なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」
佐藤伝
ディスカヴァー・トゥエンティワン
本書の要約
感じる力を高めて、毎日、気分よく過ごせるようになると、人生をより良いものに変えられます。たった0.1%でも日々成長できれば、694日後には2倍成長できると著者は指摘します。そのために、朝時間から快トレを習慣化かし、確実に成長できる環境を整えましょう。
快トレを習慣化しよう!
大切なのは、「考え方」より「感じ方」。「快」と感じることが幸せをもたらす行動につながります。(佐藤伝)
佐藤伝氏は、「快」に注目し、「快」を感じる行動を増やすべきだと言います。佐藤氏は、出来事を「快」と感じる心のクセをつけることを「快トレ」とネーミングしています。この快トレを習慣化することで、幸福な時間を増やせます。脳トレや筋トレだけでなく、心をトレーニングする快トレが、あなたによいことを運んできてくれるのです。
毎日、嫌なことがあるのは当たり前ですが、その度にネガティブな感情を抱いていると良いことが起こらなくなります。例えば、朝起きて、雨が降っていたときに「うっとうしいな」と思うのではなく、「ラッキー。恵みの雨だ」と考えることで運気が高まります。
人それぞれ。事実はーつ。感じ方は2つ同じ出来事でも、人によって正反対の感じ方があります。この点について、「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」など「考え方」を重視する方法が有名ですが、それよりもっと大切なのが「感じ方」です。それは、人は「感じる→考える→行動する」という流れが自然だから。つまり、行動するより前に考え、考えるより前に感じているのです。だからこそ、「考え方」より「感じ方」を大切にしましょう。
感じる力を高めて、毎日、気分よく過ごせるようになると、人生をより良いものに変えられます。たった0.1%でも日々成長できれば、694日後には2倍成長できると著者は指摘します。そのために、朝時間から快トレを習慣化かし、確実に成長できる環境を整えましょう。よい気分でスタートすることで、朝から運気を高められるようになります。
朝時間を快トレでスタートしよう!
新しい朝は最高の気分で目覚めたいもの。理想の目覚めは「朝の光」で自然に起きること。そのためのコツは、力ーテンやブラインドをほんの少し開けて眠ることです。さらに、お気に入りの音楽が流れるようにタイマーをセットしましょう。目覚めたときのおすすめの一言は「なんとなくイイ気分!」。曇っていても、雨が降っていても、ガラッと窓を開けて、新鮮な空気を吸い込めば、気分がさらにスッキリします。洗面所に立ったら、鏡の中の自分に、機嫌よく「おはよう!」と声をかけましょう。
人生を変える時間帯というものがあるなら、それは間違いなく朝です。私は15年前に断酒を行いましたが、お酒を飲んでいる頃は、毎朝二日酔い状態で、貴重な朝時間を無駄使いしていました。しかし、お酒をやめることで、夜型のライフスタイルを朝型にシフトすることで、朝時間の使い方が全く変わりました。
私は毎朝、早起きをし、深呼吸をすることから1日を始めます。呼吸を整えることで、気持ちよく1日をスタートできるようになります。次に鏡に映る自分に向かって笑顔で、「おはよう!今日もよい1日にしよう」と語りかけ、ポジティブなエネルギーをチャージします。
今日1日をなんとか乗り切るか?人生の目標達成に向けて1日を過ごすか?朝3分は人生を変える時間です。
フレッシュで穏やかな気持ちの朝時間に、私は2つの日記を書いています。毎朝、内省の時間を確保し、自分との対話を重ねるようにしたのです。
一つ目の日記は未来日記で、自分のビジョンを日記に書き記します。今日のスケジュールを確認しながら、ビジョンを実現するためのプランを練ることを習慣にしたのです。実際、ビジョンを思い返しながら、アクションプランを作り、行動することでビジョンを実現する確率が高まりました。
もう一つの日記は、昨日をポジティブに振り返るための感謝日記です。昨日起こった出来事を思い出しながら、出会った人に感謝の言葉を伝えるのです。嫌なことがあって、相手との関係が悪くなった場合も、感謝の言葉を日記に書き記すことで、気持ちが落ち着きます。自分の言動や行動をしっかり振り返り、何をすればよいかを考えることで、自分を変えられます。
夜ではなく、朝日記を書く理由はネガティブな感情がリセットされるからです。睡眠で感情が整った朝時間に、前日の出来事を振り返ることで、ポジティブな気持ちで問題解決に向かえるようになります。感謝の気持ちを込めながら、日記に「ありがとう」と書き込むことで、朝から自分の気持ちをよい状態に高められます。
カリフォルニア大学デイビス校のロバート・エモンズ博士は感謝の実践によって、幸福の度合いがおよそ25%
朝時間を気持ちよく過ごすことで、幸せな気分で1日をスタートでき、運気を高められるようになります。
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