キャメル・ヤマモト氏の破壊的新時代の独習力の書評

新しい時代に必要となる能力とは、仕事において、「自分で何をするか、なぜするのか、どのようにするのかを考えて、台本を書き、その台本を演じる人々を自分の周りに集めて、物語をつくり出す」能力です。(キャメル・ヤマモト)


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破壊的新時代に独習が重要な理由

デジタル化とグローバル化が、私たちの働き方を激変させています。マシン(ロボット・AI)や外国人やもっと若い人たち(デジタルネーティブ)より、高いパフォーマンスを出すために、私たちはどうすればよいのでしょうか?キャメル・ヤマモト氏は、破壊的新時代の独習力の中で、WHYと WHATと HOWを使いこなし、情報をつなぎ、自分のストーリーを作り出すことで、結果を出せるようになると述べています。

なぜ、私たちは自分らしいストーリーを書く必要があるのでしょうか?著者は3つの理由を挙げています。
1、ハイパフォーマーといわれる人たちは、自分や自分たちを主語として語れる物語を、ビジネスの中でつくってきたという共通点があります。
2、自分でストーリーを描き、それを実現するように仕事を進めれば、面白い体験ができます。つまらない仕事、単純な仕事は、しだいにマシンにとって代わられ、人の手から離れていきます。人は、今後楽しい仕事だけをやれるようになるのですから、それを楽しむために自分らしいストーリーを作るべきです。
3、物語をデザインしたり、演じたりする中で、情報を操作する力やクリエイティビティを磨くことができます。

著者のヤマモト氏は物語を作るために独習力が重要だと述べています。WHY(なぜそれが必要か)とWHAT(能力は何か)とHOW(能力をどうやって形成し、活用するか)を自分に問いかけることで、ストーリーを紡げます。新しく学んだ知識や情報をつなぐことで、自分らしさをデザインできます。「専門性(専門力)」「統合力」「連携力」の3つを組み合わせて、価値のある情報を発信しましょう。

そして、「作戦をたてて人々を動かす」ことをビジネスにも取り入れましょう。「顧客・市場の必要性は何か(WHY)」「その充足に必要な能力は何か(WHAT)」「その能力をどのようにそろえ、活用するか(HOW)」を考え、情報をつなぎながら、作戦を立て、それを台本として仕上げます。

破壊的変化の時代にあっては、様々な専門的な知識が必要になり、情報や人を組み合わせなければ、課題を解決できます。専門性を身につけるためには、「大量のインプット」「アウトプット」「できる人相手のスパーリング」が欠かせません。私は日々、ビジネス書を読み、それをブログに書くことで、頭の中で情報がつながるようになりました。経営者やコンサルタントとのミーティング(スパーリング)の際に、私は自分のストーリーをアウトプットすることで、自分の価値を高めてきたので、著者の考え方には共感を覚えました。

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専門性とその組み合わせに注目せよ

破壊的新時代の中で、能力に対する需給がどんどん変わっています。 情勢がどんどん変わる中で、一方で顧客の必要性がどんどん変わり、能力への需要がどんどん変わります。他方で能力の供給サイドも、外国人や若い世代の他、AI等のマシンも参入し、どんどん変わります。 旬の専門性をそろえ、新陳代謝させつつ、専門性間の最適の組み合わせ・つなぎを実現し続けることです。つまり、能力のコアとして、「専門性」と「専門性」をつなぐ力がクローズアップされます。

新時代の能力は、「専門性」「統合力」「連携力」の3つになります。専門性には、財務やマーケティングや人事などさまざまな分野がありますが、ほとんどの専門性には共通する性質があります。共通性に着目しながら、独習によって複数の専門性を高めることで、自分の価値を高められます。専門性を「縦につなぐ」力の「統合力」と専門性や専門家を「水平に」つなぐ力の「連携力」を鍛えることで、クライアントを喜ばす面白い話を作れるようになります。

目的(WHY)、様々な専門性(WHAT)、集めて動かすこと(HOW)を考え、専門性やチームをつなぐことを通じて情報をつなぎ、ストーリーを組み立てましょう。その際、当事者同士が、ギブ・アンド・テイクを通じて、ウイン・ウインの関係をつくることが重要になります。相手の気持ちを推測したり、質問を行うことで、お互いの事情を把握できるようになります。

ときにはもっと深い振り返りも必要です。誰でも、自分はいったい何者か、自分はいったい何のために生きているのか、そういうことを考えるときがあるでしょう。これはかなり深いWHYレベルの質問です。自分の特徴や、特徴が形成された生い立ち・経験・さまざまな出会いなどを振り返り、WHYのストーリーを書いてみるのもいいでしょう。そこから出てきた自分の行動の特徴や能力の特徴、すなわち本質的なWHATも明らかになるでしょう。その形成に使われたHOWや、そういう能力を活用するHOWにも気づくでしょう。

自分のWHYに注目すると、自分のやりたいことが見つかり、何をすべきかがわかります。自分の知識や体験をつなぎ、ストーリーを作るうちに、自分に足りないことが見えてきます。それを学びとネットワークでカバーすればよいのです。自分に足りないことが見つかったら、本や動画で知識を高め、それをアウトプットするのです。ここから新たな出会いがデザインされ、つなぐ力が強化されます。自分らしいストーリを作り、新しい価値を生み出し、顧客に貢献しましょう。これを続けるうちに、新しいクライアントからもオファーを受けられるようになります。

このような自問自答を通じてねらうのは、結局、自分の物語を演じる自分になりきることです。自分がこうあるべき、こうありたい、これが強みを活かす姿だと思える自分になりきることです。そのときあなたはすでに自分の物語を創り出すムーブメントに入り込んでいます。

自分の人生の目的(WHY)、様々な専門性(WHAT)、集めて動かすこと(HOW)を絶えず考えることで、自分らしいストーリーを作れます。WHY/WHAT/HOWの視点から、自分への質問を続けるようにしましょう。

まとめ

「自分で何をするか、なぜするのか、どのようにするのかを考えて、台本を書き、その台本を演じる人々を自分の周りに集めて、物語をつくり出す」能力を磨くことで、あなたの価値を高められます。WHY/WHAT/HOWのフレームワークで足りないものを見つけ、独習とつなぐ力でストーリー力を鍛えるようにしましょう。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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