人が採用でない、ノウハウがないとあきらめるのではなく
人を積極的に探す力がないと、リーダーは務まりません。
ナポレオンは、『リーダーとは「希望を配る人」のことだ』という名言を残していますが
世代や性別、国籍を超え、働きたい人に希望を配れれば、会社は成長できます。
必要なスキルを明確にし、採用した社員の力を引き出せば
まだまだ、会社は成長できるはずです。
今、新たな起業をこの分野で考えています。
プロフェッショナルを集めたプラットフォームビジネスを
4月にはスタートしたいと考えています。
詳細は、またご報告します。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Rand & Kelley Paul with supporters via photopin (license)
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