平凡でありふれたできごとにかかわるものであっても、個人的な属性やこれまで出会った大切な人といったことであっても、日々、感謝のひとときを思い起こす時間をとることには、大きな意味があります。自分の人生を肯定的にとらえる基本姿勢を育てるのとまったく同じように、追求しつづけることのできる個人的意義のある人生のテーマを織りまぜ、織りこんでいく潜在的な力があるからです。この点において、感謝にあふれた見かたは、物質的な快楽に満ちた生活ではなく、むしろ、人生においてどんな環境におかれていても感謝に満ちた態度なのです。(ロバート・A・エモンズ)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
ロバート・A・エモンズのGの法則―感謝できる人は幸せになれるから
私たちは感謝のパワーを実感できます。
感謝できる人は幸せになれることを、本書の多くの事例から学べます。
小さな時に重病に罹ると、自分の命に感謝できるようになります。
若い時に命がかけがえのないものであると知ることで、行動をポジティブに変えられます。
病という辛い体験は悪い面ばかりでなく
早いタイミングで感謝の重要性を理解できる貴重な体験なのかもしれません。
多くの著者が感謝の素晴らしさを私に教えてくれましたが
本当に私がその素晴らしさに気づいたのは40代後半になってからです。
そして、感謝日記を習慣化するようになってから、より幸せになれました。
著者のロバート・A・エモンズの感謝に関する言葉を本書から引用します。
私たちの研究によって、感謝する人は、そうでない人よりも、喜び、熱心さ、愛、幸福、楽観性といったプラスの感情をより高いレベルで経験することや、感謝を実践することで、ねたみ、恨み、貧欲、苦しみといった破壊的な衝動から自分を守ることが明らかになりました。また、感謝を体験する人は日々のストレスに対して、感謝しない人より効果的な対応ができることもわかりました。
Gの法則 [ ロバート・A.エモンズ ] |
私たちは感謝によってストレスを軽減できます。
さらに、トラウマを引き起こすストレスに直面したときにより高い回復力を見せたり、病気の回復が早かったり、そもそも身体的に健康な場合があるということも発見しました。これらの調査結果から、感謝を体験する人は「他者とかかわりあっている」という意識が強まり、人間関係を改善したり、相手を思いやる気持ちにすらなるという結論に達しました。
また、感謝は社会とのつながりを意識させてくれます。
感謝の気持ちを持つことで、人間関係を改善したり
相手に優しい気持ちで接することができるようになるのです。
本書の以下の言葉を読むことで、幸福が長生きにも効果があることがわかります。
多くの人が人生に期待するものは、長寿と富です。私たちは長寿と繁栄を求めています。大量の喫煙は寿命を6年短くするでしょう。逆に、幸福は寿命を9年も延ばせます。
幸福になるために最も簡単な方法が感謝であるとするなら
感謝日記を習慣にすればよいのです。
感謝は、自分で自由に選べる暮らし方ですから。
今日から実践すると決めて、始めればよいのです。
感謝は健康や富、美醜のような条件に左右されない
誰にでもできる公平なメソッドだという著者の指摘に共感しました。
私たちは感謝しているときには、生産者でも消費者でもありません。
人生にとって最も大切な贈り物を受け取っているのです。
感謝の気持ちを続ければ、やがてその送り手にもなれるはずです。
他者に親切にすることで、私たちはますます幸せになれるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
私の好きな本と私の著書を以下にピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: Letterpress thanks via photopin (license)
コメント