新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノートの書評

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新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート
松浦弥太郎
マガジンハウス

本書の要約

無意識の状態で、理想の行動をすることはとても難しく、人は楽な行動、楽な行動へと傾きます。楽ないつもの行動はたいていは、悪い行動になりがちなので、自分の行動を意識し、よい選択をしておかないと、堕落した生活を送ることになります。自分の「いつも」という「きほん」を疑い、悪い習慣を良い習慣に置き換えましょう。

悪い習慣を良い習慣に置き換えよう!

いつもというきほんは大層なことではなく、とてもささいなことです。悪いいつもはなくし、良いいつもを増やしていきましょう。(松浦弥太郎)

無意識の状態で、理想の行動をすることはとても難しく、人は楽な行動、楽な行動へと傾きます。楽ないつもの行動はたいていは、悪い行動になりがちなので、自分の行動を意識し、よい選択をしておかないと、堕落した生活を送ることになります。

日々悪癖がコツコツと積み重なると、身体や心、人間関係、取り組み、自分自身の成長などに、必ず問題を起こすことになると松浦弥太郎氏は指摘します。暴飲暴食を続けたら、体が悲鳴をあげるはずです。

私はアルコールが大好きで、15年前まで暴飲暴食を続け、自分の体を痛めつけていました。自分の健康を害すだけでなく、若い頃の貴重な時間を浪費しました。これでは自分の人生がダメになると気づき、44歳の時にお酒をやめ、悪い習慣を良い習慣に置き換えるようにしました。日々の思考と行動を意識し、悪い習慣をやめることにしたのです。良い習慣を日々コツコツと努めることで、ダメダメだった人生が少しづつよくなったのです。

松浦氏は本書の中で、210のアドバイスによって、いつもの重要性を私たちに教えてくれます。松浦氏の理想とする「いつも」という「きほん」を読むことで、私たちは自分の思考と行動のくせを知り、それを修正する時間を持てます。

今日はこの中から、私が気になった松浦氏の「きほん」をいくつか紹介します。

■プライドを捨てる。 何事も我慢する

プライドとは、振りかざして武器にするものではありません。プライドは内に秘めるくらいでちょうどいいのではないでしょうか。プライドを捨てること。何事も我慢すること。

自分のプライドを捨てることで、無駄な争いをなくせます。仕事をスムーズに進めたければ、相手の話を傾聴し、冷静な態度で接するべきです。プライドを内に秘めること、少しの間、我慢することで、結果を変えられます。自分のちっぽけなプライドを捨て、相手とのコミュニケーションを変えましょう。

自分との対話の時間が、思考と行動を変えるきっかけになる!

■シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。

シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。それが複雑だったら単純にして、しっかりと一生懸命にやり遂げる。あれもこれも手を出したところで、どれも中途半端で終わるだけです。

結果を出したければ、自分の行動をシンプルにすべきです。「あれもしたい、これもしたい」と考えたところで、それを全て実践できるわけではありません。目的を絞り、いくつかのやるべきことをコツコツとやり続けることが重要です。

その際、自分の理想の姿をイメージし、不要なことを書き出すと時間の使い方が変わります。先ほども書いたように私はお酒を飲む時間を読書とアウトプットの時間に置き換えることで、人生を変えることができました。やりたいことに時間を使えるようになり、夢だった書籍を出版できたのです。

■後手にならずに、早めのスタートを。

仕事のほとんどは準備です。準備でほとんどが達成されます。先手を打ち、段取りをし、早めのスタートを切れば、安心です。用意周到、かつ念入りに準備をすれば、たいていのことはうまくいきます。

私たちは仕事を先延ばしし、締め切り間近に慌てふためきます。「そろそろやらなきゃいけないな」という時は遅すぎると松浦氏は指摘します。早めのスタートと周到な準備を行うことで、先延ばし癖を防げます。スケジュールを立てる際にタスクを小さく切り刻み、小さな一歩を踏み出すようにしています。

■幸せとは、人と深くつながること。絆を深めること。

僕たちはみな、幸せのために生きています。人と自分の幸せのために仕事をし、暮らしています。自分にとっての幸せを知るとは、自分が何を求めて生きているかを知ることです。僕の幸せは人と深くつながること。絆を深めることが一番の幸せです。その先に「幸せな景色」が見えているから、毎日一生懸命に頑張れるのです。

自分の価値を他者に貢献することで、私たちは感謝の言葉をもらえ、幸せになれます。人とのつながりが幸福度を高めてくれるのです。このブログを毎日書くことで、私たちはさまざまな人とつながれるようになりました。著者や読者、編集者との方との出会いが私の人生を豊かにしてくれました。

毎朝、ブログを書けるようになったのも、読者からのメッセージがあるからです。自分がやると決めたことを続けることで、他者とのつながりが強化でき、幸せになれることを私はこのブログを通じて学べました。10年以上前にブログを書くと決めた自分、それを継続した自分に私は感謝しています。過去の自分の決断と行動が自分の未来を明るくしてくれます。

松浦氏の言葉を読むことで、自分との対話を深められます。210のメッセージが、自分の悪癖を炙り出し、思考と行動を変えるきっかけになります。


この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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