人生を、達成すべき小さなマイルストーンの連続と考えるならば、あなたは「慢性的な敗北状態」でこの世に存在していることになる。ほぼつねに、目指す偉業や成功にまだ達していない自分として生きていることになるからだ。そして目標にたどりついてしまえば、生きる意味をくれるものを失った自分になるだけ。だから新しい目標を作って、またーからそれを追いかけていく。(オリヴァー・バークマン)
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目標追求をやめ、幸せになるためのシステムを取り入れよう!
アダム・オルターの僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかたの中に コラムニストのオリヴァー・バークマンの目標に関する言葉が紹介されています。目標中心の人生を送ることで、慢性的な敗北状況を過ごすことになり、時間を浪費してしまいます。多くの人は目標を達成できていない多くの時間を過ごしながら、不幸な時間を増やしているのです。たまに目標を達成すると、今度は新たな目標をつくり、また、それを追いかけるようになるのです。このように目標を依存する人生を送るのをやめ、日常を幸せにする方法を見つけましょう。
スコット・アダムスは『ほとんど全部に失敗しても成功していられる方法』という書籍の中で、目標追求を重視する風潮を非難しています。彼は目標をよりどころにするのをやめ、システムに沿って生きていくことがよいと述べてます。「長い目で見て幸せになる確率を高める活動を、日常的に行う」というシステムを取り入れることで、幸せな時間を過ごせるようになります。
もし、あなたが、漫画家なら、毎日ーコマは漫画を描くようにすべきです。作家なら、毎日500単語を執筆し、本当にやりたいことを日常生活に取り入れるのです。
このシステムならば目標とは違って、低いレベルのハイが安定して続く。どうたどりついたらいいかわからない壮大な最終目標を掲げるよりも、1日1日、充実した人生が積みあがっていく。システムはそこまでの達成度を示す指標だ。
私は1日1本この書評ブログを書いていますが、この小さなシステムが私に幸せを運んできてくれます。自分の人生をよくする小さな習慣によって、日々の生活の中で達成感を得られます。ブログを書くたびに得られる小さな幸せが日常をよりよいものに変えてくれます。大きな目標のための小さな目標をつくり、それを確実にこなすことで、幸せな時間を増やせます。
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求めもしない目標を追求しない!
例えば「インスタグラムでフォロワーを1000人作る」といった目標をつくったとします。この目標はあなたを疲弊させ、不幸な時間を増やします。この目標はなかなか達成できない指標で、日々あなたに失敗を感じさせます。また、この数字を達成したとしても、今度は「フォロワー2000人」など、次の目標を目指さすようになり、永遠に追いかけっこが続きます。
目標があればこそ、限られた時間や目標をどう使うべきか見えてきますが、現代では、求めもしない目標が次々現れます。自分の人生をよくする目標に時間を使うのは正しいですが、他人との比較で優越感を得る目標を設定するのはやめたほうがよさそうです。
ソーシャルメディアに登録すれば、フォロワーや「いいね!」の数を集めたくなります。メールを受信すれば、その優先順位を上げ、他の重要なタスクを中断し、メールの返信に集中します。ウェアラブルギアを装着すれば、毎日特定の歩数まで歩かずにいられなくなり、体力と時間を消耗します。このような目標を設定することで、日々目標に支配され、やがては目標に依存するようになります。
ゲームアプリの「キャンディークラッシュ」で遊びはじめたなら、つねに前回のハイスコアを破らなくてはいけないと感じる。マラソンもしかり、仕事の価値を給料の額で測ることもしかり……自分のがんばりをタイムや数字に管理させていると、キリのいい数字に達すること、社会的比較で納得のいく数字を出すこと自体が目標になってくるのだ。
他人との比較を始めると人は不幸になります。人より速く走りたい、人より多く稼ぎたいと考えることで、無駄な努力を続けるようになります。今の自分に感謝し、幸せな気持ちを味わった方がよいのに、目標達成を優先し、自分を犠牲にしてしまうのです。
何かを達成するたびに、次の目標を設定する目標依存型の人生はとても不幸です。なぜなら、つねに何かの目標に失敗している自分として生きなければならないからです。たまに目標を達成し、成功しても、また新しく野心的な目標を掲げずにいられなくなります。自分を不幸にする目標に依存するのをやめ、日々の小さな目標を達成するシステムを取り入れましょう!
まとめ
自分を不幸にする目標を設定し、それに依存するのをやめましょう。未来をよくするための日々の目標をつくり、それを達成することで幸せな時間を増やせます。「長い目で見て幸せになる確率を高める活動を、日常的に行う」というシステムを取り入れることで、幸せな時間を過ごせるようになります。
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