人は毎分頭のなかで、300~1000語もの言葉をつぶやいているという。そのなかにはポジティブな言葉(「きっとできる」)も、ネガティブな言葉(「ああ、もう我慢できない」)も含まれている。(エリック・パーカー)
楽観主義が人生を明るくしてくれる
エリック・バーカーの残酷すぎる成功法則の中に、楽観主義の素晴らしさが紹介されていました。私たちは毎日、いろいろなことを考えていますが、その思考が私たちの人生に影響を及ぼしています。前向きな言葉は、私たちの精神的な強さややり抜く力にプラスの影響を与えることがわかっています。思考や言葉遣いを変えないとマイナスなことばかりを引き寄せてしまいますから、意識を変えましょう。
保険会社の営業マンは、断られるのが当たり前の商売ですが、彼らの思考と言葉遣いが営業成績を左右することがわかりました。良い営業マンになる秘訣は、人と接するのが得意だとか、外向的なことだと思われるかももしれませんが、調査によると、楽観主義であることが営業成績を高めます。研究者たちは、「楽観的傾向で上位10%に入った外交員は、悲観的傾向で上位10だった者より売り上げが88%多い」ことを発見したのです。断られてもめげずに、次は大丈夫だと思える人が成功するのです。
エリック・パーカーは楽観主義のメリットを以下のようにまとめています。
・楽観主義は、健康状態を良くし、寿命を延ばす。心臓疾患を患った者の楽観主義のレベルを測れば、二度目の発作を起こしやすい者を予測できる・成功を期待しながら交渉に臨むと、取引がまとまり、結果に満足できる可能性が高まる・楽観主義者は幸運に恵まれやすくなる。彼らはポジティブに考えることでものごとに辛抱強く取り組み、その結果、自分により多くの機会をもたらすことができる
楽観主義者になることが幸せになるための秘訣です。もしあなたが悲観主義者だったら、どうすればよいでしょうか?幸いなことにあきらめる必要はありません。
ポジティブ心理学で有名なセリグマンの研究によると、悲観的な傾向は遺伝によるものではなく、あなたが周りの世界に関して自分自身に説明する言葉を変えればよいことがわかりました。
悲観的な思考は変えられる!
セリグマンは悲観的な思考法は変えられると指摘します。楽観主義者と悲観主義者では、世界の見方に天と地ほどの開きがありますから、さっさと生き方わ変えた方が良さそうです。
両者の説明の仕方はまるで正反対です。悲観主義者は自分をこう説明します。
①悪いことはこれからも長く続くか、永続する(私はそれを終わらせることができない)②悪いことは普遍的で、あらゆることに作用する (この人たちのすべてが信じられない) ③悪いことは自分の落ち度だ (私はこれが苦手だ)
一方、楽観主義者の説明はまったく逆で、いつも自分に大丈夫と言い聞かせています。どちらも自分の説明スタイルですから、変えることは可能です。
①悪いことは一時的なものだ (たまに起こるが、大したことではない)②悪いことには特異的な原因があり、普遍的なものではない (天気が良くなれば解決する) ③悪いことは自分の落ち度ではない (私は本来これが上手で今日はたまたまうまくいかなかった )
以前の私も悲観的な考えにとらわれていましたが、セリグマンの研究を信じて、自分を卑下したり、未来を悲観するのをやめました。毎日自分を元気にする言葉を読み、思考を変える努力を続けだおかげで人生が良くなりました。楽観的に考えることで、良いことを引き寄せられるようになったのです。自分は大丈夫だと思うことで、気分が楽になり、やり抜く力を養えるようなりました。
まとめ
悲観主義に陥ると自分の可能性を狭めてしまいます。自分の今の状況を楽観的に捉え、行動すると何かしらの結果が得られます。それが次につながると考え、さらに行動すると良いことが起こり始めます。思考と行動を変え、良い言葉を繰り返すうちに明るく振る舞え、運を高めることができます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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