すぐに終わらない仕事は、「取りかかる日」と、「やりとげる日」の2つの締め切りを作る。デッドラインだけでなく、スタートラインを設定することで、スムーズに仕事に着手できます。(大平信孝)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
大平信孝氏のダラダラ気分を一瞬で変える 小さな習慣を読んでいて
企画書作りに困らなくなるメッソドを見つけました。
広告会社に勤めているときの悩みの一つが企画書作成でしたが
本書のメソッドを組み合わせることで、企画書作成時の
スケジュール管理やクオリティコントロールの課題を簡単に解決できそうです。
特に複数のプランが同時進行しているときには、時間管理が大切になります。
スタートのタイミングとデッドラインを明確に決めないと
ついつい先延ばしをして、ラストスパートに頼り、徹夜をせざるを得なくなります。
質の低い企画書だとコンペにも勝てず、今までの作業が無駄になってしまいます。
これが続くとチームが疲弊し、ますます生産性が落ちてしまうのです。
それを避けるために、私たちは、いつ始めて、いつ終えるのか?を明確にすべきなのです。
この二つの締め切りで、私たちは目の前の企画に集中でき、結果を残せるようになります。
ダラダラ気分を一瞬で変える小さな習慣 [ 大平 信孝 ] |
企画書作成で最初に行なうことは、タイトルを書き、節の番号を書き込むこと。考えなくてもできる簡単なことから始める。
企画書を作成するときには、まずはアウトラインを作りましょう。
その際、タイトルを書き、節毎に数字の順番をつけるといいと大平氏は言います。
内容に空白があっても気にせすに、とにかくストーリを考えるのです。
私たちの脳には、空いているスペースを埋めようとする習性があります。
これが「脳の空白の原則」といわれるものです。
脳は、「わからないという状態=空白」を危険と見なし、わかっている状態を安全と捉えます。
企画書が空白のままだと、脳の自動検索システムが作動し
必死に隙間を埋めるために、答えを見つけ出してくれるのです。
まずは、タイトルに沿って、キーワードを列挙しましょう。
キーワードを書き出すとカラーバス効果によって
プランニングのためのヒントが見つかるようになります。
やがて点と点がつながりはじめ、プランが出来上がっていきます。
もし、何にも手をつけていなければ、この引き寄せは起こりません。
まずは、企画のフレームやキーワードだけでもよいので
紙に書き出すことを習慣にして、脳の力を活用しましょう。
企画書は冒頭から順を追って書き進めると、ディテールが気になってなかなか進みません。スピーディに仕上げるコツは、最後の一文から書き始めること。
本書の大平氏の考え方で最も面白いなと思ったのが、
この最後の一文から始めるというテクニックです。
ここでも脳は「空いている行=空白」を危険と見なし
脳の自動検索システムを作動させ、結論に到達する筋道を探してくれます。
結論部分から書くことで、自由な発想で書き進めることができ
ディテールにこだわらずに、ストーリーをつくれます。
あとはアウトラインに則って、細かい修正を入れていけばよいのです。
こう考えると、プレゼンにおいても、良い結果をイメージすることが大事だとわかります。
ゴールイメージに向かって、アウトラインとキーワードを書き出すことで
脳が必死になって、答えを探してくれるのです。
このように、スタートのタイミングとデッドラインを明確にすることと
「脳の空白の法則」を活用することで、私たちは企画書作成で悩まなくなるのです。
photo credit: Time Management via photopin (license)
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