一瞬で自分を変える言葉 アンソニー・ロビンズ名言集(清水康一朗著)を
読み返していて、充足のアートという言葉が気になりました。
あなたは自分自身の成功の定義をもっていますか?
人の成功の定義を真似しているだけではありませんか??
定義が何なのか?をしっかり決め、自分ゴト化しておかないと
人生は寂しく、中途半端なモノになるかもしれません。
一瞬で自分を変える言葉 アンソニー・ロビンズ名言集から
「充足のアート」について書かれた部分を引用します。(51P)
人生に必要なのは、「達成の科学」と「充足のアート」である。「達成の科学」とは、経済的な豊かさを手に入れることや、望んだ地位に昇ることだ。具体的な年収、会社の規模などを定め、いつまでに達成するかを考えればいい。それは数値化や理論化ができる世界共通の方法なので、まさしく科学だ。
この昇進やマネーゲームの考え方は日本でも、アメリカでも同じですね。
わかりやすい数値やポジションを設定し
それを目指すという「達成の科学」は確かに大事です。
ビジネスでの成功や経済的な豊かさを追求し、数値化された目標を達成できれば
成功したことになり、ハッピーになれるという考え方ですが
ここには、ある種の落とし穴があります。
一方、「充足のアート」は数値化できないことを指す。アートの感じ方は人それぞれで、正しい基準があるわけではない。現実的なことにしても、100円で幸せな人もいれば、1億円でも満足できない人もいる。多くの人は、他人の成功を自分が目指すべき成功と考えてしまう。
設定したゴールに到達しても幸せにはなれるわけではありません。
お金や地位という基準では、たとえ成功しても、他者との比較が始まってしまい
人は、もっと、もっとと上を求め始めるのです。
ハードルがどんどん上がり、際限がなくなってしまい
いつも競争状態が続き、やがては疲れ果ててしまうのです。
また、他人の成功を自分の成功と捉え、無駄なチャレンジをしてしまう人も多そうです。
これは、自分への質問が足りないことから生じるある種の悲劇ですね。
しかし、成功=充足ではない。自分が充足することでなければ、いったい何の意味があるだろう。何かを達成しても、家庭がバラバラだったり、心身が疲れ果てていたら、それは究極の失敗なのだ。充足というアートがあって初めて、人生は成功と呼べる。実は成功した経営者には、「充足のアート」がない人が多い。社会や組織で自分だけの重要性を満たそうとすればするほど、人は孤独になっていく。自分だけを愛し、個人的な成功を望むと、愛とつながりは失われていくのだ。達成だけを目的にしてはいけない。充足を伴ってこそ人生は満ちたものになる。
孤独ほど寂しいものはないのかもしれません。
達成の科学=数値的な成功は当然大事なのですが、それだけではありません。
家族や友人との幸せな時間があって、初めて人間は満たされるのです。
充足のアート、すなわち他者への貢献や愛などについて考える時間が
人には必要で、この満足感がなければ、乾いた人生になってしまうのです。
貢献から受け取れる社会的報酬も充足のアートには欠かせません。
そして、その時にアンソニー・ロビンズの朝のパワークエスチョンが役立つのです。
朝のパワークエスチョン
1 今、自分の人生で何が一番幸せだと感じるか。
2 今、自分の人生で何が一番刺激的だと感じているか。
3 今、自分の人生で何に一番誇りを感じているか。
4 今、自分の人生で何に一番感謝しているか。
5 今、自分の人生で何を一番楽しいと感じているか。
6 今、自分の人生で何に一番一生懸命になっているか。
7 私は誰を愛しているのか。誰が私を愛しているのか。
(アンソニー・ロビンズの運命を動かすから引用)
実は、先日から、この朝のパワークエスチョンを始めています。
朝から、いろいろなこと、家族のこと、仲間のことを考える時間が作れ
数値化された目標だけでなく、心の満足を意識するようになり
一日のよいスタートが切れるようになりました。
この質問を朝の良い習慣にして、達成と充足のバランスを図りたいと思います。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条の中でも
アンソニー・ロビンズから学んだ手法を紹介しています。
ぜひ、ご一読ください。
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