多様な価値観の中ではいろいろな選択肢があって、大学の選び方にしても、職業の選び方にしても、それから、どういうふうに自分の技能を身につけていくかも、かなり多様なんだということがよくわかったのですね。(柳川範之)
School photo created by mindandi – www.freepik.com
日本だけで暮らしているとわからないことがある!
日本だけで暮らしていると気づかないことがあると東大大学院・経済学部教授の柳川範之氏は言います。彼はシンガポールとブラジルで子供時代を送ることで、独自の価値観を身につけます。高校には行かなかったり、通信制の大学で学ぶことで自らの勉強のスタイルを確立します。そして、伊藤元重教授の授業を聴講し、教授に質問することでチャンスをつかみます。なんと独学だけで東大大学院にもぐりこんでしまうのです。その柳川氏の体験をまとめたのが、本書独学という道もあるです。
おそらく学校に行かなかったことのデメリットの一つは、
同世代の人とあまりコミュニケーションをとる機会がなかった点だ ろうと思います。でも逆に、 あまり同世代ということにこだわらずに、 いろんな人と話しをしたり、 遊んだりする機会を多く持てたようにも思います。
著者の柳川氏は小学校時代をシンガポールで過ごします。中学1年のときにいったん日本に帰ると、様々な嫌な体験をします。机に肘をついて授業を受け、
日本の同質を求める社会に馴染めなかった彼は、海外で暮らすほうが面白い経験ができると考えたのです。親の転勤で高校時代をブラジルで過ごした後、一旦日本に帰国し、大検に合格後、シンガポールで再び暮らし始めます。
彼はシンガポールというアジアの中心で、国という枠を超えてモノを考える重要性に気づきます。多民族国家のシンガポール、貧富の差が大きいブラジルで暮らした経験が、彼の生き方を変えたのです。世の中には色々な道があり、色々な生き方があると感じながら、
独学が選択肢と可能性を広げてくれる!
一番印象に残っているのは、
ブラジルの貧富の格差がものすごく大きかったことです。 日本では想像できないような豊かな生活をしている人もいっぱいい るのですが、一方では、 想像できないくらいきわめて貧しい生活をしている人もいる。 そのことは、本や映画で、ある程度知識として持ってはいました。 でも、実際に自分がその場に行って、 そういう人たちを目の前にしたときに感じたことや考えたことは、 知識として持っているのとはずいぶんレベルが違いました。
海外に出ると日本とは異なる体験ができます。私は大人になってから、積極的に海外に行くようにしていますが、具体的な体験を重ねることで、脳に刺激を与えることができます。
インターネットがあるから海外に行かなくても学べるという話を若い人からよく聞きますが、現地の空気感を肌で感じるチャンスはそこからは生まれません。
型どおりに生きるという選択肢だけでは面白い人生を送れません。これまでとは違うことにチャレンジしたり、人とは異なる視点で考え、積極的に行動することで自分の可能性を広げられます。実際に体験することを面倒からずに、自分への投資だと思って、定期的に旅に出ることを私はおすすめします。
大人になってからも、私たちは学び続けることが可能です。独学のスキルを身につけ、それを習慣にすることで人生を変えられます。50歳のころに会社を私は辞めましたが、書籍と人脈、旅の体験を重ねるうちに自分の可能性を広げることができました。型通りにしないといけないという日本の考え方を捨て、自分のやりたいことがあったら学び始めればよいのです。大学を卒業しても独学を続ければ、自分の人生を面白くできます。学びを重ねるうちに仕事の選択肢が広がり、副業や起業につながることも多いのです。
まとめ
型通りにしないといけないという日本流の考え方を捨て、自分のやりたいことがあったら学び始めれなよいのです。学びを重ねるうちに仕事の選択肢が広がり、チャンスに出会う確率が高まります。独学を続け、自分の価値をたかめるうちに、副業や起業ができるようになります。
|
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
|
コメント