武井一巳氏のジェフ・ベゾス 未来と手を組む言葉の書評

会社としての企業文化の最大の強みは、発明しようとすると混乱する、という事実を受け入れられることです。(ジェフ・ベゾス)


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実験の回数を100回から1000回に増やせば、イノベーションの数も劇的に増える

アマゾンやジェフ・ベゾスの本を見つけるとついつい買ってしまいます。本書ジェフ・ベゾス 未来と手を組む言葉も書店で見つけ、衝動買いしましたが、改めてベゾスの言葉を一気に読むことで頭を整理できました。有名な言葉なので既知の言葉ばかりでしたが、著者武井一巳氏の解説を読むことで、ベンチャー経営者に必要なことを学べました。ビジョンをそれを実現するための行動を続けることで、企業は成長できるのです。

ジェフ・ベゾスはチャレンジを重ねることで、新たなマーケットを開拓します。電子書籍Kindleを発売することで、彼は新たなマーケットを創造します。紙の書籍だけでなく、電子書籍のプラットフォームをつくることで、エブリシング・ストアの基盤を固めました。電子書籍はアマゾンが発明したものではありませんが、顧客視点でKindleを使いやすくしたこと、書籍の点数を当初から9万点も用意したことで、ユーザーからの支持を得ます。

多くの企業は、新しいサービスや商品を開発すると、従来の商品やサービスの利益も確保しようとして、社内的に混乱するものだ。社外からも多くの懸念が寄せられる。とくにそれまで利益を出していた部門は、新しい商品に対する不安も大きいだろう。だが、それらの意見や批判に対し、「私たちは頭を下げて仕事を続けようとしています」とべゾスは言う。アマゾンには、そのような混乱を受け入れる企業文化があり、そのような混乱の嵐は頭を下げていればやがて通り過ぎると心得ているのである。(武井一巳)

社内の混乱など気にせずに、エブリシング・ストアを実現するというゴールのために、ベゾスは大胆な行動を続けます。顧客を満足させながら、新たな収益源を次々に確保していくのです。無人の店舗の「アマゾン・ゴー」やQRコードで決済が行えるキャッシュレス決済サービスなどにより、アマゾンのファンはどんどん増えていきます。

私たちは、市場のリーダーとなれる可能性が高ければ、小さく賭けるのではなく、果敢な投資を行います。投資というのは、成功したり失敗したりしますが、どちらの場合でも貴重な学びを得られます。

アマゾンは、ペッツ・ドット・コムやFire Phoneなどで大きな失敗を重ねます。しかし、ベゾスは失敗を気にしません。「失敗はイノベーションと発明の本質的な部分」だと捉え、チャレンジを続けます。

「実験の回数を100回から1000回に増やせば、イノベーションの数も劇的に増える」を企業文化にすることで、イノベーションを起こし続けているのです。「果敢」に攻め、失敗を繰り返しながら、新たなマーケットを創造します。ベゾスは成功しても、あるいは失敗しても、そこから学びという貴重な財産を得ているのです。数多く実験し、数多く挑戦することが、ビジネスを成功へと導いているのです。ベゾスにとっては、失敗を気にするよりも、むしろ挑戦しなかったことのほうが後悔のもとなるようです。

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「エブリシング・ストア」を支える3つの要素

「品ぞろえ」「利便性」「低価格」という3つの要素を大事にしています。この3つは密接に結びついているものです。まずは、品ぞろえから始まります。顧客が求める品物がなければ、価格がどれほど安くても、どれほど速く届けられても意味がありません。

アマゾンは「品ぞろえ」「利便性」「低価格」の3つの要素をすべて改善していくためにエネルギーとリソースを注ぎ込んでいます。品揃えを充実させ、顧客を満足させることが、エブリシング・ストアのもっとも重要なコンセプトなのです。品揃えが悪ければ、いくら価格や利便性でがよくても、顧客を満足させられません。

さまざまなサービスや商品を開発するのは、アマゾンが「地球上で最も豊かな品ぞろえ」を標榜し、これを実現しようとしているためなのです。大量の品ぞろえで、しかも低価格で提供するというシンプルな目標を実現するために、ベゾスと社員たちは日々チャレンジを続けています。

問題に遭遇したとき、私たちはあちらかこちらかという考え方はしません。両方が得られる方法を見つけます。そうできると信じて努力すれば、どのような箱からも出られる方法が見つかります。

先ほどの失敗を気にしない姿勢も顧客第一主義を実現するためなのです。何度失敗しても、長期的な視点でねばり強く商品やサービス、経営を考え、発明と再発明を繰り返していけば、やがて最良の方法が見えてきます。

「失敗を覚悟すると、心は軽くなる」もベゾスは言います。失敗を当たり前だと捉えることで、様々なことにチャレンジすることで、結果を出せるようになるのです。行動を最大化することで、成功体験が増え、そこから顧客満足につながるサービスが生まれてきます。

ベゾスの仕事のスタンスは奥が深く、常に「両方が得られる方法」を考えています。あちらかこちらかと考えるのではなく、両方が得られる方法を考えることで、アイデアや行動が広がります。失敗を恐れずに試行していけば、やがて問題解決の出口が見つかるというベゾスの考え方を私も見習いたいと思います。

まとめ

アマゾンは「実験の回数を100回から1000回に増やせば、イノベーションの数も劇的に増える」を企業文化にすることで、イノベーションを起こし続けています。果敢な挑戦によって、アマゾンはエブリシング・ストアの地位を固め、起業からわずか20数年で株式時価総額1兆ドルを達成したのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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