何かをするときには、あまりに深く考えすぎず、むしろ、行動してしまって、走りながら考えたほうが、物事はうまくいきます。(杉山大輔)
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PDCAよりも、DDDDが大切な理由
杉山大輔氏のDDDD[ドゥドゥドゥドゥ]──「行動」だけが奇跡を起こすを読了しました。杉山氏は『「行動」だけが奇跡を起こす』と考え、行動することの重要性を読者に紹介しています。すべての職業で成功している人の特徴は、「決断」と「行動」と「DDDD」だと杉山氏は指摘します。
確かに、行動しなければ、何も始まらず、面白いことは起こりません。PDCAよりも、DDDDと言うフレームワークの方がはるかに結果につながります。
人はDoすることで考えます。Doすることで、「困ったな」
と思って、「どうしよう」と考え、次のDoをする。 DDDDの繰り返しなんです。人生でいちばん大切なのは、 できるだけDoを増やすことだと言っても過言ではありません。 奇跡を起こすのもDoがあるからです。花が咲くのは、 種を撒くというDoをするからです。Doするから、夢が叶う。 Doするから、運が開ける。
杉山大輔氏は「私の哲学」と言うwebサイトを運営し、多くの成功者のインタビューを続けています。そこから杉山氏は成功者に共通する「6つの力」があることを見つけます。
⬛︎元気力
⬛︎行動力
⬛︎軌道修正力
⬛︎学習能力
⬛︎習慣力
⬛︎変化力
元気がある人、行動する人の周りには仲間が集まり、その人を応援します。周りの人にパッションが伝わることで、よいことが起こるようになります。また、成功者は事業には失敗がつきものだと理解しています。たとえ、失敗しても彼らはすぐに軌道修正し、再び行動する力を持っています。
行動すると、いろんな「サプライズ」が起きます。「良いこと」も「悪いこと」も、です。「DDDD」はすなわち、将来の自分への種まきだからです。サプライズが起きたあと、どう次のアクションを取るかによって結果が変わってきます。「何が起きても打つ手は無限大」と考えて、知恵を絞って行動してみてください。
よい行動を習慣化し、諦めないことが重要です。営業の鉄則は、ドアをノックし続けることだと言いますが、ドアをノックして断られたら、諦めずにすぐに次のドアに向かうことです。Dの「頻度」と「量」があなたの未来を左右するのです。
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なぜ、旅行することが大事なのか?
若者にはぜひ旅行をしてほしいですね。友だちと一緒に世界の建築を見に行く旅です。「俺はこれがかっこいいと思う」、「俺は嫌いだ」などと、いろいろな価値観を持った人間同士で議論しながら旅をする。そうすると、まったく興味がなかったけれど、この部分は意外と面白いかもしれないといった新たな発見があります。雑誌をペラペラめくったり、ネットで写真や動画を見たりするだけではだめ。直接足を運ばないと。僕自身、幾度となく仲間と旅行しましたが、そこで喧嘩しながら議論したことが、今の僕の血や肉になっています。(隈研吾)
本書には杉山氏がインタビューした成功者の名言がいくつも紹介されています。建築家の隈研吾氏は仲間同士で世界中を旅したことが、自分の血肉になっていると言います。私も年に何回か旅をしますが、その度に発見があります。リアルの体験を重ね、自分の頭で考え、情報発信するうちによいことが起こるようになりました。
情報化社会が進み、インターネットから、私たちはすぐに知識を得られます。YouTubeを見れば、世界中の街を疑似体験できます。しかし、それは誰かの体験でしかなく、あなたのものではありません。ネットに頼るだけでなく、自分の足で旅することがあなたの価値を高めてくれます。
頭に知識を入れるだけでなく、実際に行動し、冒険をすることで、私たちの人生は深まっていきます。現状とのギャップを見つけ、仲間と意見を交わし、違うアイデアに触れることで、成長できるようになるのです。体で覚えた記憶は、頭で覚えた記憶とは違う場所に保存され、あなたの武器となり、やがて未来の自分を助けてくれます。
自分の体験したこと、強み、夢を日頃から周りの人に伝えるようにしましょう。よい情報は伝染し、あなたを必要とする人が必ず現れます。運がよい人は行動を続け、自分の強みや夢を周りに宣言する人なのです。
まとめ
PDCAと言うフレームワークよりも、Doを重ねるDDDDの方がはるかに効果があります。人はDoすることで考え、次の行動を起こせます。私たちはDoすることで失敗を体験でき、軌道修正ができ、次のDoを選択できるのです。できるだけDoを増やし、Doを習慣化することで、結果を出せるようになります。
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