起業家に10倍野心が求められる理由。天才はしつこい(ロッド・ジャドキンス)の書評

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天才はしつこい 突き抜けた成果を生み出す80の思考
ロッド・ジャドキンス
CCCメディアハウス

天才はしつこい(ロッド・ジャドキンス)の要約

起業家は10倍の野心を持って、売上、顧客数、社会へのインパクトなどをデザインすべきです。この大きな野心が、あなたを前例のない成功へと導きます。 しかし、野心だけでは不十分です。10倍の目標には、それに見合った綿密な計画が必要です。明確な道筋を立て、段階的な目標を設定しましょう。

起業家に10倍野心が求められる理由

ほとんどの人は、地に足のついた、達成できそうな目標を設定する。だから地に足のついた達成できそうな目標しか達成できない。できるとわかりきっていることをやったところで、それ以上の成果はあげられない。(ロッド・ジャドキンス)

起業家に必要なマインドセットは、平凡を超越する大胆な野心にあります。多くの人々が安全圏に留まる中、真の革新者は既存の枠組みを打ち破り、未知の領域に踏み込む勇気を持ちます。これはこのブログでもお馴染みのシンギュラリティ大学のMTP(Massive Transformative Purpose)に通じます。

作家のロッド・ジャドキンスの指摘通り、達成可能と思われる目標を設定することは、自らの潜在能力を制限することに等しいのです。起業家としての成功は、自身の能力の限界を押し広げ、常識を超えた野心を抱くことから始まります。

ミケランジェロの言葉である「最も恐れるべきは、目標が高すぎて達成できないことではなく、目標が低すぎて達成してしまうことだ」は重要な警鐘となります。低い目標を容易に達成するより、高い目標に挑戦し失敗する方が価値があるのです。その過程で得られる学びと成長は、安全な成功では決して得られません。

成功を10倍にスケールアップする秘訣は才能ではなく、野心にあります。多くの起業家が自らの可能性を過小評価していますが、真の飛躍は大胆不敵な目標に挑戦する勇気から生まれるのです。 小さなタスクと大きなプロジェクトの成功に必要な能力の差は、想像以上に小さいものです。

起業家に求められるのは、視野を広げ、既存の枠組みを超えて発想する力です。一つの分野での成功は、他の分野にも応用できます。この転用可能性を認識し活用することが、真の起業家精神の本質なのです。 アイデアの価値は、そのスケーラビリティにあります。真に革新的なアイデアは無限の拡張性を秘めています。起業家は常にアイデアのスケールアップの可能性を探るべきです。拡張性のないアイデアは、長期的な成功には結びつきません。

10倍の野心を持ち、10倍深く考えることは、自身の限界を押し広げ、従来の思考パターンを超越するための心構えです。この姿勢が、予期せぬ機会を捉え、革新的なソリューションを生み出す土壌となります。 起業家精神の真髄は、常識を疑い、既存の枠組みを再定義する勇気にあります。小さな成功に満足せず、常に新たな挑戦を求め続けること。それが、真の革新者と平凡な事業主を分かつ決定的な要因となるのです。

この10倍思考は、ビジネスの世界に留まらず、人生のあらゆる側面に適用できます。個人の成長、社会貢献、技術革新など、どの領域でも、大胆な目標設定と限界を超える挑戦が、真の変革と進歩をもたらします。 起業家にとって、最大の敵は外部の障害ではなく、自身の内なる制限です。自らの可能性を信じ、常識を超えた目標に向かって邁進する勇気。それこそが、真の成功への扉を開く鍵となるのです。

10倍の野心、綿密な計画、そして仕事への情熱の3つが起業家に重要な理由

何をもって成功とするかは、自分で決めることだ。起業するでもいいし、慈善事業のために資金を集めるでもいい。だが、目標は明確に、そして高く設定しよう。あなたの発想のスケールがそのまま功績の規模となるのだから、縮小ではなく拡張することを意識しよう。

成功の定義は自分で決めるものです。起業や慈善事業など、目標は明確かつ高く設定しましょう。あなたの発想のスケールが功績の規模となるため、拡張することを意識しましょう。

拡張できる人は常に進歩と向上を求めます。一方、縮小させる人は成長を制限します。あなたの行動次第で、周囲の協力を得られるか、減らすかが決まります。周囲の人々の力を増幅させることが重要です。

野心的な姿勢は重要なプロジェクトへの挑戦を促します。自分にはできると信じることが、実現への第一歩です。野心は行動を引き出し、頭の良さよりも自信が重要になります。 自分の仕事や作品に影響力を持たせたいなら、大きなスケールで挑戦しましょう。

極端に大きなスケールにすることで、作品は人々の記憶に残ります。ジョージア・オキーフは花を極端に大きく描くことで、美しさを無視できないものにしました。 フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』の例は、拡張する力の重要性を示しています。プロデューサーのロバート・エヴァンズが「もう1時間分つくってみてくれ」と提案したことで、歴史的な大ヒット作が生まれました。

非現実的に思えるほど高い目標を立てることも大切です。周囲からの批判は気にせず、自分の心の声に従うことが重要です。 多くの人は偉大な功績は残せないと思い込んでいますが、「現実的な」目標のほうが競争が激しく、達成が難しいこともあります。野心は個人や組織で育むことができ、科学やビジネス、芸術分野での進歩につながります。 

組織に大志が欠けているなら、原因は内側にある。 とびきり大きな野心と、目的地までの明確な道筋とを組み合わせる。野心はあなたのエネルギーを満たし、達成に向けて駆り立ててくれるだろう。あなたの夢に、仕事や作品への愛とやりがいある目標への道筋が加われば、それはもう最強の組み合わせだ。

起業家は10倍の野心(MTP)を持って、売上、顧客数、社会へのインパクトなどをデザインすべきです。この大きな野心が、あなたを前例のない成功へと導きます。 しかし、野心だけでは不十分です。10倍の目標には、それに見合った綿密な計画が必要です。明確な道筋を立て、段階的な目標を設定しましょう。

さらに、この大きな目標に情熱を注ぎ込むことが重要です。単なる利益追求ではなく、真にやりがいを感じられる目標を掲げることで、困難を乗り越える力が生まれます。 10倍の野心、綿密な計画、そして仕事への情熱。この3つが揃えば、あなたは圧倒的な成功を収められます。今こそ、大きな野心を持ち、ビジネスの新たな地平を切り開く時です。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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